2017年1月26日木曜日

認知症の薬の現状と問題点

MRI検査で「認知症」の診断が向上!

国際アルツハイマー病協会(ADI)の『世界アルツハイマー報告書2015』によれば、世界の認知症の患者数は現在約4680万人(日本:65歳以上の認知症患者は約462万人)。毎年約990万人ずつ増加すれば、2050年には約1億3200万人に達します。重篤な記憶障害や精神機能障害に襲われる認知症が世界的に急増しています。

 オンライン版『American Academy of Neurology』(2016年11月2日)によると、米ミネソタ州のメイヨークリニックは、軽度認知障害(MCI)の患者が「アルツハイマー型認知症」になるか、「レビー小体型認知症」になるかを判別するために、MRI(磁気共鳴画像)検査が有効であると発表しました。

 メイヨークリニックは、思考力や記憶力に軽度障害のある患者160人を2005年からおよそ2年間ずつ追跡調査し、MRI検査で海馬(記憶を司る脳の部位)の容積の変化を測定。その結果、61人がアルツハイマー型認知症を発症し、21人がレビー小体型認知症を発症しましたが、後者の患者の海馬の縮小は見られませんでした。つまり、海馬の容積変化がなかった患者は、海馬の縮小があった患者よりも、レビー小体型認知症になる確率が約6倍だったのです。レビー小体型認知症とみられる20人中17人(85%)が正常な海馬の容積を維持し、アルツハイマー型を発症した61人中37人(61%)は海馬の縮小が見られました。

 レビー小体は神経細胞内に発生する異常なたんぱく群です。レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症に次いで多い変性性認知症ですが、錯乱、意識清明度の変動、硬直、幻視、レム睡眠行動障害のほか、衝動的な暴力、パーキンソン病のような運動異常を伴います。確定診断は、患者の死亡後の解剖によってのみ可能となります。

 MRIは強力な磁界、電波、コンピュータを用いて脳の精細な画像を描写するため、海馬の容積を画像の目視と診断ツールによって測定できます。

 メイヨークリニックは指摘します。「MRI検査によってレビー小体型認知症のリスクがある患者を特定できれば、有望な治療法による早期診断を適正に行える。レビー小体型認知症の患者の半数は、抗精神病薬による重篤な副作用のリスクがあるので、早期診断は、投与すべきでない薬剤を判断するためにも有用だ」

 ノースウェル・ヘルス(ニューヨーク州)の研究者は「レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症の患者に用いられる抗精神病薬が奏効しないので、MRI検査は、認知症の種類を判別するために重要だ」と説明しています。

(出典:http://healthpress.jp/)


■認知症の薬の現状と問題点

認知症の薬は大きく分けて2種類あります。中核症状と周辺症状の薬です。病院で認知症治療を受けるということは、中核・周辺症状に対して薬を投与してもらうことを意味します。中核症状には抗認知症薬、周辺症状には向精神薬(抗精神病薬、抗うつ剤、精神安定剤、睡眠薬など)が一般的です。

 抗認知症薬は、1999年11月にアリセプト(ドネペジル)が発売されて以降、約10年間はアリセプトの独占状態が続きました。現在はアリセプト、イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ(リバスチグミン)、レミニール(ガランタミン)、メマリー(メマンチン)の4種5薬体制が整いましたが、「とりあえずアリセプト」が常態化しているという状況です。

抗認知症薬の問題点

認知症を治す薬ではない
 私たちは、薬というと飲み始めたらそこで進行が止まるものとイメージします。しかし、アリセプトに代表される抗認知症薬は、実際には飲み続けても症状は穏やかに進行します。効くのは4~6割の人、それも9~12か月を過ぎたら効かなくなります。効果について過剰な期待はしない方がよいでしょう。

3種は興奮系薬剤
 メマリーを除く3種は興奮系の薬で、副作用として病的な怒り(易怒)が表れます。薬を飲んだ高齢者が興奮して暴れ始めたという報告は後を絶ちません。

どの薬剤にも増量規定がある
 現在の4種5薬には、製薬会社が定めた増量規定があります。例えばアリセプトなら、1日3mgの服用から始めて、3週目からは5mgに増量する必要があります。約2割に表れると言われている易怒には構わず、医者は規定通り増量します。副作用を訴えられると、おかしなことに多くの医者は増量規定を守りながら、興奮を鎮静させる向精神薬を出します。アクセルとブレーキを同時に踏むような治療法です。

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『光華』
康復医学学会は、主要テーマ「老化」の中で早くから認知症対策も取り組んできました。当学会が目指したのは、医者しか投与判断のできない"薬"ではなく、家族の判断で飲ませられる副作用のない“健康補助食品”でした。

 昨年、研究の一つの成果として発売されたサプリメント『光華(こうか)(販売元:一般社団法人認知症改善サポート日本協会)は、期待以上の効果が表れているようです。

 詳しくは康復医学学会のホームページ、または認知症改善サポート日本協会のホームページをご覧ください。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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