2017年4月5日水曜日

若年性認知症

58歳妻に認知症の症状が‥‥

【若年性認知症の妻を、夫が見守りながら営む居酒屋が三重県津市にある。店主のAさん(64)は5年前、妻B子さん(63)の症状を知り、会話が成り立たず「殺してやろう」とも思った。ただ、周囲に症状を明かし、共に店に立って乗り切ってきた。「店があるから笑顔でいられる」。2人は3月6日、結婚40周年を迎えた。「この人、3歳やったか?」40代の男性会社員3人組が来店すると、店内に大きな声が響いた。席に着くと、B子さんは「生ビールは届いているな」「ウーロン茶はおいしいでな」と繰り返し、指を折りながら注文を取る。】

 2012年9月、B子さんは58歳の若さで認知症と診断されました。Aさんがネットで調べると「有効な薬はない」といった悲観的情報が並び、思わず涙が込み上げました。「夫婦生活はこの先どうなるのだろう」
 症状は少しずつ進みます。同じ洗剤をたくさん買ったり、プランター造花を植えたり‥‥。怒りで手を出すことも。加減が分からず厚化粧して出掛ける妻に恥ずかしさを覚え、誰にも話さず抱え込みました。夫婦の会話はかみ合わず、互いに非難し合う日々が続きました。

「夫婦で発散できる場を探したかった」。4年前、店のアルバイトが辞めたのをきっかけに、妻に注文の取り次ぎや食器の片付けを手伝ってもらうようにしました。常連客に症状を打ち明けると「気分が楽になった」。
「家族だけで悩みを抱え込まず、周囲に助けを求めることが大切だと思う。店が気を楽にして妻と向き合うきっかけをつくってくれている」。Aさんはこう実感しています。
B子さんは温泉が大好き。たとえ結婚記念日のプレゼントだと理解できなくても、Aさんは休日にどこかへ連れて行ってあげようと考えています。
 働き盛りの世代が発症する若年性認知症は、外見では症状が分かりづらいため、患者や家族は周囲から理解が得られず、苦しむケースは少なくありません。

09年、患者は全国に3万8千人、平均発症年齢は51歳(厚労省)。14年度の同省の生活実態調査では、就労経験者221人のうち6割超の146人が発症後に退職したと回答。
 全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会では「企業側の理解が進んでいない」と現状の課題を指摘します。同僚の名前を忘れたり、仕事でミスが続いたりするため、退職を促される事例があり「周りから理解されずに家に閉じこもり、さらに症状が悪化することが多い」と明かします。
 また、若年性認知症への社会全体の理解の必要だと訴えます。「他人とのコミュニケーションで脳が活性化し、症状を遅らせることもできるので、家族や地域で支援をしてほしい」と話しています。                       
(出典:http://iryou.chunichi.co.jp/)

■若年性認知症

 若年性認知症とは、65歳未満で発症する認知症のことを言います。
 厚生労働省の研究班が2009年に発表した調査結果によると、国内の推定患者数は約3万8000人に上ります。約500万人とされる認知症全体の患者数と比べ、若年性認知症患者の数は少なく、対策の遅れも指摘されています。国は国家戦略で、全都道府県に相談窓口を設置することなど、支援強化を打ち出しています。

発症年齢の平均は51.3歳で、原因疾患は右の円グラフの通りとなっています。
 症状はさまざまですが、記憶障害のほか、日付や時間、自分のいる場所が分からなくなる「見当識障害」、同じ行為を繰り返す「常同行動」、段取りができない「実行機能・遂行機能障害」などが知られています。病気が進行すると歩行困難などの症状が出ることもあります。
 認知症には、アルツハイマー型以外に、血管が破れたり、詰まったりする脳卒中により神経細胞が壊れる血管性認知症も知られています。両タイプの認知症には共通の危険因子として動脈硬化の原因とされるメタボがあり、若年期からのメタボの積極的な管理・予防が、認知症予防に有効です。そのためには、食生活や運動、禁煙など日常の生活習慣を改善することが大切です。

認知症予防策は普段の生活から

米・国立衛生研究所(NIH)は、認知症予防のための生活習慣に次の8つをあげ、中でも最大の予防策は運動習慣だと言っています。

①運動習慣をつける。
②高血圧を改善する。
③人的交流など社会認知活動を増やす。
④2型糖尿病を改善する。
⑤地中海食などバランスのいい食事を摂る。
⑥適正体重の維持(生活習慣病の改善)。
⑦禁煙する。
⑧うつ状態の改善。


食事やサプリメントで生活習慣の改善を

認知症予防には、特に次の3点を押さえた食事をしましょう。
(1)塩分の摂り過ぎを防ぐ
(2)コレステロールの摂り過ぎを防ぐ 
(3)抗酸化物質を積極的に摂る
 また、認知症予防に効果的な食材として、オリーブオイル、青魚(DHA、EPA)、コリン食(アセチルコチンを産生する食材)、野菜・果物、緑茶などがあります。
===============================
当学会が開発に携わったサプリ『光華(R)は、霊芝をはじめ、既往の生活習慣病の症状を緩和し、認知機能を改善するといわれる成分をバランスよく配合しています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿