2017年3月30日木曜日

歯周病

歯の病気で動脈硬化が悪化!?


失った歯の本数と、動脈硬化の悪化の程度とに強い関係があることが、京都大の大規模な疫学研究で明らかになりました。

 歯周病菌の感染などで動脈硬化が進むことは従来の研究で指摘されていましたが、地域の住民の集団で関係が確かめられたのは初めてで、「歯の手入れと歯科の定期的な受診により口の中の病気を予防することで、動脈硬化に関係する死亡のリスクを下げる効果が期待できる」としています。

 京都大と滋賀県長浜市が連携して2007~10年、同市の30~75歳の男女約1万人を対象に進めた疫学研究「ながはま0次予防コホート事業」の成果です。

 京都大・浅井助教(口腔外科学)らは、まず参加者全員の歯科検診を実施。矯正や外傷によらない、歯周病などで失った歯の本数を確かめました。同時に、体を横たえた状態で、両腕と両足首の血圧と、心拍が末梢血管に伝わる様子とを測る「CAVI」という方法で参加者の動脈硬化の程度を割り出しました。

 年齢、性別、体格指数(BMI)、喫煙の既往、ヘモグロビンA1c、インスリンまたは糖尿病治療薬使用の有無など、動脈硬化に関わるほかの条件の影響を排除して両者の関係の有無を解析したところ、失った歯の本数が多いほど、動脈硬化の程度が悪くなっていることが分かりました。また、女性より男性にその傾向が強いことも判明。口の中の病気は予防効果が非常に高く、歯科医院での定期的な診療により失う歯の数を減らせるだけでなく、動脈硬化症の予防にもよい影響があるとしています。

 従来の動物実験や臨床研究では、口中で歯周病菌などの細菌感染による炎症が起こると炎症性物質が血管に入り込み、その結果、血管の内面が傷ついて動脈硬化を引き起こすことが分かっています。

 現在、ながはま0次予防コホート事業は第2回目の調査を行っており、口腔内の疾患と全身疾患の関係を明らかにしたいとしています。

(出典:http://www.47news.jp/ ほか)


■歯周病が全身に及ぼす影響

■狭心症・心筋梗塞:

 動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました。歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができ、血液の通り道は細くなります。プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり、血管の細いところまで運ばれて詰まります。

■脳梗塞:

 脳梗塞は、脳の血管のプラークや、頸動脈や心臓から飛んできた血の塊やプラークによって脳血管が詰まる病気です。歯周病の人は2.8倍脳梗塞になりやすいと言われています。血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要です。

■糖尿病:

歯周病は以前から糖尿病の合併症の一つと言われ、糖尿病の人は歯肉炎や歯周炎にかかっている率が高いという疫学調査が複数報告されています。さらに最近、〔歯周病⇒糖尿病の症状悪化〕という逆の関係もわかってきました。つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっているのです。歯周病治療で糖尿病が改善する例も多いようです。

■妊娠性歯肉炎:

一般に妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなります。妊娠中は特に気をつけましょう。また、まれに「妊娠性エプーリス」(良性腫瘍)ができる場合もあります。

■低体重児早産:

妊娠している女性が歯周病の場合、低体重児および早産の危険度が高くなることが指摘されています。これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。その危険率は実に7倍にものぼるといわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。


歯周病と動脈硬化予防

歯周病の予防とはいえ、歯の磨きすぎはよくありません。歯や歯茎を傷つけ、口臭の原因にもなります。歯茎から血が出た時は歯周病が疑われ、放置していると歯が抜けたり、全身疾患を引き起こす恐れもあります。また、歯磨き剤は、フッ素ラウリル硫酸ナトリウム界面活性剤などの毒性が認められている成分が含まれていないものを選びましょう。
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『秀真はみがき』
康復医学学会が推奨する『秀真はみがき』にはこれらの成分は配合していません。歯茎の血流を促すとともに歯自体も白くします。
 そして、動脈硬化の予防には、生活習慣が大きく影響します。バランスの良い食事と節制、軽い運動などを習慣化しましょう。当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は血管と血流の改善に多くのエビデンスを有しており、動脈硬化改善の実績があります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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