キレる老人と認知症 気をつけたい発言・接し方
高齢化が進むなか、「キレる老人」のニュースが多く見られるようになりました。認知症になる人も増えています。「最近、妙にキレやすくなった。認知症では?」などと家族が気になる場合、まずどうすればよいのでしょうか。医療法人相生会・認知症センターの中野センター長(医師)は言います。「最近、国が力を入れている『認知症サポート医』という制度があります。講習を受けた医師はある程度の知識を持っているし、都道府県単位で公表されています。調べてみましょう」
また、居住地域ごとに地域包括支援センターが設置されているため、そちらで認知症を診ている医師を聞く、あるいは役場に問い合わせてみるのも一つの手です。
ただし、本人のプライドを傷つける恐れもあるので、どのように医療機関に連れて行くかは悩みどころです。それこそキレられることになりかねません。
さまざまなアプローチの仕方がありますが、かかりつけ医がいるなら、その医師から「ご高齢だし、体の病気もあるから、脳の検査も一度受けておいたほうが良いですよ」と言ってもらうのがスムーズでしょう。
高齢になると、多くの人は糖尿病や高血圧、高脂血症などを患っているもの。そのため、「体の検診のついで」として「脳の検診」という名目で受診するという方法です。
また、かかりつけ医がいない場合は、「最近、健康診断を受けていなかったから」という理由で、採血などとともに脳の検査も受けるとスムーズにいくそうです。
「気をつけたいのは、家族が本人を直接傷つける発言をしないこと。認知症になっても、親は親ですし、家族に言われることで『バカにされた』ととらえる場合も多いです」
家族はどうしても「言えばわかってくれる」と思い、失敗をとがめたり、キツく言ったりする場合があります。しかし、認知症になれば、いくら言っても変わることはありません。
「病気のせいでうまくできなくなっている」ことを理解し、接し方を変えたり、見方を変えてみたりすると、怒らなくなること、怒る理由がわかってくることもあるといいます。
「認知症はどうせ良くならないと思い込み、診断を受けない人もいます。しかし、治療で大きく症状が改善する種類もありますし、症状を遅らせることはできます」
症状がどんな段階でも、診断によって改善したり進行を遅らせたりすることができれば、本人だけでなく家族にとってもとても大きいことです。
(出典:SANKEI DIGITAL INC.)
■認知症"怒りっぽくなる"原因
認知症の方が怒りっぽくなりキレやすくなる原因には、次の3つがあります。原因①:感情の抑えができなくなった/ 日常生活の中では、イライラすることやムッとすることはたくさんあります。そんな感情を抑えて生活しているのですが、認知症になると感情を抑えにくくなり、すぐに表に出てしまうのです。
原因②:「できない」「わからない」不安から/ 認知症の方は自分の中で何かが変わってしまったことに気づいています。今までできていたことができなくなってしまったり、いろいろなことが理解できなくなっていたりという不安や恐怖から、些細なことに敏感に反応してしまい、怒りっぽくなってしまいます。
原因③:認知症の症状/ 認知症の中でもアルツハイマー型認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症では症状として"怒りっぽさ"が出ることがあります。
【アルツハイマー病】初期症状や進行中の症状として、気分や人格の変化があります。
【前頭側頭型認知症】感情のコントロールや理性的な行動などに関わる脳の部分が委縮して発症する前頭側頭型認知症では、人格が変わって怒りやすくなることがあります。また、手を叩いたり、同じコースを歩き回るなど、同じ行動を繰り返す症状が出るのが特徴ですが、この行動を途中で止めようとすると激昂してしまいます。
【レビー小体型認知症】普段から怒りっぽくなるだけではなく、被害妄想や幻覚なども引き起し、暴力につながることもあるため注意が必要です。
認知症の怒りへの対処方法4つ
〔1〕存在を受け入れて冷静に対処する 〔2〕会話を工夫し、起こる前に話題を変える〔3〕介護サービスなどを利用し距離を置く 〔4〕ケアマネや医者など専門家に相談する
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サプリメントによる改善例
『光華』のカプセル粒 |
元々当学会とお付き合いのあったAさん。理事長はサプリメント『光華』(認知症改善サポート日本協会)を薦めました。1か月後くらいでしょうか、Aさんから理事長に電話が入りました。1箱を飲ませ終わらないうちにお父さんの顔が元に戻ってきて、怒鳴ることも少なくなってきたそうです。Aさんはお父さんの体調に合わせて飲ます量を調整しているそうです。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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