2017年9月13日水曜日

マグネシウム

その症状、マグネシウム不足かも

マグネシウムは、体のあらゆる臓器で必要なミネラルです。原因不明の疲労感や倦怠感、不整脈、筋肉やまぶたの痙攣で悩んでいる人は、マグネシウム不足が原因かもしれません。

 血液検査ではマグネシウム不足は発見できません。血中に存在するマグネシウムはわずか1%。つまり、血液サンプルからマグネシウム濃度を計測しても、あまり有用ではないのです。
 マグネシウムは骨や臓器に蓄えられ、様々な生体機能のために利用されます。しかし、マグネシウムが不足していても気づかないことが多いため、「見えない欠如物質」と言われています。
 推計では、アメリカ人の80%近くがマグネシウムの摂取量が不十分であるとされています。また、アメリカの成人のうち、一日に推奨される量のマグネシウム(男性400~420 mg、女性310~320 mg)を摂れている人は、わずか25%という数字が示されています。この量は「不足状態から脱するために必要な最低限」の量であると言われています。

 マグネシウムというと、まず第一に、心臓や骨にとって必要なミネラルと思われていますが、これは誤解です。これまでの研究で、人間のタンパク質に3,751個のマグネシウム結合部位を発見しており、マグネシウムの役割がかなり過小評価されていることを示しました。
 また、体内に存在する300種類以上の酵素の中にもマグネシウムは見つかっており、環境化学物質や重金属、その他の毒素によるダメージを防ぎ、身体の解毒作用に重要な役割を果たしています。さらに、マグネシウムは次のような役割を持っています。

  ●筋肉や神経を活性化 
  ●アデノシン三リン酸(ATP)を活性化して体のエネルギーを放出 
  ●タンパク質、炭水化物、脂肪の消化を促進 
  ●RNA及びDNA合成の基本構造単位としての働き 
  ●セロトニン等の神経伝達物質の前駆体としての作用

 自然療法医のCarolyn Dean医師は15年以上もの間マグネシウムについて研究しています。彼女の著書『The Magnesium Miracle』では、マグネシウム不足が引き金になって起こりうる22もの疾患(科学的に実証済み)が書かれています。22の疾患は次のとおりです。

不安障害・パニック発作、喘、血栓、腸疾患、膀胱炎、うつ、デトックス、糖尿病、疲労感、心臓病、高血圧、低血糖、不眠症、腎臓病、肝臓病、偏頭痛、筋骨格の疾患(線維筋痛症、痙攣、慢性的な腰痛など)、神経疾患、産婦人科系疾患 (PMS〈月経前症候群〉、不妊、子癇前症)、骨粗しょう症、レイノー症候群、虫歯

 マグネシウム不足でまず現れる兆候には、食欲不振、頭痛、吐き気、疲労、倦怠感などがあります。状態がより進行すると、しびれ感・チクチク感、筋肉の収縮と痙攣、発作、人格変化、不整脈、冠動脈攣縮などの深刻な症状に発展することがあります。

(出典:http://japanese.mercola.com/) 

■糖尿病・がん等の疾患とマグネシウム

慢性疾患を防ぐ物質としてマグネシウムを挙げる人はほとんどいないでしょう。しかし、新陳代謝の維持に関わる役割など、マグネシウムは重要な役割を果たします。
 例えば、マグネシウムの十分な摂取はインスリンによる糖の代謝不全リスクを低減し、中高年者における糖尿病前症から糖尿病への進行を遅らせる効果があります。さらに、マグネシウムを多く摂ると男女共に骨密度が増すことがわかっており、ノルウェーの研究では、飲料水中のマグネシウム濃度が股関節骨折のリスクを低減させることが報告されています。
 また、マグネシウムは、がんのリスクを低減させる可能性もあります。「American Journal of Clinical Nutrition」に発表された研究では、マグネシウムを豊富に含む食生活により、結腸直腸がんのリスクが低減したという報告があります。メタアナリシスによると、マグネシウムの摂取量が100 mg上昇する毎に、結腸直腸がんのリスクが12%低減されることがわかりました。マグネシウムによる抗がん作用は、インスリン抵抗性を抑制する能力と密接に関連性があり、腫瘍の増殖に影響しているとみられています。


マグネシウムを多く含む食材

 昆布や丸干しイワシやそば、緑葉野菜、豆類、ナッツ類、カボチャ・ひまわり・ゴマ等の種子類はマグネシウムが豊富です。しかし、現代の食材は総じてミネラル含有量が少なく、マグネシウムを多く含むとされる食品を摂るだけでは十分とは言えません。100年前には日常の食事で500 mgのマグネシウムを摂取できましたが、現代ではせいぜい200 mg程度です。


血中マグネシウム濃度を左右する要因

マグネシウム不足の原因は次のようなものです。 
  重労働・運動 
  ▼ストレス 
  ▼アルコールの過剰摂取 
  ▼加齢・妊婦 
  ▼腎臓・胃腸の病気 
  ▼加工食品や肉の食べ過ぎ

「ラウンドアップ」等グリフォセートを含む除草剤を使用した農作物は、ミネラルが体内に吸収されにくくなっています。また、調理や加工によりマグネシウムはさらに減少します。
 一方、体内に吸収されるマグネシウムを阻害する要因もあります。例えば、お酒の飲み過ぎは、マグネシウムの吸収に必要なビタミンDの吸収を妨げます。また、糖分を摂り過ぎると、マグネシウムは腎臓を通して体外に排出されてしまいます。
 マグネシウムの吸収は、カルシウム・ビタミンD3・ビタミンK2と相互作用しているので、それぞれの摂取バランスが重要となります。

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 当学会が推奨する「HM-3000(特系霊芝)」には、カルシウムやリン、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、銅、亜鉛、マンガン等のミネラル類が豊富に含まれています。食生活におけるミネラル摂取補助食品としても効果的です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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