79歳でも新しい脳細胞は生まれる!?
人の脳では、79歳になっても新しい細胞が生成されている可能性があるとする研究結果を2018年4月、米研究チームが発表しました。前月にはこれと相反する別の研究結果が示されており、人の知的能力は伸び続けるのか、成長が止まるとしたらそれはいつなのかをめぐって科学界に新たな議論が巻き起こっています。焦点となっているのは、人の脳内で学習や記憶をつかさどる「海馬」という部位。3月、英科学誌「ネイチャー(Nature)」に掲載された論文では、13歳以上の海馬では新たな神経細胞が生成された証拠が発見できなかったとの研究結果が示されていました。
今回、米ニューヨーク・コロンビア大学の研究チームが米科学誌「セル・ステム・セル(Cell Stem Cell)」に発表した研究結果は、これと真っ向から対立するものです。高齢化が進む世界の中で、認知症を回避するカギを求める科学者たちから注目が集まっています。
コロンビア大チームは、急死した14歳~79歳の28人の脳の検視解剖サンプルについて、「死亡直後に海馬全体で新たに作られた脳神経細胞と血管の状態」を調べました。
論文の主要執筆者であるモーラ・ボルドリーニ准教授(神経生物学)によると、「若い人と同様に、高齢の人にも多数の新しい海馬神経細胞を前駆細胞から生成する能力があることが分かった」といいます。また、「年齢に関係なく海馬の量は等しいことも発見した」としています。
この結果は、高齢者の多くが認知能力や感情能力をこれまで考えられてきたよりも長く保持することができる可能性を示しています。ただ、ボルドリーニ氏は高齢者の脳では血管が老化しているため、新しい脳神経細胞同士の連携がうまくいかない可能性があると注意を促しています。
(出典:https://www.afpbb.com/)
■脳血流の改善で脳を活性化!
上記の研究では、年齢で違いのある部分もありました。血管の数や神経同士の繋がりが、高齢者の方が少なかったのです。つまり、脳は年齢に関係なく新しいニューロンを作ることができますが、ニューロン同士で新しいつながりを作る力や酸素を運ぶ能力は衰えるということです。これが、老化により認知力などが衰える理由だと考えられています。さらなる研究が必要ではありますが、脳内での血流の改善がこうした衰えに有効であり、運動や食生活、薬などが改善に役立つだろう、と研究者は言います。なお、身体的エクササイズが認知能力の衰え防止に有効だとの研究結果が過去に複数発表されています。
脳内の血流を改善する具体的な方法
① 脳細胞を刺激するウォーキング
足の筋肉を活発に動かすと、脳が刺激されます。さらに、全身の血行がよくなり、脳へも十分な酸素が行き渡るため、脳が活性化します。また、ウォーキングには認知症予防効果があることもわかっています。② 脳を活性化する成分と脳に良い食べ物
大脳皮質と呼ばれる外側をくるりと覆っている部位は神経細胞が140億個もあり、他の部位と複雑に絡み合い、脳を働かせていきます。テオブロミン :チョコレートに含まれるカフェインの一種「テオブロミン」は、カフェインのような興奮状態は起こさないものの、大脳皮質を刺激して、集中力、記憶力、思考力を高め、やる気を出す成分です。 また、チョコレートに含まれるビタミンE、ナイアシン、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リン等は、脳の代謝に必要な栄養素ばかりです。
レシチン :神経細胞はシナプスという部品で結合しあい、神経伝達物質「アセチルコリン」によって情報を伝達・記憶します。アセチルコリンの合成に欠かせないのは「レシチン」です。レシチンを多く含む食べ物は、大豆製品、卵の黄身、ピーナッツなど。
DHA :神経細胞の膜の中には「DHA(ドコサヘキサエン酸)」が含まれています。DHAは、加齢により減りやすく、情報伝達の機能も衰えていきます。DHAの量が若い頃と同じであれば、脳の老化抑制なると言われるほど、大切な成分です。DHAの中には、NGF(神経成長因子)という脳細胞の働きを高める物質があることが分かってきています。NGFは、アルツハイマー型認知症の改善に役立つ成分として、注目されている物質です。DHAが多い食べ物は、青魚、マグロ、さけ等の魚類です。
③ 微小循環(毛細血管及びその周辺)の改善
人間の血管をすべてつなげると、地球を2周半する長さになると言われていますが、そのうちの95%が毛細血管です。毛細血管の改善は、そのまま全身の血流、脳内の血流の改善につながります。
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老化と生活習慣病を主要研究テーマとする康復医学学会では、「HM-3000(特系霊芝)」による微小循環の改善作用が確認されています。また、HM-3000の使用によって脳神経細胞の再生が確認されており、認知症改善効果が期待されています。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン
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