2021年5月12日水曜日

体の冷え

 "ストレス冷え"にご用心!

 冷えは万病の元と言われますが、冷えの自覚症状のない人やさまざまな症状の背後に冷えが存在していることもあります。

 東京女子医科大学 東洋医学研究所の木村容子准教授は、「手足などの末梢の血流は、自律神経の働きによって調節されているので、ストレスがかかって交感神経が緊張すると、末梢血管は収縮して血行が悪くなる。手足がなかなか温かくならない人は、自律神経の働きが乱れているために血流の調節がうまくいっていない可能性がある。これを"ストレス冷え"と私は呼んでいる」と話します。ストレス冷えはこの他にも、冷えの自覚症状はあるのに診察しても冷えがない人、逆に足が氷のように冷えていても自覚症状がない人など、冷えの認識にずれが生じていることもあると言います。

 冷えは本人が自覚的に感じる症状ですが、客観的な評価もされています。例えば、冷え症の人が寒冷刺激を受けた場合、冷えを訴える部位の血流量は減少し、実際に皮膚温の低下が認められるという報告があります。また、手足の冷えを訴える人では、寒冷刺激を受けた際に皮膚温の回復が遅延している場合があります。一般的に女性に冷え症が多いということがわかっています。

 女性の冷えは、女性ホルモンの乱れから自律神経に変調をきたすことも多く、このような場合は、冷えだけでなくのぼせの症状も表れます。また、甲状腺の機能低下、貧血、低血圧、膠原病などによって、冷えの症状がみられることがあります。病気による冷えは、原因に対する治療が重要です。冷えの症状が続くときは、医療機関に相談しましょう。

 そのほか、肩こり、頭痛、腰痛、不眠、むくみ、疲れやすい、やる気や元気がない、肌のくすみやしみ、乾燥なども、実は冷えによって起きやすい症状です。不調を訴えて受診しても体が冷えていることに気づいていない人は多く、注意が必要です。

 以下のような生活が習慣になっていると体を冷やします。

 ▲朝食は抜くことが多い

 ▲冷たい飲み物や食べ物を年中食べている

 ▲運動不足である

 ▲夜更かしや昼夜逆転の生活をしている

 ▲入浴はシャワーのみ

「朝食を抜くと体温が上がる機能は働かず、筋肉不足では熱が生み出せない。昼夜逆転は日内リズムを乱して、日中に体温が上がらない人もいる。便利な生活がかえって冷えを助長している可能性がある」(木村准教授)。

 強いストレスによって自律神経の働きが乱れると、体温調節がうまくいかなくなり、冷えやすくなります。また、便利な生活や加齢によって、誰にでも冷えが起きる可能性があります。放っておくと身体や精神の諸症状、美容面にも影響します。患部を温めるだけでなく、生活全般を見直して冷えをもたらしている原因にも気をつけましょう。

(出典:https://www.healthcare.omron.co.jp/)


■冷えた体内では何が起こるのか

【血流が悪くなる】

 体の冷えによって血管が収縮すると、血流が悪くなります。血流が滞ることで毛細血管まで温かい血液が流れず、手足が冷えてしまうのです。また、人間の体は冷えると内臓を先に温めようとして、血液は体の中心に集中します。そのため、末端の手足に十分に熱が行き届かないというのも、手足の冷えが慢性化しがちな原因のひとつです。

【老廃物が溜まる】

 冷えで血流が悪くなると代謝が低下し、体内には老廃物が溜まりやすくなります。また、お尻や太ももに老廃物が蓄積されると、女性の敵「セルライト」というかたまりになることも。肥満や生活習慣病の原因にもなりえます。

【免疫機能が低下する】

 体温の低下によって、免疫機能も低下します。冷えによって疲労を感じやすくなったり、風邪を引きやすくなったりするのもこのためです。免疫が低下したままだと、生活習慣病やアレルギーといった病気につながる可能性もあります。


熱エネルギー(体熱)は代謝によって産み出される

 代謝とは、摂食によって栄養素を摂り込み、その栄養素から他の物質を合成したり、エネルギーに変換したりすること。酵素の働きによって起きる体内での化学反応です(右図参照)

※同化と異化:「同化」とは栄養素を体の修復や成長といった体作りに役立てること。新陳代謝は同化に属する。「異化」とは栄養素をエネルギーに換える(ATPを合成する)こと。


 ポイントは、代謝がなされる際には、セットで熱エネルギー、つまり体熱が産み出されるということです。

 筋肉の稼働、肝臓における三大栄養素の代謝やアルコールなどの解毒処理、胃腸の消化吸収、腸の蠕動運動、体の修復(細胞の修復)など、広い意味での代謝が発生する際には、エネルギーとしてATP(アデノシン三リン酸)が使われます。このATPというエネルギーが使われるときに(ATPが生成される過程も含め)、体熱が発生します。

 運動をしたときに体が熱くなるのは、まさにこの熱エネルギーによるものです。有酸素運動をした際に体が熱くなることを "脂肪が燃える" とよく言われますが、厳密には、「酸素と脂肪酸(メインは糖質)を利用してATPが生成され、そのATPを利用して代謝が行われたときに熱が発生し、体が熱くなる」ということなのです。

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 当学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」は末梢血管に働き、血流を促して体の冷えを改善します。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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