2021年6月4日金曜日

動脈硬化

 無症状でも油断できない動脈硬化

 血管の状態は、老化や健康寿命を左右する要因です。血管が傷んで老化すると、血管壁にコブ(プラーク)ができる「動脈硬化」を起こします。

 私たちの臓器や筋肉はすべて、血液中に含まれる酸素や栄養素が届くことで機能します。血管が老いれば、各臓器の機能も低下し、全身の老化が進むのは当然のことです。

 動脈が詰まれば心筋梗塞や脳梗塞を起こし、最悪の場合は突然死、命が助かっても後遺症が残る可能性があり、寝たきりで要介護状態となることもあります。さらに、血管は認知機能とも深い関わりを持っています。脳出血や脳梗塞を起こした後、認知症(脳血管性認知症)を発症する恐れがあることが知られています。

 現在、日本で死亡者数が最も多い病気は「がん」ですが、血管の老化がもとで起こる病気も、がんに負けず劣らず多くなっています。2位の「心疾患」と、4位の「脳血管疾患」がそれに該当します(グラフ参照)。心疾患の多くは、心筋梗塞や狭心症など、心臓に栄養を送る動脈(冠動脈)が"狭まる"または"詰まる"ことによって起きます。そして脳血管疾患は、脳梗塞や脳出血など、脳の血管が"詰まる"または"切れる"ことから発生します。2019年度の統計によれば、31万人を超える日本人が、脳・心血管系のトラブルにより亡くなっています。

 突然死の原因で最も多いのが、動脈硬化から始まる血管事故です。これが怖いのは、突然死だけでなく、脳梗塞のように麻痺や認知症が残って健康寿命が短くなる場合もあること。こうした事態を防ぐためには、動脈硬化を改善して血管の若さを保つことが大切です。

 加齢のほか、脂質異常症、高血圧、高血糖、喫煙、肥満等の要因で、血管壁が傷ついて動脈硬化が進み、血管壁にプラークができます。そこから狭心症や心筋梗塞を発症します。

 長年かけて大きくなったプラークが血管にあると、血管の内腔が狭くなりますが、心筋梗塞をよく起こすのはそのタイプではなく、実際は、動脈硬化の初期段階とも思えるような小さいコブこそ、ある日突然詰まることが多いのです。

 さらに、コロナ禍の今、血管事故の発生リスクのある人が通常時より多くなっている可能性があります。自粛生活で外出しなくなり、運動不足や食べ過ぎ、ストレスなどによる肥満から、動脈硬化のリスクが高まっている人が増えつつあるからです。

 便利・飽食の時代の今、運動不足と過食の人は多く、その上、コロナ禍の自粛生活が続くことになれば、生活習慣病の増悪のみならず、ストレスによる血圧上昇も生じやすく、血管事故の危険性が高まるのです。             

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■血圧と動脈硬化

 高血圧な状態が続くと、血管はその圧に負けまいとして壁の厚さを増します。血管の内腔を覆っている血管内皮細胞は直接高い圧に晒されるため、小さな傷ができたり、機能不全が起こったりします。すると、血管壁に慢性的な炎症反応が生じ、動脈硬化が進みます。高血圧→動脈硬化は、制限なく健康な日常生活を送る"健康寿命"の妨げになってしまうのです。


血行動態要因

 血圧は様々な因子が複雑に関与し合って規定されています。主な要因は大きく以下の5つに分けることができます。

心拍出量末梢血管抵抗循環血液量血液の粘着度大動脈の弾力

 高血圧90~95%を占める本態性高血圧(30~60歳代に多い)は血行動態の要因が原因と考えられています。

 二次性高血圧の場合、自律神経・ホルモン・腎臓などが関係してきます。


加齢も要因、動脈硬化

 高血圧と動脈硬化はお互いに危険因子となって血管の老化を促進してしまいます。そして、動脈硬化によって様々な疾患が引き起こされ、健康寿命を脅かします。動脈硬化は高血圧でなくても加齢(60代以降)によっても進行します。また、男性は女性と比較して動脈硬化を起こしやすいのですが、女性でも閉経期を過ぎるとLDL(悪玉コレステロール)を低下させる作用を持つエストロゲン(ホルモン)が低下するため動脈硬化を起こします。

===============

 生薬の最高峰とされる「霊芝」には、動脈硬化の要因となる物質の発生を抑える性質があることが発見されています(2016年)

 動脈硬化は脂質異常症や高血圧、喫煙などにより、血管内部で血液と接する「血管内皮細胞」の機能に障害が生じることで起きます。血管内皮細胞の表面に「ICAM」などの接着因子が現れ、白血球の仲間である単球を血管内部に取り込んで動脈硬化が進行します。霊芝エキスをヒト由来の血管内細胞に添加したところ、接着因子の発生量が従来比約5割になりました。「VCAM」や「セレクチン」という別の接着因子でも同様の結果が出ています。細胞の機能障害を抑制できるとがわかったのです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿