男性の貧血は要注意!
“女性の20%が貧血患者”と言われるほど、貧血は女性に多く、そのほとんどは体内の鉄分不足が原因の鉄欠乏性貧血です。一方、男性でも貧血になる人は多くいますが、男性は鉄欠乏性貧血患者は少なく、より重い病気のサインとなっているので注意が必要です。
貧血は血液の赤血球の中にあるヘモグロビンという血色素が減少したために起こります。ヘモグロビンは身体の組織に酸素を運ぶなど、重要な役割を担っているため、減少すると様々な組織が酸欠状態になります。結果、「顔色が悪い」「全身倦怠感」「立ちくらみ」「胸痛」「動悸」「息切れ」などの症状を起こします。女性に貧血が多いのは、月経や婦人科系の病気(子宮筋腫、子宮内膜症など)で出血が多くなることがあるからです。そのため、前述のように女性の貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血ですが、ほかにも再生不良性貧血や溶血性貧血といった深刻なケースもあるので、貧血がよく起きるという方は、一度診断をしっかり受けましょう。
男性が貧血になる場合は、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、大腸ポリープ、大腸がんなどの可能性が高く、それらによって体内で出血が起こると貧血を引き起こします。事実、大腸がん専門医が、貧血症状のある患者から大腸がんを発見することはかなりあるようです。ほかにも、貧血症状によって重い病気をダブルで発見したりするそうです。「“早期の胃がん患者を見つけた”と消化器内科医から患者を紹介されたので検査を進めたときのこと、その患者は貧血の度合いが強かったので、患者に了解を得て大腸の検査を加えた。すると、上行結腸に進行がんを発見した。『他臓器重複がん』だった」(大腸がん専門医)
このようなことにならないためにも、貧血の症状がひどくなったという自覚がある人で、特に40歳以上の人は便潜血検査を受けましょう。40歳以上でなくても、便の色が変だったり、便に血が付着したりすることがある人は、すぐに内科を受診すべきです。変な便の色というのは「黒色の便」または「赤褐色から鮮紅色の便」です。
黒色の便は食道、胃、十二指腸など上部消化管からの出血が考えられます。いわゆる、コールタール状のタール便です。血液が胃酸や消化酵素によって黒くなり、それが便とまざってタール便となって排せつされているのです。
赤褐色から鮮紅色の便は大腸の、特に肛門に近いところからの出血が便にまざっていると考えられます。このようなとき、軽い病気や痔だと思い込もうとする傾向があるようですが、それでは重大な病気を見逃してしまいかねません。血便がでていると貧血の恐れもあります。必ず精密検査を受けましょう。
男性は女性以上に“たかが貧血”と考える傾向がありますが、それは命とりになるので要注意です。 しっかり検査を受けることが、重大な病気の発見に結びつくのです。
(出典:https://www.healthcare.omron.co.jp/)
■赤血球に関わる貧血対策
貧血は、鉄欠乏性貧血の他にも起ります。赤血球の数や質に異常が起こることでも貧血になります。赤血球の主要な構成物質であり、酸素運搬を担うヘモグロビンが、血液体積あたりで減少し、血液の酸素運搬能力が低下します。すると、多臓器・組織が低酸素状態に陥り、様々な諸症状や機能不全が現れます。
赤血球が減少する原因
赤血球減少の原因は大別すると、「赤血球産生低下」または「赤血球の破壊・喪失」の進行が考えられます(両方が同時に起きることもあります)。
【赤血球産生の低下】
● 造血細胞の減少:造血細胞の数が減少し赤血球産出能力が低下する。
● その他:造血因子の減少や低栄養(鉄欠乏性など造血細胞の意欲が低下)
【赤血球の喪失】
● 出血:出血では赤血球と血漿(水分)を同時に失う。血漿量は短時間で回復するが赤血球の回復には時間がかかるので血液が薄くなる。
● 溶血:何らかの原因で赤血球が破壊される。(溶血性貧血など)
多能性造血幹細胞
赤血球・白血球・血小板は、全て骨髄で造られます。これらの元になる細胞は骨髄中の多能性造血幹細胞です。まず初めに、多能性造血幹細胞が、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分化します。このうち骨髄系幹細胞が、赤血球・好中球・単球・好酸球・好塩基球の出発点となる各々の前駆細胞に分化し、増殖成熟過程を経てそれぞれの成熟した細胞の集団が形成されます。
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康復医学学会の研究素材「黒米」を基に製品化された「黒米エキス加工食品」には、鉄分が豊富に含まれていますので、造血効果が期待できます。その他、黒米エキスは多くのミネラルも含み、糖質や脂質の代謝を助け、鉄分の利用効率を高めます。
造血機能は加齢や様々な疾患、虚弱体質、投薬などによっても低下します。また、がんの末期などは、貧血を併発し酸欠状態をおこしてQOLを低下させてしまいます。康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、赤血球の柱になる造血前駆細胞に影響を与えるデータがあります。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン
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