2022年1月20日木曜日

血管の老化

 老化への影響は遺伝か生活習慣か?

 近年、老化研究が進み、老化の要因や老化を制御する方法について、いろいろなことが分かってきました。老化研究で知られる慶應義塾大学医学部の早野元詞特任講師は、「加齢は避けられないが、老化が進むスピードには個人差がある。最新の老化研究により、その進行スピードを緩やかにして老化現象を抑えつつ年をとることが、近い将来、可能になるかもしれない」と話します。

 海外では、老化のスピードには個人差があるという研究が行われています。例えばニュージーランドでは、約950人を26歳から12年間追跡調査し、38歳時点の生物学的年齢を比較しています。生物学的年齢の判定材料は、体の代謝能力を表す血糖値の指標であるHbA1c、心肺持久力、腎機能を示す数値など18の指標。すると、実年齢が同じ38歳でも、生物学的年齢は、28歳から61歳まで33年もの差があったといいます。生物学的年齢が高い人は、握力や脚の筋力の低下や、認知機能の低下も始まっていました。まだ老化を意識することが少ない38歳の時点で、生物学的年齢にこれだけの差があるというのは驚くべき事実です。

 同じく時を重ねてきているにもかかわらず、50歳で驚くほど若く見える人がいる一方で、別の人は10歳以上年を取って見える、というケースは少なからずあります。では、そうした差は、生まれる前から遺伝によって決められているものなのでしょうか?

 デンマークの一卵性双生児を対象にした研究などから、老化に対する遺伝の影響は15~25%で、残りの75~85%は生活習慣や環境によって変わることが分かっています。つまり、遺伝より、食事や運動などの生活習慣や、光への当たり方などの環境のほうが老化への影響は大きく、自分の努力次第で老化のスピードを緩やかにし、実年齢より生物学的年齢を若く保つことは可能だということなのです。

 70歳以上の同性の一卵性双生児約900組を10年間追跡し、見た目年齢と死亡率の関係を調べた研究があります。この研究では、女性看護師20人と男性教育実習生10人、高齢女性11人が判定した平均値で、見かけ年齢を算出しています。その結果、100%同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でも、見た目年齢には10歳もの開きがある場合もありました。そして、見た目が老けて見えるほうが、明らかに先に死亡する確率が高いことも分かりました。見た目が老けている人は、体の中も老化している可能性が高いというわけです。

 いつまでも若々しい心と体を維持し、健康寿命をいかに延ばすかという「抗老化研究」が注目を集めています。どんな生活習慣や環境が「抗老化」に有効なのか、最新の研究から目が離せません。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■危険な血管の老化

 血管は頭から足の先まで延びており、体全体に張り巡らされています。その長さは、全身のあらゆる血管をつなぐとおよそ10万kmと言われており、地球2周半もの距離になります。体に張り巡らされている血管の中を流れる血液は、全身に栄養や酸素を届けたり、老廃物や二酸化炭素を回収したりしています。血管は私たちの身体を支える生命線なのです。

(←左図)動脈は外側から、外膜、中膜、内膜の三層構造になっています。外膜:外側から血管を保護する層。中膜:平滑筋という筋肉と2種類の線維からなり、主に血管の収縮と拡張を担当する。内膜:血管の内側を覆う内皮細胞と内皮下組織からなる薄い層。

 血管は、体全体の健康に大きく関係しますが、年をとるにつれて弾力を失って厚くなったり、硬くなったりして老化していきます。

 血管が硬化は臓器に大きな影響を及ぼす 

 心臓は1分間に70回拍動して、毎分5リットルの血液を動脈に押し出しています。そのため、動脈には常に拍動の衝撃が加わっています。血管が軟らかい場合には、この衝撃を吸収することができますが、血管が硬いと、大きな衝撃が伝わっていき、血圧が上昇してしまいます。血圧が高くなると、血管がさらに硬くなるだけでなく、心臓や腎臓など全身の臓器に悪い影響が及んでしまいます。

 血管の老化では、「動脈硬化」に最も注意が必要 

静脈には、動脈のように高い血圧が加わっていないので、動脈のように硬くなりません。静脈の血圧はほとんどゼロですが、静脈の血管内には弁がついているので、この働きによって血流が一方通行に流れ、血液は少しずつ心臓に戻っていきます。こういった背景から、血管の老化で最も注意しなければならないのは、動脈が硬くなる動脈硬化なのです。


動脈硬化の2つのタイプと原因

 動脈硬化には、血管が狭くなるタイプと血管が硬くなるタイプの2種類があります。

 血管が狭くなるタイプ「アテローム動脈硬化」は、主にLDLコレステロールが溜まることが原因で起こります。血管が硬くなるタイプは、血管内にカルシウムが沈着して、「石灰化」と呼ばれる状態になることで起こります。石灰化はアテローム動脈硬化が起きていない場所にも起こります。

===============

 康復医学学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」には、動脈硬化の要因となる物質の発生を抑える性質があることが発見されています(2016年4月)。さらには、免疫力向上やコレステロールの低下、脳機能の向上などの効果が確認されており、抗老化に関して多くのエビデンスが報告されています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿