2022年5月19日木曜日

モヤモヤ血管

 座骨神経痛、歩行・排尿障害も

 座骨神経は腰から太ももの後ろ側を通って足先まで伸びています。脳や脊髄のような中枢神経から広がる末梢神経のひとつ。これが通っているお尻から足にかけて痛みやしびれを感じ、腰を曲げると足の痛みが強くなる‥‥こうした症状を座骨神経痛と呼びます。

 原因は9割以上が腰での神経障害。若いうちは腰椎椎間板ヘルニア、60代以降は腰部脊柱管狭窄症が多くなります。

 脊椎の間でクッションのような役割をしている椎間板が何かの弾みで破れて、組織の一部(髄核)が飛び出すのが椎間板ヘルニア。靱帯や骨の変形などで脊髄が通る脊柱管が狭くなるのが脊柱管狭窄症です。どちらも座骨神経の根元が圧迫され、お尻や足に痛みやしびれを感じるようになり、腰痛を併発しやすくなります。

 椎間板ヘルニアは、3~6カ月程度で自然に治ることもありますが、必ず自然に治るとは限らないので注意が必要です。脊柱管狭窄症は加齢による場合が多く、症状が進むと、痛みで歩くことが困難になったり(間欠跛行)、頻尿や失禁が起こったりします。

 脊髄から分かれて伸びる「馬尾」と呼ばれる神経に障害が起こると、排尿障害、男性では勃起障害が起こることがあります。早く手術しなければ治らなくなることもあります。

 別の病気の可能性として、がんの腰椎転移や、細菌感染により、座骨神経痛が起こる場合もあります。神経圧迫が長期間続くと炎症が進み、マヒを起こすようになります。発症後3日たっても痛みが軽減しないときには医療機関を受診すべきです。

 治療には非ステロイド性抗炎症薬や鎮痛薬が使われます。神経の根元に注射するブロック療法、赤外線などで腰を温める温熱療法もあります。こうした治療をしても改善がみられない場合、手術が選択肢に入ります。今はほとんど内視鏡で進めるので肉体的負担は少なく、1週間程度の入院ですむことが多いようです。

 座骨神経痛を防ぐには脊椎への負担を減らすのが大切になります。正しい姿勢を心がけ、体重の増加に注意します。長時間のデスクワークも避けましょう。座っていると体重のほとんどがお尻にかかります。腰椎の椎間板にかかる圧力は立っているときの1.4倍といいます。足を組むなどすると、さらに負荷が高くなります。1時間に1回は席を立って動くようにしましょう。

 腹筋、背筋、大腰筋などの筋力をつけるのも脊椎の負担軽減につながります。ただあおむけの状態から上半身を直角に起こす腹筋運動などは腰への負担が大きいのでやめましょう。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■痛みの原因はモヤモヤ血管?

 繰り返しのストレスにより炎症が起きている部位には異常な血管(病的新生血管)が増殖してしまうことがわかってきました。50μm(0.05mm)程度の非常に小さな血管です。この異常な血管は血管造影画像で霞んでぼやけて見えるため、「モヤモヤ血管」と呼ばれます。

 モヤモヤ血管ができるとなぜ痛みが発生するのか。それはモヤモヤ血管と共に病的な神経も一緒に増殖してしまい、その神経が痛み信号を発しているからです。


モヤモヤ血管ができる原因

 組織が傷ついて炎症を起こすと、それを修復するために血管が増えます。通常は治る過程で新しく増えた血管は減っていきますが、何らかの理由で負担をかけ続けて組織の損傷が続くとその中の一部がとどまるようになります。このようにして留まるようになった病的新生血管(モヤモヤ血管)が様々な形で悪さをするようになるわけです。

 年齢にかかわらず、誰の身体にもモヤモヤ血管はできますが、特に40歳を過ぎるとモヤモヤ血管が減りにくくなります。わかりやすい例が四十肩、五十肩です。広い意味では、モヤモヤ血管は加齢による変化と言えるでしょう。


モヤモヤ血管による痛みのメカニズム

 坐骨神経痛や脊椎間狭窄症の痛み、椎間板ヘルニアの痛みも、モヤモヤ血管が原因かもしれません。モヤモヤ血管は、主に以下の3つの機序で悪さをすると考えられています。

痛み物質を血管外に漏らしてしまう(病的新生血管は構造がいびつであるため)

正常な血管から血液を盗み取ってしまう(盗血現象により、局所では酸素不足に)

病的新生血管の周囲には、異常な神経が伸びてきて痛み信号を発する


モヤモヤ血管ができやすい体質

 糖尿病、脂質異常、高血圧などのいわゆる生活習慣病や、喫煙、肥満、甲状腺の病気、がん、抗がん剤の使用などとの因果関係が指摘されています。これらに該当する方は、同じ負担が加わっても炎症を助長しやすいというわけです。

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モヤモヤ血管の予防は微小循環の改善も大切

 微小循環とは、動脈と静脈をつなぐ毛細血管領域のことを言います。微小循環を改善することで、モヤモヤ血管の減少を促し、全身の隅々までの血流の維持・修復に役立ちます。

 康復医学学会が研究を続けている「HM-3000(特系霊芝)」は、微小循環の改善効果のエビデンスを有する最高峰の生薬です。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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