2023年4月13日木曜日

高齢者の骨折

 高齢者が家の中で骨折しやすい理由

 高齢の老親が事故にあうというと、真っ先に想像するのは交通事故です。けれども実際は、高齢者の事故の77.1%、実に4分の3以上は家の中で起きていることが分かっています。

 家庭内の事故でよくニュースになるのは、熱中症、ガスの消し忘れ、火の元の不注意などですが、実際に家庭内で起きる事故として多いのは転落(30.4%)、転倒(22.1%)です。つまり、「転ぶ」という一見地味なことが、家庭内の事故としては多いのです。

※政府広報オンラインより
 高齢者が転倒、転落すると、多くの場合、骨折となってしまいます。骨折ぐらい休んでいれば治る、というのは若いときの話。高齢になると骨折は寝たきり、要介護の原因となります。要介護状態になった原因の1位は認知症、2位が脳卒中、そして3位が骨折です。

 家庭内で最も骨折が起こりやすい場所は"階段"です。家の中の玄関やお風呂場などの段差は、せいぜい1段です。一方、階段だと5段、10段とあるので、そこで転べば大きく下へ落ちてしまい、結果として骨折をしやすくなるのです。家の中をバリアフリーに改修したとしても、さすがにエレベーターにするのは難しいものです。

 階段で転びやすいのは、もちろん足腰が弱いから、という面もありますが、高齢になると、そもそも階段の段差が分かりにくくなるということがあります。階段を使うとき、段差の見積もりを見誤って、つまずいたり、滑って転んだりしてしまいます。

 見積もりを間違えるのは目のコンディションが関係します。高齢になると白内障になったり、色の差が分かりにくくなり、段差を陰影で判断するのが難しくなってしまうのです。

 さらに、遠近両用眼鏡です。遠近両用眼鏡は、1つのレンズで遠くも近くも見えるので、とても便利な道具です。通常の生活ではそれで問題ありませんが、階段を下りるときだけは別です。下りるとき遠近両用眼鏡で足元の段を見ると30cmの距離にピントが合ってしまいます。つまり、老眼鏡をかけたままテレビを見ているような状況になり、ぼやけてしまうのです。その結果、階段の位置を誤認して、転んでしまいます。

 遠近両用眼鏡を使う場合は階段の降り方に工夫が必要です。階段を下りるときは目線だけを下に向けるのではなく、顔ごとしっかり下に向けて、レンズの真ん中から足元を見て移動するように注意をしてください。そうした癖をつけることで、転びにくくなります。

 階段の段差が見にくい場合は、階段の縁に色の違うテープを貼るのが効果的です。また、階段部分の電球は明るめのものに変えましょう。

 最後に、足腰に関しては、普段からよく歩くよう意識づけるのが重要です。また、軽いスクワットなどで筋肉を維持しましょう。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■高齢者に多い4つの骨折と予防

 高齢者の骨折は、骨粗しょう症による骨の脆弱化が基礎にあり、わずかな外力でも骨折を起こすことが特徴です。一度骨折を起こすと長期の安静が必要で、「寝たきり」の原因になります。また、高齢者が骨折する原因のほとんどは「転倒」です。

 高齢者に多いのは以下の4つの骨折です。

【1】大腿骨近位部骨折: 太ももの付け根の骨折で、転倒によって起こります。寝たきりになる方も多く、社会問題となっています。

【2】脊椎圧迫骨折: 背骨の骨折。多くの場合、尻もちをついて起こります。骨粗しょう症が進むと、日常生活動作の中で起こることもあり「いつのまにか骨折」と言われます。

【3】上腕骨近位部骨折: 腕の付け根の骨折です。転んで肩を直接打ったり、肘や手をついたりした時に起こります。

【4】橈骨遠位端骨折: 手首の骨折です。転んで手をついた時によく起こります。


高齢者の骨折の治療について

 骨折の治療は、手術療法と手術によらない保存療法に分かれます。保存療法の場合は、骨折部位が安定するまで数週間から数ヶ月間、骨折部の安静を保つ必要があります。脊椎圧迫骨折や橈骨遠位端骨折、上腕骨近位部骨折で骨折部が安定している場合は、保存療法が選択される場合が多いです。しかし、大腿骨近位部骨折の場合、長期の安静により筋力低下・認知症・肺炎・褥瘡などを発症し、寝たきりになる頻度が高いことがわかっています。可能であれば手術をし、早期からリハビリを行い機能回復をはかることをお勧めします。


高齢者の骨折の予防は骨粗しょう症のケアから

 高齢者の骨折は予防が何より重要です。まずは骨粗しょう症のケアをお勧めします。

●定期的に検診を受け、骨粗しょう症の程度を評価をする。 

●骨粗しょう症があれば内服薬や注射薬による治療で進行を抑える。 

●カルシウム、ビタミンD、たんぱく質などの栄養素を適量に摂取する。 

●運動、日光浴を行う。

 また、転倒しないために、ロコモティブシンドロームのチェックを行い、転倒しやすいかどうかを把握しましょう。そして、転倒しないよう、生活環境の整備を行うことも大切です。

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 康復医学学会が勧める生薬「HM-3000(特系霊芝)」に含有され、様々な作用が健康作用が確認されているトリテルペノイド類ですが、特に活性成分のガノデリン酸DMには、破骨細胞分化抑制活性作用があることがわかっています。さらに、骨密度改善効果を示すこともわかり、「骨粗しょう症改善活性」の可能性が示唆されています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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