最強の毒ALE 発がん性と神経毒性
老化物質AGE(advanced glycation end products;糖化最終産物)の危険性については、何度かお伝えしているのでご存知のことと思います。このAGEと同じくらい、いやむしろAGE以上に危険だとする研究者もいるくらいの危険物質が「ALE(advanced lipoxidation end products;脂質過酸化最終産物)」なのです。
揚げ物が好きな人は多いと思います。唐揚げ、とんかつ、エビフライ‥‥でも、こうした美味しいものに限って危険が潜んでいるものです。高温調理過程の中でできてしまう毒、それがAGEであり、ALEなのです。
AGEはたんぱく質が糖化されること(コゲによる劣化)によって生まれます。それが私たちの体に蓄積されることによって様々な障害を起こすのです。一方、高温調理で油が酸化され、過酸化脂質になります。この過酸化脂質がさらに酸化され、アルデヒド(酸化二次生成物)という毒になります。そしてアルデヒドがたんぱく質にくっついて過酸化されたもの(サビによる劣化)がALEです。これが体内に蓄積すれば、様々な病気の原因になるのです。
ALEを作るアルデヒド
過酸化脂質が増えると、アルデヒドなど多くの酸化二次生成物をもたらします。過酸化脂質が発生してから少しずつ分解されていき、嫌な臭いを強く感じるようになります。この臭いの主成分がアルデヒド。「油酔い」と言われるもので、味も悪くなっていきます。ALE産生の2パターン
①外因性:揚げ物などに含まれるアルデヒドの大量摂取により、活性酸素⇒ALEの形成。
②内因性:悪い生活習慣や炎症により、組織内にアルデヒドが産生される。
脂質アルデヒドの毒性(各種論文より)
▼腎臓や結腸における4-HNEたんぱく質(ALE)の形成は、がんの成長・進行を促進する。
▼4-HNEのレベルの上昇は、肝臓がんや膵臓がんの発症リスクを高める。
▼4-HNEは脳の神経細胞、血管筋・肝・骨格筋細胞のミトコンドリアに酸化ストレスを誘発。
▼4-HNEは発がん性、遺伝毒性、変異原性がある。
私たちの体はもともとGST、GSH、ADH、AKR、ALDHなどアルデヒドを解毒する酵素持っていますが、揚げ物を摂り過ぎると、これらの酵素では対応しきれなくなり、結果的にアルデヒドが体内に蓄積されてしまうのです。
(出典:栄養チャンネルhttps://www.youtube.com/)
■過酸化脂質と疾病への関与
体内の過剰な活性酵素・過酸化脂質は、組織の老化を加速させ、細胞の機能低下や細胞数の減少によって、様々な病気の発症につながる恐れがあります。
過酸化脂質って?
過酸化脂質とは、活性酵素がコレステロール中の不飽和脂肪酸と結びつき酸化して出来た脂質の総称で、悪玉コレステロールと言われています。
過酸化脂質を生み出す原因としては、▼ストレス ▼喫煙 ▼激しい運動 ▼大気汚染 ▼残留農薬 ▼紫外線 ▼食品添加物‥‥などがあります。
過酸化脂質の病気への影響
過剰な過酸化脂質は、肌の老化からアルツハイマー病やガンまで、その影響は甚大です。血管内に付着・血管に溜まる過酸化脂質は、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などに影響しますし、皮脂が酸化してできた過酸化脂質は、皮膚の細胞を傷つけ、アトピー性皮膚炎、火傷の悪化、かぶれ、シミ、ソバカスなどの炎症を引き起こします。
脂質異常症患者や冠動脈狭窄患者の血液では、過酸化脂質の濃度が健常者に比べて数倍高く、過酸化脂質が動脈硬化症発症に関与しています。また、過酸化脂質が蓄積した老化赤血球の数が多くなると、アルツハイマー型認知症のリスクが高まることも確認されています。
過酸化脂質を減らすには
過酸化脂質対策には、活性酸素を抑える役割を持つ「抗酸化物質」が有効です。私たちの体内には元々抗酸化酵素や抗酸化物質が存在しています。しかし体内の抗酸化機能は肥満や食生活の乱れ、加齢によって低下しますので、食品から抗酸化作用をもつ成分を摂ることが重要となります。代表的な抗酸化物質としては、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カロテノイドなどがあります(右表)。また、クロレラなどの食品から摂取するルテインによって、老化赤血球の増加が防げたり、味噌や醤油に含まれる糖化褐変物(メイラード反応産物)には抗酸化作用があることも分かっています。==================
「HM-3000(特系霊芝)」には、非常に強い抗酸化作用を持つ酵素である「GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)」の産生・増加作用があることが確認されています。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン
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