2024年12月25日水曜日

飲酒と認知症

 年末年始、お酒はほどほどに

 体の中で飲酒の影響を最も受けやすいのは肝臓です。肝臓には、アルコールを分解したり、余ったエネルギーを中性脂肪として蓄えたりする働きがあります。しかし、飲み過ぎによって、摂取したエネルギーが消費するエネルギーを上回ると、余ったエネルギーは肝臓に運ばれて中性脂肪になり、どんどん肝臓にたまり、脂肪肝を招きます。

 脂肪肝の初期は自覚症状が少なく、そのまま飲酒を続けると「アルコール性肝炎」⇒「肝硬変」に至ります。肝臓は"沈黙の臓器"と呼ばれなかなか音を上げないため、定期健診などで早期発見することが大切です。飲酒による脂肪肝なら、短期間の禁酒で改善できます。

 お酒の飲み過ぎは、肥満も招きます。お酒と一緒に高カロリーなつまみを食べ、摂取カロリーがオーバーしがちだからです。

 長期間の飲酒は高血圧の原因になります。また、アルコールそのものの作用や代謝に伴い、血糖値にも影響し、糖尿病のリスクも高めます。

【節度ある適度な飲酒とは】

 量としては純アルコールを1日平均20g程度。ビール→中ビン1本、日本酒→1合、チューハイ(7%)→350mL缶1本、ウイスキー→ダブル1杯に相当。また、肝臓のためにも、週に2日は休肝日を設けることが重要です。

 寝酒は睡眠を浅くします。精神的に不安なときや興奮しているときは、飲み過ぎることも多いため、できるだけ飲酒は控えましょう。薬を服用しているときも控えてください。

 お酒は「エンプティカロリー」と言われ、カロリーはあっても栄養成分はほとんどありません。適度な量のたんぱく質や糖質、野菜をバランスよく食べながら楽しみましょう。冷奴や枝豆、お刺身や赤身肉、ゆで野菜・蒸し野菜など、カロリーを抑えた料理がお勧めです。

 多種類のお酒を飲む“チャンポン”は、逆に飲酒量が増える傾向があるので要注意です。

 年末年始は、飲み過ぎと飲み方に注意。一気飲みなどは、急性アルコール中毒を起こし、意識レベルが低下し、嘔吐や呼吸状態の悪化を招き、命にかかわることもあります。

「酒は百薬の長」といわれる一方で依存性のある嗜好品でもあります。習慣的に飲酒を続けると、「酔い」を求めて徐々に酒量が増加していきます。そして、お酒に対する欲求が高まり、飲み方がコントロールできなくなります。さらには、お酒が切れると、不眠・発汗・手足のふるえ、不安・いらいら感などの「離脱症状」と呼ばれる症状が出現します。

 アルコールの過剰摂取は、肝臓以外にも膵臓、脳・神経などのさまざまな臓器に悪影響を及ぼします。また、生活面でも飲酒による体調不良で仕事にも影響が及ぶ場合があります。さらには、家族間の信頼の喪失、関係の悪化により、ストレスで一層酒量が増えてしまい、やがては社会に適応できなくなることも‥‥。お酒の飲みすぎには注意が必要です。

(出典:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/)


■飲酒と認知症について

 疫学調査結果から、アルコール依存症及び大量飲酒者は、認知症のリスクが高まることがわかっています。一方で少量の飲酒は認知症の原因にはならないだけでなく、認知症を予防する可能性があります。

アルコールの脳への影響

 以前から、大量に飲酒する人には脳萎縮が高い割合でみられることは知られていましたが、近年の調査によれば、飲酒量と脳萎縮の程度には正の相関が見られることが報告されています。すなわち、飲酒量が増えるほど脳が萎縮するということです。また、飲酒による脳萎縮は、断酒することによって改善することも知られています。萎縮以外の影響としては、アルコールが加齢による記憶・学習の低下を促進することが動物実験で証明されています。

大量飲酒と認知症について

 アルコールには脱水作用があり、これで血液中の水分が奪われると、血管が詰まり脳梗塞などを発症するリスクが増します。また、血管性認知症の原因になります。

 施設に入っている認知症高齢者の29%は大量飲酒が原因の認知症という調査結果があります。また別の調査では、過去に5年間以上のアルコール乱用や大量飲酒経験のある高齢男性では、そのような経験のない男性と比べて認知症の危険性が4.6倍、うつ病の危険性が3.7倍と報告されています。大量の飲酒は、認知症のリスクを高めるということです。

 一方で、アルコールには善玉コレステロールを増やしたり、血管を拡張したり、血液をサラサラにしたりする働きがあります。少量だとこれらが効果的に作用するのではないかとみられています。飲酒しない人または大量飲酒する人より、少量飲酒する人のほうが認知症の危険性を下げる、言い換えれば少量飲酒は認知症の予防になる可能性を示唆しています。

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「HM-3000(特系霊芝)」の持つ、高血圧・高血糖・脳血管障害に対する微小循環の血流改善作用は、認知機能改善に有効であるばかりか、肝臓保護・肝障害改善効果も期待できます。

 また、アミノ酸の一種「グリシン」にはアルコール代謝促進作用や肝機能障害予防効果が認められていますので、飲酒前に摂っておくと効果的です。

 そして、飲酒により心臓の負担が増加してうっ血傾向にある人の場合は、特に心臓に戻る静脈血が滞りやすくなるので、心機能を高めることが大切です。康復医学学会では「コエンザイムQ10」をお勧めしています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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