オリンピックの憂鬱?
さまざまな競技で熱戦が続いたロンドン五輪もいよいよ閉幕。波乱があったり期待以上の結果が出たり日本選手の結果もさまざまでしたが、出場するトップアスリートは大会期間中、心身ともにストレスのかかる状況に追い込まれています。普段と異なる環境で試合に臨むことが多い状況だけに、最高のパフォーマンスを発揮する上で最も重要なのが、大会中の体調のコンディションです。JOC(日本オリンピック委員会)が行った調査によると、国際大会期間中にアスリートがかかる病気のうち、かぜ症候群が全体の35.2%を占め、国際大会期間中アスリートの3人に一人は風邪で体調を崩していることがわかりました。
アスリートは体力があるため、病気に強いという印象を持っている人も多いと思います。早稲田大学スポスポーツ科学学術院・赤間高雄教授は「確かに、アスリートは体力がありますが、それはパフォーマンスに影響する“行動体力”であり、病気と戦う“防衛体力”(免疫力)は一般の人と同じか、それ以上に低くなっている場合もある」と述べています。風邪には、ウイルス性普通感冒、インフルエンザ、細菌感染症の3タイプがありますがが、ウイルス性普通感冒には対症療法しかなく、免疫によって治癒します。同教授によると、アスリートの2人に一人は免疫力の低下を実感しているそうです。また「免疫力が下がったと感じることはよくありますか?」という質問をしたところ、「よくある」「ときどきある」という回答が全体の54.6%を占めているそうです。
そして、アスリートたちが、自分自身の免疫力低下を感じるきっかけとしては、「だるくなる」が71.7%と断然多く、続いて「やる気が落ちる」43.3%、「集中力が続かない」38.3%となりました。これら免疫力低下を感じるきっかけは、アスリートにのしかかる競技に対するプレッシャー(不安)や日本国民の期待からくるストレスです。だるい、やる気が落ちる、集中力が続かない、などはまさにストレスの主訴です。メダルにあと一歩、この場合重要なのはストレス対策だったのです。技術と体力は十分なのですから・・・。
■アスリート、本当のライバルはストレス
どんなスポーツであっても結果を求められます。この結果に捉われてしまうあまり、これがストレスになって“パフォーマンス”の質が低下します。そして本来持っている力を発揮できなかったり、結果を出せなかったり・・・というのはよく聞く話です。結果や期待がストレスになる!
結果に対する不安や観戦している人々の期待がストレスになって、生体反応が起ります。ストレスの刺激(物理的或は心理的)を受けると、生体反応~自覚症状や疾病が表れるのがわかっています。(7月19日号参照)○精神神経系
ストレス⇒CRH↑⇒5-HT↓⇒精神的自覚症状↑【関連する症状】
緊張性頭痛、偏頭痛、不眠、睡眠障害、やる気、集中力の低下など。
○筋肉運動系
①ストレス⇒交感神経↑・血管運動失調・筋肉収縮↑⇒筋肉攣縮⇒筋肉内老廃物↑⇒筋肉痛
②ストレス⇒CRH↑⇒5-HT↓⇒慢性的な疲労
【関連する症状】パフォーマンスの低下、だるい、疲労回復の低下、慢性的疲労など(7月21日号参照)。
*CRH(コルチコトロピン放出ホルモン)というホルモンが増加してセロトニン(5-HT)放出を抑制するという変化が表れることがわかっています。CRHは、痛みや疲労、不安や恐怖などのストレスに対して、脳の視床下部や偏桃体などから分泌されます。
【運動ストレス対策】
一般の人がトップアスリート並みのストレスを抱えることはないと思いますが、仕事で結果ばかりを気にしてストレスが溜まり仕事がうまくいかなくなることはあります。
同様に、うつ傾向の人は他人がどう思うかと、その結果ばかりを気にする傾向があります。ストレスが精神神経系のCRH(別名ストレスホルモン)を分泌させ、セロトニン分泌を低下させます。
セロトニン分泌の低下にはリラックスハーブ「ラフマ」が期待できます。
また、筋肉運動系のパフォーマンス低下や慢性的な疲労は、血流と酸素の供給量不足による血管運動失調・筋肉収縮が原因です。血流不足→酸素不足には「霊芝」です。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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