熱中症弱者? かくれ脱水と基礎疾患!
総務省消防庁は、8月7日現在までの熱中症による死者が49人にのぼることを発表しました。「最悪の場合、死に至る怖い病気。でも、正しい知識を持って対処すれば防げます」とは救急専門官の話。
高齢になると発汗など体温の調節機能が低下します。高齢者が特に気をつけなければならないのが、自身の脱水状態に気づかない「かくれ脱水」の存在です。「暑いと感じる感覚も、年齢とともに鈍くなります。のどの渇きを感じていないのに、熱中症になることもある。自覚のないまま進行することもあると、まずは自覚してください」とのことです。
また、年齢に限らず熱中症にかかりやすい“熱中症弱者”の存在があります。「血糖コントロール中の糖尿病患者さんや、βブロッカーを服用している高血圧や心不全などの患者さんがそれです」と日本救急医学会・熱中症に関する委員会 三宅康史委員長(昭和大学准教授)は言います。
なぜ糖尿病患者さんが? 「血液中のブドウ糖濃度が高いと、それを薄めようとして血管の外側から水分を取り込み続けます。増えた水分は尿として体外へ排出される浸透圧利尿が生じるため、体内の水分不足=脱水症状を招いて熱中症にかかりやすくなるのです」。糖尿病患者の自律神経系に支障があると「暑さを感じにくい」「汗をかきにくい」そうです。そして、高血圧の利尿剤はいうに及ばずですが、βブロッカーなどの心臓の機能を落とすことで血圧を下げたり心臓の負担を軽くしたりする薬の場合、「暑熱環境で体内に熱がたまると、体温の上昇を抑えるため、熱を放出しなければなりません。そのため対表面の血流を増やすことで、①皮膚から外気への熱伝導を促進し、②大量の発汗と汗の蒸発時に体から奪う気化熱で体温の低下を図ります」。体内に溜まった熱を体外へ汲み出すのが血流、汲み出しているのが心臓のポンプ機能、その心臓ポンプ機能を落としてしまうのがβブロッカーですからよけいに熱中症にかかりやすくなるのです。
■熱中症と血液循環
気温が高くなって体温が上がると、自律神経の働きにより、発汗および皮膚血管の拡張が起こります。また、末梢血管に多くの血液を分布させて熱の体外への放出を増やし体温を低下させるという生体生理現象が現れます。発汗が多量になると、体内の塩分濃度の減少に伴い、筋肉が硬直、痙攣したりします。また、自律神経は体内の塩分濃度を保つために発汗量を制限(少なく)します。屋内では汗が気化できずに流れ落ちるだけで気化熱が発生せず、体温を体の外へ放出することができないため、体内に熱がこもります。
熱中症→循環機能異常!
血液中の酸素濃度が低下すると、唇や爪の色が紫色になります(チアノーゼ)。通常、健康な人の血液では、酸素とヘモグロビンが結合していて、それが血液の赤い色をつくっています。しかし、熱中症で体温調節が限界を超えると皮膚血管の拡張のために皮膚に血液が集中し、発汗などのため血液粘度も上昇し血流障害を起こします。重症の場合、心負担→血圧低下→チアノーゼを経て虚脱状態や意識障害などになります。そして、血栓症を発症する場合もありますから、脳血管障害、心機能障害をはじめ高齢者や基礎疾患を持っている方はより注意が必要です。【熱中症対策】
夏のこの時期、炎天下でもエアコン環境の中でも、体温調節異常→循環機能異常が起りうることは、十分考えられます。実際、家の中でも就寝中に熱中症が起きています。また、血流障害による夏の血栓症は冬より多いという調査報告もあります。暑さでだるくなり、食欲がなくなり、あっさりしたものや清涼飲料水、アルコール類ばかりを摂っていると、体内でエネルギーに変える栄養素やタンパク質が不足し、体がだるくなったり、疲れやすくなったりして夏バテ症状を引き起こすことになります。
熱中症による血流低下→酸素供給低下が気になる人や、基礎疾患を持っている人は、多めの水分で「霊芝」を飲むことをお薦めします。
また、食欲減退からくるエネルギー産生不足には、霊芝・コエンザイムQ10・L-カルニチン・α-リポ酸の4つの生薬・栄養素を補給してエネルギー産生を促進させることで、基礎疾患やかくれ脱水など熱中症弱者の熱中症対策に期待ができます。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
0 件のコメント:
コメントを投稿