熱帯ウィルスと新感染症対策
東アフリカのウガンダで「エボラ出血熱」が発生し、感染した20人のうち少なくとも14人が死亡していることが明らかになりました。世界でエボラ出血熱の発生が確認されたのは09年以降で初めてです。エボラ出血熱は7月初めに発生しましたが、原因が致死率の高いエボラウイルスだと確認されたのは27日になってからでした。そのため、原因特定前に感染がかなり拡大している恐れもあり、現在WHOなど国際的な保健当局者が対応に動いているそうです。
現在、米国など他国への拡散が懸念されていますが、専門家は現在の大発生が米国に広がる恐れはないと見ているようです(過去には米国で輸入された研究用の猿が原因の感染あり)。
また、赤道直下の熱帯モンスーン気候のシンガポールでは、近年、ネッタイシマ蚊などによって媒介される感染症「デング熱」が流行の兆しをみせています。デング熱は蚊の発生に伴って増加し、流行周期は約5年ほどであるといわれています。
そして、忘れてはならないのがインフルエンザです。
7月31日、コロンビア大学の研究者らは、人間を含んだ哺乳類に大きく影響を及ぼす新型インフルエンザの研究結果を発表しました。この変異型インフルエンザウイルスは、予想外のところから病原菌が発見されており、パンデミックになる可能性が高いと警告しています。
発見されたのは昨年9月、ニューイングランドの海岸で162匹のアザラシの赤ちゃんが謎の死を遂げ、大半が肺炎や皮膚病に感染していたのがきっかけでした。研究者たちが5種類の海洋哺乳類を解剖したところ、鳥インフルエンザが変異した新たなインフルエンザウイルス「H3N8型」が発見されました。研究者の一人であるコロンビア大学のイアン・リプキン教授は、「アザラシから鳥インフルエンザウイルスが見つかったのは新しい発見だ。鳥インフルエンザが、哺乳類の受容体に結合することができる変異型になったということなのだから」と述べています。また、研究者らは「このインフルエンザは重篤な症状を引き起こす可能性が高い。H5N1型鳥インフルエンザウイルス(2003~2004年に東アジア養鶏場をもとに流行したもの)はヒトに感染した例もあるため、今回の変異型にも注意が必要だ」と呼び掛けています。
変異ウィルス化しているインフルエンザですが、まん延の恐れのある感染症については日本国内でも対策を進めています。今年5月に公布された「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の有識者会議が7日に開催されました。危機管理のための新型インフルエンザ及び全国的かつ急速なまん延の恐れのある新感染症対策の強化を図り、国民の生命及び健康を保護し、国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となるようすることが目的だそうです。
インフルエンザに限らず「新感染症対策」としているところが、さまざまな熱帯性の強毒ウィルス感染も身近になっている表れでもあります。
■ウィルス感染への対策
ウイルス侵入経路の上気道(鼻から鼻腔、鼻咽腔、咽頭、喉頭まで)では、粘膜免疫を初めとするウイルス対策機能が働いています。ウイルスに感染するか、しないかはこの場所にかかっているのです。しかし、上気道の粘膜免疫に関わる粘膜は、乾燥に非常に敏感になっています。そして、この上気道でのウィルスの不活化が有効となります。インフルエンザやその他のウイルスは、免疫機能のバランス・体力の低下が心配な年配者や幼児、妊婦などが感染すると、肺炎や敗血症を起こし治療も難しくなります。また、感染すると末梢血管を含む微小循環にも影響を与えます。
●感染対策1:ウイルスの不活化
ウイルスは、鼻や口から侵入し、上気道で感染します。まずのどでウイルスを不活性化させるためには「のど飴」のような形態が有効です。「レイシセンダン葉のど飴」は、日本食品分析センターによるウイルス不活性試験で、きわめて高い有効性を示したデータが確認されています。上気道でのウイルス阻止にお薦めの商品です。
●感染対策2:粘膜免疫の保護
口呼吸になってしまう就寝時(特にこの時期のエアコン使用時)は、上気道を乾燥させ粘膜免疫に悪影響をあたえます。対策としては、就寝時に霊芝粒を1つ口に含むのがお薦めです(粒の表面にキズをつけるか半分に砕くとより効果的です)。モノ(霊芝粒に限らず小石でも)を口に含むことによって無意識に口は閉じられますので、口内やのどの乾燥を防ぎます。さらに、霊芝の爽やかな苦味が唾液の分泌を促すとともに、気道の粘膜免疫の機能も高められます。
●感染対策3:霊芝の免疫調整作用
霊芝は免疫系に対して調整的な双方性があるため、さまざまな免疫失調症に対する効果が期待できます。特にリンパ球増殖の調節、免疫因子産生の促進、マクロファージ及びNK細胞の活性化、造血芽細胞の促進などの作用によって、生体の免疫バランスが保たれ、生体機能の維持などに有効性を発揮すると期待されています。●感染対策4:微小循環の保護
インフルエンザ脳症の症例では、「サイトカイン」(免疫システムの細胞が産生するたんぱく質性因子で、それに対するレセプターを持つ細胞に情報伝達し、細胞の増殖・分化・機能発現を行うもの)が発症に関与していると推測されています。 ウイルスに対する炎症反応で、生体がサイトカインを産生し、血管内皮細胞損傷や毛細血管の透過性の増加などが考えられています。毛細血管の透過性が増すと血液中の成分が滲出(漏れ出)したります。フラボノイド配糖体の一種「ルチン」は、この透過性を正常に保ちつつ血管壁を強化します。
●感染対策5:体力の強化
高齢者や基礎疾患がある人は、体力が低下しているとウイルスに感染しやすく、また、ウイルスに感染し発熱や自覚症状を伴うと体力が奪われます。体力の低下は感染を進行させ、完治が遅くなります。そこで前回取り上げた「ミトコンドリアスクエア」(霊芝、コエンザイムQ10、L-カルニチン、α-リポ酸の補給によるエネルギー代謝サイクル)により、エネルギー産生を促進させることが大切になってくるのです。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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