40代以上の過半数が「夜中に何度も目が覚める‥‥」
某製薬会社が「中高年の不眠に関する意識と実態調査」の結果を発表しました。全国の40~70代の男女8,000人を対象とした調査です。調査の結果、40代以上の55.0%が、朝まで睡眠を維持できない「睡眠維持力の低下」による不眠を自覚していると判明。不眠症状には、寝つきが悪い「入眠困難」と、夜中に目が覚める「中途覚醒」、目が覚める時間が早すぎる「早朝覚醒」の3種ありますが、40代以上の約5人に1人の割合(18.1%)で、すべての症状を有していました。
不眠症状が一つでもあると答えた人に、眠りたいのに眠れない原因について聞くと、「不安や興奮、緊張やストレス、考え事などで眠れない」(50.8%)が最も多く、「日中、十分に活動していないため疲れておらず、眠れない」(17.6%)や「生活のリズムが不規則で眠れない」(15.7%)などは20%以下でした。
このように、中高年の不眠症状がある人が眠れない原因は「精神面」の影響が大きいようです。そして近年、この不安や興奮などの感情が大きく動く時に、“オレキシン”という覚醒物質の分泌が増えることが解明されました。オレキシンは本来、目覚めている事が必要な時に多く分泌され、適切な覚醒状態が維持されます。眠る時にはオレキシン分泌が少なくなるため覚醒状態を維持できなくなり、自然に眠ることができます。しかし、入眠時に不安や興奮などでオレキシンが分泌され、脳が覚醒状態となってしまうことがあり、その状態が続くことにより、不眠症に陥りやすくなっていると指摘されています。
そこで、オレキシンの覚醒作用をブロックすることで、眠りたいときの過度な脳の覚醒状態を抑える治療薬として、2014年に「ベルソムラ」(一般名:スボレキサント)が登場。ベルソムラは「寝つき」と「睡眠の持続」の両方に効果が期待されていますが、東京慈恵会医科大学葛飾医療センター院長で睡眠学会理事長を務める伊藤洋氏は、「不眠症治療薬における治療は、漫然と治療薬を服用するのではなく、出口を見据えた治療が基本です」とコメントし、服薬中の場合には主治医と相談の上、自身の症状に合った治療を選ぶようすすめています。
出典:http://www.j-cast.com/trend/
■中途覚醒のメカニズムと対策
寝ている最中に目が覚めるということは、睡眠時間が削られることを意味します。脳や身体の疲労が完全には回復できなくなり、その影響は日中の眠気という形で現れます。
また、中途覚醒は自覚しやすい不眠症なので「どうして何度も目が覚めてしまうんだろう‥‥」と悩み、それが精神的ストレスになってさらに眠りが阻害されるケースも少なくありません。
中途覚醒が起きるメカニズム
中途覚醒は、ある一定のタイミング「眠りについてから3時間後か4時間半後」で発生することが多く、これには睡眠のサイクルが関係しています(図参照)。中途覚醒が発生しやすいのは睡眠が浅くなるとき。そして、人間の眠りは90分周期で浅くなるタイミングがあるので、それに合わせて目が覚めやすいのです。
ただし、睡眠の周期には個人差があり、80分周期や100分周期の人もいます。また、その日の体調でも睡眠リズムは変わります(1時間ごとに目が覚める、2時間ごとに起きてしまう、という人もいます)。
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中途覚醒の原因と対策
【原因】中途覚醒の原因は多岐にわたりますが、以下が代表的なものです。①年齢を重ねたことによる影響 ②特定の生活習慣の影響 ③首や肩、腰などの痛み ④睡眠時無呼吸症候群 ⑤周期性四肢運動障害
【対策】対策としてはそれぞれ、
①睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を増やす ②お酒と食事の時間帯に気をくばるようにする ③敷布団の硬さや枕の素材・形状を変えてみる ④⑤睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動障害はしっかり治療する
――などが大切です。
康復医学学会の研究素材「ラフマ」には、メラトニンの原料である脳内の「セロトニン」の産生を促進させるデータがあります。
また、人は眠りに入るときに深部体温が1度ほど低下することが知られています。当学会開発商品『甘みストレスフリー』(販売:和漢生薬研究所)は、深部体温の低下を促し、熟眠障害の改善に作用するアミノ酸の一種「グリシン」が主成分です。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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