2015年10月14日水曜日

大腸がん

増える大腸がん、食生活や飲酒が影響 

40代から発症者が増える大腸がん。5月には俳優の今井雅之さん(享年54)が大腸がんで亡くなりました。大腸がん患者は増加しています。

 国立がん研究センターの予測によると、今年新たに大腸がんと診断される人は13万5,800人。これまでは胃がんや肺がんが多かったのですが、今年初めてすべてのがんの中で大腸がんが最多になる見通しです。
 「この傾向はしばらく続くでしょう」と国立がん研究センター中央病院大腸外科・志田大医長。
 大腸がんで死亡する人も、女性で1位、男性も肺、胃に次いで3位になるといいます。日本人の大腸がんは50年前と比べ約8倍になりました。

 主な原因は、欧米化した食生活高齢化とされ、「生活習慣病の一つと言っても過言ではない」(志田医長)。
 世界がん研究基金などの報告によると、大腸がんと食事との関連は深く、基本は食べ過ぎ飲み過ぎです。
 リスクを確実に高めるのは、牛や豚などの「赤身肉」と呼ばれるものや、ソーセージやハムなどの加工肉。飲酒は1日ビール900ミリリットル(大瓶約1本半)、またはワイン400ミリリットル(グラス約2杯)を飲む人は発症リスクが2倍に。さらにその2倍を飲むような人は、発症リスクが3倍に跳ね上がります。喫煙、肥満もリスク因子です。やせ過ぎもよくありません。

予防に確実に良いとされているのは適切な運動です。1日1時間のウォーキングと、息がきれるぐらいの運動を週に2日、30分ずつするのが理想です。

 ただ、生活習慣を整えても発症することはあります。進行がんでも症状があまりないことが多いため、40歳以上は血便を調べる便潜血検査(検便)が早期発見の近道です。検便は受診率が低い上、陽性となった人の6~7割しか精密検査をしていないことも課題となっています。
 「日本の便検査は非常に鋭敏。痔(による出血)のある人でも軽く考えず、陽性になったら毎回必ず精密検査を受けて」と志田医長は言います。
 精密検査は、肛門から内視鏡を入れる内視鏡検査となります。最近は、大腸のコンピューター断層撮影(CT)である「CTコロノグラフィー」など比較的楽な検査もありますが、病変が疑われるとこれらの検査では診断できず、あらためて内視鏡検査が必要になります。

 志田医長は、「大腸がんは早期発見がすべて。なるべく検査を受けてほしい」としつつ、「今は様々な治療があり、がん宣告を受けても終わりじゃない。見守る周りの人も抱え込まないで」と呼び掛けています。

■大腸がんと霊芝の効果

大腸は、食物の消化吸収を行う消化管の最後の部位です。
 大腸は右下腹部にある盲腸から始まり、次が腹部右上に向かう部分である上行結腸、その次が腹部右上から左上に向かう横行結腸、その次が左上から左下に向かう下行結腸、さらに左下からSの字の形を描くS状結腸、S状結腸と直腸の間の直腸S状部、大腸の最後の部分である直腸Sという順に食物は大腸を通過していき、最後に肛門から便となって排泄されます。
 大腸は軟らかい管状の臓器で、内視鏡検査の時に折りたたんでいくと肛門から盲腸まで約70cmで到達しますが、空気を入れて引き伸ばすと2mにもなります。

大腸がんの発生場所

大腸がんが最も多く発生するのは直腸S状結腸で、次いで上行結腸です。
 2005年3月から2009年12月までの約5年間にがん研有明病院で外科手術を受けた初発大腸がんの患者2,822名をみると、盲腸がん7%、上行結腸がん14%、横行結腸がん8%、下行結腸がん4%、S状結腸がん26%、直腸S状部がん12%、直腸がん29%となっています。

ポリープがん化説の崩壊

大腸にはポリープ(良性の隆起性病変)が頻繁に見られます。このポリープががん化して早期がん(粘膜内がん)になり、さらに周囲組織に浸潤し、やがて進行がんに‥‥とこれまで考えられてきました。このポリープがん化説はいまだに欧米を中心に根強い支持があり、早期手術によって削除する方法が多いようです。
 しかし2006年、日本の研究者が、一見正常に見える平坦な大腸粘膜の中に、やはり平坦で正常粘膜と区別しがたい早期がんが生じ、それが急に進行がんになることを報じ、状況は一変。現在日本では、進行大腸がんのほとんどがこのルートを通ると考える説が有力になり、ポリープ段階での手術は減少しています。

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霊芝の大腸がん予防効果

2010年に、霊芝の菌糸から抽出したエキスに大腸がんの予防効果があることが広島大大学院医歯薬学総合研究科のグループによる試験で確認されています。これは、2004年から広島大病院で、内視鏡検査で大腸がんに進む恐れがある腫瘍があった40歳以上の患者に、抽出物0.75gを1日2回飲んでもらい行った試験です。1年間抽出物を飲んだ96人の平均腫瘍数は2.29個から1.87個に減少し、腫瘍の大きさも縮小しました。一方、服用しなかった102人の平均腫瘍数は1.52個から2.18個に増加しました。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」でも、多くの大腸がん患者に対して腫瘍縮小の変化が確認されています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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