2015年10月2日金曜日

清涼飲料水ケトーシス(ペットボトル症候群)

若い人に多い〝ペットボトル症候群〟?

「ペットボトル症候群」というソフトドリンクの飲み過ぎが原因の病気があります。この病気の恐ろしいところは、それまで健康だと思っていた10~30代の若い人でも突然発症し得るところです。小学生が発症することもあり、「予防できる病気なのに、知識が十分に広まっていないために毎年患者が出続ける」として、医療界でも問題視されている病気の一つになっています。

 ペットボトル症候群、正式には「清涼飲料水ケトーシス」と呼ばれるこの病気は、糖分を過剰摂取してしまうことに起因し、吐き気、腹痛、意識がもうろうとする、といった症状が表れます。若年者に特に多いことも特徴の一つです。
 糖尿病と深く関連がある病気で、それまで糖尿病と診断されていなくても、その傾向がある人に発症することが多い病態です。過剰摂取した糖分を体が処理しきれなくなってしまうことが原因で、様々な症状が引き起こされます。

 一般的なソフトドリンク1本(500ミリリットル)には、50~70グラム程度の糖分が含まれており、これは角砂糖15個分の糖分に相当します。一杯の紅茶が150ミリリットルだとするとそこに角砂糖5個を入れた分の甘さになりますが、特に炭酸飲料の場合にはその甘さを実感しづらいために沢山飲んでしまうのです。
 ペットボトル症候群を発症する人の中には、習慣的にソフトドリンクを脇に置いて、毎日数リットルの量を飲んでいる人がいます。これが2リットルだと角砂糖60個相当ですから、およそ1,000キロカロリー、1日の必要カロリーの半分に及びます。食事量が1,000キロカロリー増えたら「食べ過ぎかな‥‥」と感じますが、飲料の場合には自分で気付きにくいという点が問題です。
 そして、これほどのカロリーを純粋に糖分だけから摂取すると、その糖分を体が処理しきれなくなり、「ケトアシドーシス」という状態に陥ってしまうのです。

 ペットボトル症候群は、糖分の摂り過ぎが原因の病気です。しかしこの病気の怖い点は、

①ソフトドリンクを飲む→ 血糖値が上がる → のどが渇く → 余計にドリンクを飲む
②血糖値が上がる → インスリンが働かなくなる → 余計に血糖値が上がる

という2つの悪循環が隠れているところにあります。

 ドリンクを水やお茶に変えることで、血糖値の上昇を防いでペットボトル症候群を予防することができます。2リットルなど大きなサイズのペットボトルを机に置いての作業や勉強が習慣化してしまっている方、周囲にいませんか?
出典:http://medley.life/news/

■清涼飲料水ケトーシスとその対策

清涼飲料水ケトーシス(ペットボトル症候群)とは


インスリン分泌がほとんどない1型糖尿病の患者は、インスリンを注射しないと血糖が上昇し「ケトアシドーシス」を起こします。脱水と意識障害を伴う危険な病態です。
 2型糖尿病ではある程度インスリンが分泌されているので、普通はケトアシドーシスは起こりません。ところが最近、清涼飲料水の多飲が原因でケトアシドーシスを起こして緊急入院になる2型糖尿病患者が少なくありません。それが「清涼飲料水ケトーシス」(ペットボトル症候群)の患者です。
 日本人の肥満男性に多い病態で、欧米の白人にはほとんど見られません。

清涼飲料水ケトーシスのメカニズム

人間の体は、糖質、脂質、タンパク質の3つがエネルギー源です。食事から摂取した糖質を燃やすとき、体はインスリンを分泌するのですが、あまりにも過剰な糖質(=血糖値が高くなりすぎる)状態が続くと、2つの悪影響が生じます。

①インスリンが十分に分泌できなくなる。
②分泌したインスリンの効き目も悪くなる。

 これら2つは血糖値が高くなればなるほど増大して、更にまた血糖値が高くなるという悪循環に陥ってしまうのです。

ケトン体が起こす症状「ケトアシドーシス」

糖質が処理しきれなくなると、体はエネルギーを得るために脂質とタンパク質を使うしかありません。筋肉として体に蓄えられたタンパク質を分解・利用するよりは、体内の余分な脂肪分を分解・利用しようとします。
 脂肪を燃焼するだけなら良いことのようですが、脂肪燃焼時の途中で作られる「ケトン体」という物質が問題です。通常ケトン体は害になる物質ではなく、むしろ糖質の摂取が不足した場合、ブドウ糖に代わって脳のエネルギーとして使われています。しかし、糖質がうまく処理できずにエネルギーの大半を脂肪でまかなおうとする特殊な状況では話が変わります。酸性物質のケトン体が極端に体内に過剰に溜まることで血液が酸性になって、吐き気、腹痛、意識障害などの症状を引き起こすのが、この「ケトアシドーシス」という状態であり、清涼飲料水ケトーシスの人に起きていることなのです。

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 清涼飲料水の過剰摂取の悪影響は、清涼飲料水ケトーシスにとどまりません。体内に最悪の老化物質「AGE(終末糖化産物)」を生成・蓄積し、がんやアルツハイマー病をはじめ、あらゆる病気のリスクを高めます。
 まずは飲み物を水やお茶に変えることが基本です。そして甘みが欲しい人には、康復医学学会の開発商品、新アミノ酸系甘味料『甘みストレスフリー』(和漢生薬研究所)をおすすめします。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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