2018年5月9日水曜日

骨とコラーゲン

骨の老化予防にもコラーゲン

アンチエイジング系のコスメに配合されることの多いコラーゲン。肌にハリを与える美容成分としてよく知られていますが、表面に塗るだけではなく、口から摂ることも大切です。
コラーゲンが影響するのは皮膚だけと思われがちですが、実は骨にも重要。骨密度を上げてしなやかで強靭な骨をつくるには、カルシウムと共にコラーゲンが必要です。東京農工大学の野村義宏教授によると、コラーゲンが不足することで骨粗しょう症になりやすくなるだけではなく、皮膚のたるみも招くそうです。
 シワやたるみは、肌の衰えだけなく、頭蓋骨が痩せることも原因。皮膚の土台となる頭蓋骨が小さくなることで、皮膚がたるみ、輪郭がぼやけたり、ほうれい線が濃くなったりするのです。また、皮膚が奥に引っ張られ、鼻が上向きになることもあるようです。
 美容のためにも、骨を丈夫にする意識を高める必要がありそうです。
 加齢と共に不足していくコラーゲン。代謝もだんだん遅くなっていくので、体内での合成を促すためにも口から摂取することが大切です。
 コラーゲンを含む食品は、肉や魚。牛すじや鶏肉の皮、魚の皮や骨などは特に豊富です。煮た後に冷やして煮こごりができるものはコラーゲンが多く含まれています。効率よく摂れるのは、しらすちりめんじゃこ。皮も骨も丸ごと食べられるので、コラーゲンを多く摂れます。
 たんぱく質も同時にたくさん摂れる食材ばかり。カロリーが気になって残しがちな皮まで丸ごと食べるのがポイントです。小魚や真空調理された缶詰の魚なら、骨まで食べられるのでカルシウム補給もできます。
 外食続きでうまく摂れないときは、補助的に良質なコラーゲンを含んだサプリメントやドリングなどを利用しましょう。また、コラーゲンは体内で分解と合成をくり返しているので、代謝を上げるために適度な運動を取り入れることも必要になります。
 皮膚や骨をはじめ、血管や臓器、膝の軟骨、歯茎にも存在するコラーゲン。美しく健康に年を重ねていくために、内外から日常的に摂り入れていきたい成分です。
(出典:https://www.mylohas.net/)

■コラーゲンの働きと選び方

タンパク質の一種であるコラーゲンは、体を構成しているタンパク質のうち、約30%を占めています。そのうち皮膚には約40%、骨や軟骨には約20%が存在し、その他、血管や靭帯、内臓など、全身に広く分布しています。タンパク質はたくさんのアミノ酸が結合してできている巨大な分子ですが、コラーゲンも同様です。コラーゲンは繊維状の分子で、アミノ酸が長く連なったもの3本がらせん状に絡み合った構造をしており、これが網目状に張り巡らされて、肌のハリや骨のしなやかさ、関節の動きの滑らかさなどを支えています。
特に、骨や関節の中に存在するコラーゲンは、外部からの力に抵抗する大切な役割を持っています。靭帯や、背骨の隙間など、様々な場所ではクッションのように働き、私たちの骨を補強しています。しかし年齢と共に、体内でコラーゲンを作りだす力が衰えて量が減っていき、また、コラーゲン分子そのものも老化していきます。コラーゲン量の減少や老化によって、骨の強度は低下し、骨そしょう症や骨折のリスクが高まっていくのです。
 残念ながら、食材からコラーゲンを摂っても、そのままの形で私たちの骨に取り込まれるわけではありません。消化の過程で分解され、バラバラになった状態で体内に吸収されるので、他のタンパク質を含む食品を食べた場合と特別に何か違った効果が得られるとはいえないと考えられています。

低分子コラーゲンならコラーゲンを"作る力"を活性化

近年、低分子のコラーゲンペプタイドに注目が集まっています。分子量の大きなコラーゲンを細かく分解し吸収しやすくしたもので、食品素材として使われています。
 低分子コラーゲンを摂取しても、前述のコラーゲンのようにバラバラに分解されるだけなので特別な効果は期待できないともいわれていましたが、実は最近の研究で、一部の低分子コラーゲンはそのまま吸収される場合があること、コラーゲンを"作る力"を活性化する可能性があることがわかってきました〔佐藤健司、日本抗加齢医学会雑誌. 11(2)81-86(2015)〕
 実際に、低分子コラーゲンを摂取することで、関節の状態が改善したというヒト臨床試験の報告も出てきています。

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 当学会ではコラーゲンの研究から、魚由来の良質なコラーゲンペプタイド製品を、また、特許技術を活用して鶏冠を酵素分解した低分子化製品を開発しています。いずれもコラーゲンの働きを助ける成分を含んでおり、明らかな効果が得られています。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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