2018年8月1日水曜日

食用油の摂り方

サラダ油が体を壊す!?

買ってはいけない油の代表といえば「サラダ油」です。おそらく食用油の中では、低価格で最も使用されているものだと思われますが、買ってはいけません。安いものには安いだけの理由があるのです。
 まずサラダ油とは何なのか、よく考えてみてください。オリーブオイルはオリーブ、ゴマ油はゴマ、菜たね油は菜たね、大豆油は大豆、米油は米がそれぞれ原材料であることは、読んで字のごとくです。では、サラダ油の原料は何でしょうか? 
 サラダ油は、前記の個別油を混ぜ合わせてつくった“ブレンド油”なのです。そして多くのサラダ油は、製造工程において「ノルマルヘキサン」という劇薬を使用しており、酸化防止剤などの添加物を加えたうえで発売されています。さらに安い値段で売るために、コストの安いGMO(遺伝子組換え作物)が原材料として使用されているものがほとんどです。
 このような油は、人間の体にとって非常に有害な油と言えます。実際に、質の悪い油をとり続けると、生活習慣病やうつ病、認知症やガンなどを引き起こすという研究も報告されています。

 また、油を買うときに意識してもらいたいことのひとつに「オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸をバランス良く摂取する」ということがあります。ともに多価不飽和脂肪酸で、体にとってなくてはならない重要なものとされていますが、さらに重要なのは、この2つの“摂取バランス”なのです。
 人間の体において、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の作用は、ほぼ正反対の方向に働きます。簡単にそれぞれの役割を説明すると、

●オメガ3脂肪酸の役割
⇒ 血管拡張作用・血栓抑制作用・炎症抑制作用・アレルギー抑制作用

●オメガ6脂肪酸の役割
⇒ 血管凝固作用・血栓促進作用・炎症促進作用・アレルギー促進作用

 ご覧の通り、まったく正反対の役割を持っていることが一目瞭然です。ですから、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸はバランスが大事なのです。しかしながら、現代の多くの人はオメガ6脂肪酸を多く摂る傾向にあります。これは、オメガ6脂肪酸がサラダ油に多く含まれていることと無関係ではないでしょう。
 逆にオメガ3脂肪酸を多く含んでいるのは、エゴマ油アマニ油シソ油クルミ油など、比較的なじみのない油がほとんどのため、意識しないとなかなか摂取することができません。また青魚の脂にもオメガ3脂肪酸が多いことがわかっています。なるべくサラダ油を減らして、オメガ3脂肪酸を含んだ油を使うようにすることも、健康にとって大事なことだと言えるでしょう。

 油は調理をするうえでは欠かせないものですから、少々値段が高くても、安全な原材料を使用し、添加物などが使用されていないものを使いたいものです。
(出典:内海聡Facebookより)

■脂質の働き

脂質は1gあたり9kcalと、三大栄養素の中でも最も高いエネルギーを得ることができます。また、脂質は重要なエネルギー源だけでなく、ホルモンや細胞膜、核膜を構成したり、皮下脂肪として、臓器を保護したり、体を寒冷から守ったりする働きもあります。

脂肪酸の種類

脂質を構成している重要な要素が脂肪酸です。多種類の脂肪酸があり、どんな脂肪酸が含まれているのかによって、その脂質の性質も変わってきます。また、脂肪酸のうち食物からとる必要があるものを必須脂肪酸といいます。

 脂質のうち、食品中の脂質の主成分であり、エネルギーとして利用されるのは、主に中性脂肪(トリアシルグリセロール)です。水に溶けない中性脂肪は、小腸から吸収された後、水に溶けるたんぱく質と結合して体の各部に運ばれます。脂質は、糖質やたんぱく質の約2倍のエネルギー(1gあたり9kcal)を産生しており、重要なエネルギー源となっています。ほかにも、ホルモンや細胞膜、核膜を構成したり、皮下脂肪として臓器を保護したり、体を寒冷から守ったりする働きもあります。また、小腸での吸収の際は、脂溶性ビタミン(ビタミンA, D, E, K)の吸収を助ける働きもあります。

 植物油や魚油に多く含まれる不飽和脂肪酸には、血液中の中性脂肪やコレステロールを低下させる働きもありますが、動物性脂肪に多い飽和脂肪酸は、血液中の中性脂肪やコレステロールを増加させるので、摂りすぎないように注意しましょう。
 日本人の食事摂取基準においては、総脂質の総エネルギーに占める割合の目標量は、男女とも20以上30%未満とされています。

脂質が不足するとどうなる

肥満の原因となる脂質は、敬遠されがちですが、食事の量が少なくなりがちな高齢者の場合は、脂質の摂取量が不足すると、エネルギーが不足して疲れやすくなったり、体の抵抗力が低下したりします。また、脂質とともに吸収される脂溶性ビタミンが吸収されにくくなり、ビタミン欠乏になるリスクもあります。
 反対に、肥満傾向の人は、動脈硬化、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病の原因になるため摂りすぎないように注意しましょう。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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