2019年9月25日水曜日

目と微小循環

視覚障害の原因疾患 初の全国調査

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科と山形大学大学院医学系研究科の研究グループ(厚生労働省、難治性疾患等政策研究事業、網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する調査研究班)は、全都道府県を対象に視覚障害の実態調査(2015年度)を行いました。
 このような全数調査は本邦初の試みであり、従来の調査結果よりも精度の高い調査結果を得ることが可能になります。

結果、2015度に新たに障害者手帳の交付を受けた視覚障害者における原因疾患は「緑内障」が最も多く、原因に占める割合も過去より増加したという全国調査の結果を、厚生労働省研究班がまとめました。
 1位の「緑内障」は、目と脳をつなぐ視神経の障害によって視野が狭くなり、視力が低下する、中高年に多い疾患です。調査によると原因の28.6%を占め、人口の高齢化を反映する形で、前回調査(19~21年度)の割合(21.0%)を上回りました。
 2位は、進行性に網膜が障害され、視野が狭くなり、視力が低下する「網膜色素変性」(14.0%)3位は、糖尿病を原因として網膜に出血や網膜剥離を生じる病気「糖尿病網膜症」(12.8%)で、2位と3位は前回調査と順位が入れ替わりました。
 4位は、網膜中心部に出血や水ぶくれが生じる「黄斑変性」(8.0%)で順位は前回と同じでした。
 なお、新規視覚障害者の年齢層は80代が29.6%で最多。70代(26.3%)、60代(17.3%)がそれに続き、大半が高齢者であることが分かりました。

 分析を担当した森實祐基氏(岡山大准教授)は「緑内障や糖尿病網膜症は、症状を自覚しにくく、一度進行してしまうと治療をしても視力を回復することが難しい病気。また、原因の上位を占めた疾患はいずれも早期に発見し治療を開始することが重要だ。たとえ症状がなくても、積極的に目の検診を受け、病気にかかっていないかどうかをチェックする必要がある」と話します。
 今後は地域別のデータを分析し、各地の福祉行政に役立ててもらいたいとしています。

(出典:http://www.sankeibiz.jp/)

■"血の巡り"を良くして目の調子を改善!

私たちが物を見るとき、両目を連動させて視野を捉えるために、脳が指令を出し、目の神経を介して眼球周辺の筋肉を動かします。眼球を動かす、水晶体の厚さを調整して焦点を合わせる、まぶたを開けるなど、視神経や目の周囲の筋肉や組織は絶えず連携しています。

食生活が「血液の巡り」を悪くする

視神経や筋肉がスムーズに働くには、目の周辺に「血液がしっかり巡っている」ことが非常に重要です。しかし、忙しい現代人は食事が乱れがち。外食やコンビニ食などで手軽に済ませるため、脂質を多く摂りがちです。すると、血液はドロドロになりやすく、毛細血管の血流が滞ってきます。血流の悪化は、視神経や目の周囲の筋肉の働きも低下させます
"見えづらい"と脳が判断すると、視神経は目の周囲の筋肉をさらに緊張させるよう命令、それに連動して肩や首もガチガチに凝る。こんな状態では神経の興奮がなかなか収まらず、交感神経が優位になってしまいます。このように、血液の巡りの悪化によって、目の疲れ、肩こりや首の凝り、不眠など、不調の連鎖に陥ってしまうのです。

目の健康を支える「微小循環」

体の隅々まで血液を循環させることが"微小循環"の重要な働きのひとつですが、これが滞ることを「微小循環不全」といいます。全身の各組織の細胞に酸素栄養を送り、二酸化炭素老廃物などの代謝産物を回収するという大仕事をこの微小循環が担っています。ゆえに、心臓や動脈などの太い血管よりも微小循環のほうが「主役級」の存在、と言っても過言ではないのです。
 飲酒で顔が赤くなるタイプの人は、飲みすぎに要注意です。アルコールの代謝がスムーズでないため、少量飲んだだけで解毒器官である肝臓に負担をかけています。肝臓も、微小循環が張り巡らされている臓器です。肝臓は、体に入った悪い物質を解毒するとともに、栄養となる物質を正常に代謝する働きも担っているので、肝臓の機能が低下すると、すぐに目にも悪影響が表れます。東洋医学では「肝は目につながる」と言い、目の健康には、血流の改善が重要だと説いています。

紫外線⇒活性酸素によっても目はダメージを受ける

紫外線を受けやすい目は、つまり、常に活性酸素に晒されている器官でもあります。
 細胞内には、活性酸素によるダメージから体を守るために「グルタチオン」という抗酸化物質が待機しています。しかし、年齢とともに細胞内のグルタチオンの濃度は下がり、活性酸素の攻撃に対して脆弱になってしまいます。
※このグルタチオンを活発化させるのが、霊芝にその産生効果が認められているGSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)という代謝酵素であり、この酵素自体も活性酸素を除去します。

 さらに、甘いもの炭水化物は、体内で酸化物質を増やします。血液中の糖が過剰になると、体内では糖の代謝がフル回転で行われ、その結果、代謝産物である酸化物質が多く発生します。糖尿病の患者が「糖尿病性網膜症」になり、失明に至るのはこのような糖質過多の食習慣の蓄積が関係しているのです。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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