2021年1月21日木曜日

季節性情動障害

 “冬季うつ”を見逃すな

 秋から冬にかけて気分が落ち込み体調も優れないが、春が近づくにつれて回復する「冬季うつ」。時期が限られるうえに通常の「うつ病」と異なる特徴もあるため病気と気づきにくく、冬が来るたびに悩まされる人も少なくありません。本人や周囲の人が変化に気づき、積極的に日光を浴びるなどの対策をとるようにしたいものです。

 甘いものや炭水化物が食べたくなって体重が増え、朝起きられなくなり日中も眠気に襲われる――。冬場にこんな症状がみられるようなら、冬季うつを疑うべきかもしれません。

 通常、うつ病を発症すると気分が落ち込んだりするだけでなく、食べ物が食べられない拒食や、不眠に悩まされます。冬季うつの症状はその逆で、甘いものなどを食べすぎたり眠くてたまらなかったりするといいます。うつとは気づかずに体調が悪いだけだと見逃されることも少なくありません。冬以外は元気なので、怠けていると誤解される場合もあります。

「若いうちはなんとかやっていても、年をとると症状がきつくなることもしばしばある」と国立精神・神経医療研究センター睡眠・覚醒障害研究部の栗山部長は注意を促します。中高年になって症状がはっきりし始めることがあるからだそうです。学生時代はつらいときは休めても社会人になるとそうはいかず、冬季うつとわかることもあるといいます。

 冬季うつは日光に当たる時間と関係が深く、冬に日照時間が短くなる高緯度地方ほど多く見られる傾向にあります。東京から北海道に転居して発症する例もあり、逆に東京で冬季うつでしたがオーストラリアに引っ越してから症状が出ないという人もいたそうです。

 症状の重い患者は、強い光を出す照明器具で1、2時間程度照らす「高照度光治療」を施します。日常生活でもできるだけ日光にあたるよう心がけましょう。「大事なのは目に日光が入ること。無理に外出しなくても窓際で日光に当たるだけでもいい」(栗山部長)

 屋外に出る場合も、散歩などの運動はせずにひなたぼっこするだけでも効果があります。うつは症状が重い時期はからだを動かすだけでもつらく、無理に運動しても治療効果は見込みにくいもの。周囲の人も、日光に当たりやすい環境を整えながら、本人の回復を待つようにしましょう。

 室内の照明も薄暗い間接照明などは避け、できるだけ明るくしましょう。波長の短い青色の光が効果を得やすいので、電球よりも蛍光灯を使う方がよいといいます。

(出典:https://style.nikkei.com/)


■季節性情動障害の対策

「季節性情動障害」とは、特定の季節にのみ、体のだるさや疲れやすさ、気分の落ち込みなど、うつ病に似た症状が出る脳機能障害の一種です。冬季うつ、季節性気分障害、季節性感情障害などとも呼ばれています。

 季節性情動障害は春になっていったん回復しても、冬になると再発することが多い病気です。体調が悪くなる前に意識して日光に当たる時間を増やすなどすることが大切です。

 特に今年は新型コロナウイルスの流行で外出を控えがち。家にこもると日光に当たらなくなるだけでなくストレスもたまります。冬季うつに限らずうつ病全般を引き起こしやすい環境が続きますので、気分や体調の変化には細心の注意を払いましょう。

冬にだけ発症し過食傾向になる

 季節性情動障害の特徴は、倦怠感、気力の低下、過眠、過食(体重増加、炭水化物や甘い物を欲する傾向が強まる)などの症状が見られることです。患者の大部分は、冬以外の季節では健康な状態にあることが多いのが特徴です。

原因は、日照不足によるセロトニン分泌の低下

 季節性情動障害は、冬季を中心に発症し、日照時間が短くなることに原因があると考えられています。北欧のスウェーデンなどでは、冬場に太陽が昼時でも水平線より5度の角度までしか上がらず日照時間も短くなり、年間の心療内科への通院数も冬場は極端に増えます。

 原因としては、日照時間が減ることで神経伝達物質の「セロトニン」が減り、脳の活動が低下してしまうと考えられています。

対策はセロトニン分泌の促進

 セロトニンは様々な神経伝達物質のバランスを整え、季節性情動障害特有の自覚症状の改善を促します。例えば、恐れ、驚き、不快、怒りなどの感情に影響を与える神経伝達物質「ノルアドレナリン」は、ストレスがかかると過剰に分泌されます。この時、脳内のセロトニンは、ノルアドレナリンの分泌情報をコントロールして精神を安定させるのです。また、質の良い睡眠に欠かせないのが神経伝達物質「メラトニン」ですが、ストレスや年齢とともに減少してしまいます。メラトニンの原料でもあるセロトニンの分泌促進が大切です。

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 季節性情動障害による睡眠・覚醒のサイクルの乱れは、メラトニンの原料であるセロトニンが冬季の日照不足により不足するからです。康復医学学会の研究素材「ラフマ葉エキス」には、脳内セロトニンの分泌を促進させ、セロトニン神経通過性を安定させる働きがあります。ラフマが、睡眠・覚醒のサイクルを整え「質の良い睡眠」に導くのです。高照度光治療だけでは症状が回復しない場合は、おススメの改善方法です。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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