2021年7月1日木曜日

セロトニンの作用

 “瞑想”が脳に与える変化

 心や体に、様々な恩恵をもたらす瞑想。脳科学の観点からも、コロナ禍の今こそ、日常生活に瞑想を取り入れるチャンスといえるのです!

瞑想によって活性化!セロトニンの作用とは?

1. 精神安定作用:神経伝達物質・アセチルコリンの過剰な働きを抑え、覚醒した中でも高ぶりすぎることのない、安定した精神状態をキープします。

2. 自律神経の調整:交感神経優位になりすぎない適度な状態を保つと同時に、過剰になると興奮状態となるドーパミンを適度に抑制し、平常心を維持します。

3. 鎮痛作用:体の炎症を抑えたり、脊髄からの痛みの伝導路を抑制する働きがあり、医療現場でも偏頭痛などの治療薬に応用されています。

4. 皮膚感覚の抑制:感覚をゆるめる作用があり、皮膚感覚が抑制されることで、自分と外界との境界線が曖昧になり、自分へのこだわりがなくなります。

5. 抗重力筋の促通効果:延髄から下方へと分泌されるセロトニンが脳からの司令を強化。抗重力筋を使いやすい状態にし、良い姿勢を保持します。


脳内神経物質・セロトニンが活性化し、心身に作用

 脳科学の分野では、瞑想による脳の機能的、形態的な変化を報告する論文が、これまでに多数発表されています。これらの論文から、瞑想によって個人個人に最適な、オーダーメイドのような脳内ネットワークが形成されることがわかってきました。

 脳内で発見されている神経伝達物質は60種類以上あり、意識、覚醒、認知、思考、記憶、感覚など様々な機能の調整役として働き、体全体に大きな影響を与えています。このうち、瞑想によって活発になるのが「セロトニン」。“幸せホルモン”とも言われ、ストレスを軽減して免疫力を高めるのはご存知の通りです。瞑想を行い、脳の前頭葉にある前頭前野が活性化されることで、このセロトニンの分泌が活発化し、脳内全体を巡ります。


コロナ禍の今、なぜ瞑想が大事なのか?

 不安や心配を解決する唯一の方法が瞑想です。コロナ禍では、いつも以上に不安や心配、悩みが増え、いろいろな思いや考えが頭の中を駆け巡るのではないでしょうか。ネガティブな思考や感情は、自分の意識レベルを上げることでしか解決できません。そのために必要なのが、瞑想です。瞑想を行うとセロトニンが活性化し、"心の免疫力"が上がることが医学的にもわかっています。すると、強さと優しさが心に備わり、自然とマインドを平穏に保つことができるようになるのです。また、"心の免疫力"が上がると、体の免疫機能も自然と高まり、コロナ禍を健康に乗り切る力が高まるのです。

(出典:https://news.yahoo.co.jp/)


■セロトニンの作用

 セロトニンは、モノアミン神経伝達物質の一つで、視床下部や大脳基底核、延髄の縫線核などに高濃度に分布しているトリプタミン誘導体の一種です。"睡眠ホルモン"と言われるメラトニンは、このセロトニンから合成されます。


人体とセロトニン

 セロトニンはヒトを含む動植物に一般的に含まれる化学物質で、トリプトファン(アミノ酸の一種)から生合成されます。人体中には約10ミリグラムのセロトニンが存在しており、そのうちの90%は小腸の粘膜にあるクロム親和細胞(=EC細胞)内にあります。クロム親和細胞はセロトニンを合成する能力を持っていて、ここで合成されたセロトニンは腸などの筋肉に作用し、消化管の運動に大きく関係しています。ここで合成されたセロトニンの一部(総量の約8%)は血小板に取り込まれ、血中で必要に応じて血液凝固・血管収縮、疼痛閾値の調節、脳血管の収縮活動の調節などに用いられます。

 一方、脳内の中枢神経系に存在する2%のセロトニンが脳内の神経伝達物質として働きます。脳内セロトニンは脳幹の縫線核で合成されます。腸で生成されたセロトニンは血液脳関門を通らないため、脳のニューロンに直接作用する可能性はありません。セロトニン前駆体の5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)は血液脳関門を通過しますが、種々の副作用を示すため、脳内セロトニンを増やすには栄養学的にトリプトファンの摂取が重要となります。


うつ病とセロトニン

 抗うつ薬には、三環系抗うつ薬・四環系抗うつ薬・SSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)・SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬)・MAO阻害薬などの種類があります。憂うつ感や気分の落ち込み、不安感を改善する抗うつ薬の作用機序は、脳内のセロトニンレベルやノルアドレナリンレベルによって精神状態や気分の高低が決定されるという脳内モノアミン仮説を前提としています。つまり、脳内の神経細胞(ニューロン)終末と他の神経細胞終末との間にあるシナプス間隙において、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質(情報伝達物質)の分泌・受容が行われるというのがモノアミン仮説です。 

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 当学会の主要研究素材の「ラフマ葉」は、脳内セロトニンの増加、およびセロトニン神経通過性の安定に作用することが認められています。ラフマ葉の含有成分が、鎮静作用抗ストレス作用睡眠改善血圧安定などに効果をもたらすのです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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