後期高齢者が摂るべき食事とは?
後期高齢者(75歳以降)になると、生活習慣病のリスクよりもフレイル(虚弱)のリスクのほうが重要になり、食事も肉などをしっかり摂ったほうがよい、と言われます。食欲も落ちてくると思われますが、どのような食事を摂るのがよいのでしょうか。中高年では、メタボや生活習慣病の対策として食べ過ぎないことが重要ですが、後期高齢者になってくると、体力を落とさないようにしっかり食べることが大切です。
フレイルとは健康な状態から要介護状態に移行する途中の段階で、いくつかの種類があります。筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下するのは「身体的フレイル」で、その予防のためには、筋肉量を保つために食事が重要になります。食事で筋肉の材料となるたんぱく質をしっかり摂る「たん活」を意識しましょう。
元気な人は「たん活」のためにどのような食事をすべきか?
さば缶やオイルサーディンのビン詰めを常備している人もいます。これらの食材はたんぱく質の塊です。血液をサラサラにし、脳梗塞や心筋梗塞予防にも役立つオメガ3のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)も摂れます。一品足りないと思ったら、このさば缶やオイルサーディンを食べるのです。また、魚のにおいが気になるという人には、これらに「食べるラー油」をかける食べ方もお勧めです。
食欲がない、食べるのが面倒という方は、無理に体にいいものを食べるよりも、自分が食べる気になるものを見つけてそれを食べるといいでしょう。高齢の親がやせてきたと思ったら、ラーメンでもハンバーガーでも焼き肉でもステーキでも、もともと本人が好きなものを食べてもらうことです。中高年の人が頻繁に脂っこいラーメンを食べていたら問題ですが、高齢者がたまにラーメンを食べても問題はありません。そうして外出することで元気になり、「社会的フレイル」改善のきっかけになることもあります。社会的フレイルとは、加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することです。外に連れ出すことができたら、今度は「好きなものを1人で食べてきたら?」などと次のきっかけを作ってあげましょう。そして、実際に1人で食べてくることができたり、楽しかったりすると「やる気ホルモン」といわれるドーパミンが脳内で出るので、「明日はどこに食べに行こうかな」「ウォーキングも頑張ろうかな」などと前向きになれるのです。
後期高齢者の場合、健康にいい食事より、好きなものでいいのでしっかりと量を食べて体力を維持することのほうが重要です。食欲がない、食べるのが面倒という人でも、外に連れ出して好きなものを食べる機会をつくると、意欲を取り戻すことにつながるのです。
(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)
■“筋肉枯れ”は たんぱく質不足!
「粗食が健康に良い」とされるのは、メタボ予防が必要な40~50歳代の中年期までの話です。60歳を超えてくると、粗食は次第に健康にとって害が大きくなることがあります。
高齢者にとって粗食がよくないのは、「病気よりも老化そのものが問題」となってくるからです。それは、高齢者がたんぱく質不足になって栄養状態が悪くなると、筋肉や骨の量が減少してしまうということなのです。
筋肉の枯れは体の機能低下を引き起こす
筋肉には(1)体を支える、(2)体を動かす、(3)血液の循環を助ける、(4)糖や脂肪を燃焼させ熱をつくる(代謝)‥‥など様々な働きがあります。筋肉の衰えは、こうした筋肉の働きの低下に直結するのです。
筋肉の減少で代謝が悪くなれば、体に脂肪が残りやすくなります。また、疲れるからといって運動量を減らせば脂肪はさらに蓄積していきます。こうして太りやすい体質に変わり、体脂肪が増えるのです。そして、体の脂肪を減らそうとして食事制限に走ると、筋肉がげっそり落ちることがあるので注意が必要です。食事制限によって筋肉枯れに陥ると、一層、運動を敬遠するという悪循環も生じやすくなります。そうなると脂肪の燃焼はますます少なくなります。エネルギー産生の低下 ⇒ 基礎代謝の低下
筋肉の中には多くのミトコンドリアが存在します。筋肉量の減少は、「ミトコンドリアの減少」から「エネルギー産生の低下」へとつながり、特に基礎代謝量は筋肉量と関係が深いため(基礎代謝の約40%が筋肉)、筋肉量が減ると基礎代謝の低下を招いてしまうのです。
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たんぱく質を効率的に摂取するには、アミノ酸がコラーゲンペプチドの状態が理想的でだと言われています。康復医学学会の研究から生まれた「三種混合だし」は、アミノ酸スコア100のコラーゲンペプチド商品です。
また、同学会の主要研究テーマの一つである「コエンザイムQ10(Co-Q10)」は、ミトコンドリアでのエネルギー産生の最終段階に必要となる補酵素です。Co-Q10は加齢とともに減少しますので、サプリメントなどで積極的に摂ることが大切です。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン
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