2023年8月3日木曜日

虫歯・歯周病

 酒飲みは虫歯になりやすい

 お酒を日常的によく飲む人は、口腔環境が悪くなる傾向があるといわれています。例えば、アルコール依存症(使用障害)の患者は、虫歯が多いそうです。

 飲酒と口腔環境について詳しい久里浜医療センターの歯科医長・井上裕之氏は、「当院に診察に訪れるアルコール依存症の患者さんの中には、歯が全部で28本ある中で、虫歯が20本あるような人もいる。25~70歳以上のアルコール依存症の人437人を対象に調べたデータで、平均して5.7本の虫歯があるという報告もある。依存症でなくとも、酒をよく飲む人なら、同様に口腔環境に悪影響があると考えられる」と話します。

 アルコールで口腔環境が悪くなる原因の1つは、アルコールの脱水作用により口腔内の唾液が少なくなることです。二日酔いになると、喉がカラカラ、口の中がネバネバになるのは、アルコールの脱水作用の影響であり、それが虫歯になりやすい状態なのです。

「唾液は、唾液腺から分泌される。唾液腺には、大唾液腺と小唾液腺があり、主として大唾液腺から唾液が分泌される。さらに大唾液腺は耳下腺、顎下腺、舌下腺の3種類に分かれ、それぞれから分泌される唾液の性質は異なる。主に耳下腺から分泌されるサラサラの唾液は口腔を洗い流し、清潔に保ってくれる。しかし、二日酔いのときはサラサラの唾液が不十分で、口の中がネバネバした状態では汚れが取れにくいため、口腔内で菌が繁殖しやすくなってしまう」(井上氏)

 唾液には、殺菌効果のほか、歯の再石灰化を促し、口腔内のpHを中性に保ち、食べカスを洗い流す、といった様々な効果があります。ネバネバの唾液になるまで深酒をするのは、体にとっても、口腔環境にとってもいいことがありません。

 また、深酒をして、アルコールの影響が運動機能を司る小脳に及ぶと、歯磨きをしても、歯の磨き残しが多くなってしまいます。磨き残しがあると、そこから細菌が繁殖し、虫歯や歯肉炎、歯周病になる確率が高くなります。

 それでは、お酒の種類によって口腔環境への影響は変わるのでしょうか? 「歯垢のもととなる糖分が多い酒が、口腔環境にとってダメージが大きいと言える。大げさに言えば、そうした酒を飲んでいる数時間は、砂糖が口の中にずっとあるような状態なのだから。私の診ていた患者で、とても甘いお酒をケース買いしている方は虫歯だらけだった。甘いお酒が好きな方は注意が必要だ」(井上氏)

 コンビニには甘いカクテル系の酒が売られていますが、口腔環境の悪化という意味では要注意なのです。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■霊芝の抗歯周病作用

「歯周病」‥‥正直、あまり怖いイメージがしにくい病気です。歯周病は全世界の中で一番感染者がいる感染症で、あのギネス記録にも載っています。

 歯周病とはどのような感染症なのでしょうか? 簡単に言うと歯周病は口内細菌が歯の周りの組織を破壊し、歯が抜けてなくなる病気です。

 歯磨きが不十分だったり、糖質を摂り過ぎたりすると、口内の細菌は粘着質の歯垢(プラーク)という白い物質を作り出します。歯垢の中にいるこれらの細菌は歯茎に付着し、炎症を発生させ、悪化すると歯茎が腫れて歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすき間の溝が広がります。歯周病は歯周ポケットに細菌が溜まることで、炎症をさらに悪化させ、あごの骨を溶かし始めます。

 そして最終的には歯を支える周りの骨などの歯周組織を破壊し、歯が抜けてしまうのです。

歯周病予防

 歯周病は、生活習慣が発症のきっかけになることから生活習慣病ともいわれています。

【正しく歯みがき~プラークコントロール~】:

 自己流の磨き方ではきちんと磨けていないことも多いものです。磨き残しがあると歯垢が残ったままになり、歯周病菌の温床に。

【生活習慣の見直し】:

栄養バランスのとれた食事 →歯周病菌に負けないからだ作りのため、バランスのとれた食事をすることが大切です。抗酸化作用のあるビタミンCや血行をよくするビタミンEを含む食品を積極的にとりましょう。

タバコ・アルコール →特にビタミンCを破壊するといわれているたばこは禁煙するのが望ましいでしょう。

免疫をアップ →規則正しい生活や十分な睡眠、疲れやストレスをためない生活を心がけましょう。

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 霊芝の歯周病に対する働き  

 歯周病の原因菌の中で有力な菌の1つに「ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)」があります。ポルフィロモナス・ジンジバリスは、たんぱく質分解酵素の一つである「トリプシン様プロテアーゼ」という病原性因子(歯周組織破壊因子)を産生します。

 霊芝の赤芝(赤霊芝)と黒芝(黒霊芝)から抽出したエキスそれぞれには、トリプシン様プロテアーゼの活性を阻害する作用を有することが認められています。このことから霊芝には歯の健康にも役立つ抗歯周病剤としての働きがあることがわかったのです。

 歯周病は多くの人が感染する病気です。深刻さはあまり感じられませんが、歯を支える歯周組織を破壊し、最終的には歯が抜け落ちてしまうとんでもない感染症だったのです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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