2023年8月30日水曜日

高血圧

 頭部の上下運動が高血圧を改善?

 軽いジョギングなどの運動が高血圧の改善をもたらすメカニズムについて、国立障害者リハビリテーションセンターや東京大学などによる共同研究グループは、頭の上下運動による脳への物理的衝撃が好影響を及ぼしているとの研究結果を発表しました。高血圧に対して適度な運動が予防・治療に有効であることは統計的に報告されていましたが、その具体的な機序はこれまでわかっていませんでした。今後、肢体が不自由な高血圧患者にも適用可能な擬似運動療法の開発につながる可能性があるといいます。

 高血圧を自然発症するラットを用いた研究で、ヒトの軽いジョギング程度に相当する運動を続けると、高血圧改善効果と交感神経の活性を抑制する効果があることはこれまでの研究でも報告されていますが、同研究グループでは、そのメカニズムとしてラットが前足の着地時に頭部に約1Gの衝撃を受けているという事実に着目。そこで麻酔した高血圧ラットの頭部に1Gの衝撃がリズミカルに加わるよう毎秒2回頭部を上下動させると、脳内の組織液(間質液)が流れ、細胞に刺激が加わります。これを1日30分間、2~3週間以上繰り返した結果、血圧低下の効果が現れることを突き止めました。機序としては、足の着地時に頭部に伝わる適度な物理的衝撃によって脳内の組織液(間質液)が動くことで、脳内の血圧調節中枢の細胞に力学的な刺激が加わり、血圧を上げるたんぱく質(アンジオテンシン受容体)の発現量が低下し、血圧低下が生じたといいます。

 さらに今回の研究では、ヒトが軽いジョギングや速歩きを行った場合もラットと同様、足の着地時に頭部に1Gの衝撃が加わっていることが判明。効果を検証するために、1Gの上下方向の衝撃がヒトの頭部に加わるように設計された椅子に、1日30分間、1週間に3日、1カ月間搭乗する研究を実施した結果、高血圧の改善効果と交感神経の活性を抑制する効果を確認。さらにその効果は搭乗期間終了後も約1カ月間にわたって持続したそうです。

 日本を含む先進国で、健康寿命の延伸が喫緊の課題となる中、認知症やうつ病、糖尿病、がんなど、特に加齢に関連した疾患・障害に「適度な運動」が有効であることが統計的に証明されていますが、運動の何が身体に好影響を与えるか、具体的なメカニズムはほとんど分かっていないのが現状です。

 同研究グループは、「運動時に生じる脳内組織液流動の重要性はそれらの疾患にも当てはまると考えられる。さらには、どんな運動をどれくらいの頻度で行えば健康維持につながるのかといった健康寿命延伸へ向けた問題の解決にもつながる」との見解を提示。「本研究の成果は"運動とは何か?"という問いへの答えにつながるとともに、骨・関節・神経の病気や怪我などで運動したくても運動できない、例えば寝たきりの高齢者や肢体不自由障害者にも適用可能な擬似運動治療法の開発につながる可能性がある」としています。

(出典:https://www.iza.ne.jp/)


■更年期高血圧と職場高血圧

女性の「更年期高血圧」

 40代以降の女性に急増している「更年期高血圧」。更年期はホルモンが乱高下し、血圧も不安定になり、乱高下を繰り返す時期です。更年期が終われば通常は自然に落ち着きます。しかし、問題はその後です、本格的な高血圧へと移行する場合があるのです。 生活習慣や血管の老化、ホルモンの減少が加わって、女性は更年期に血圧が上下しやすい状態になり、放置すると右図のように本格的な高血圧に進行します。

男性の「職場高血圧」

 また、近年注目されているのが、男性に多い「職場高血圧」です。健康診断では正常値でも、仕事中の様々なストレスによって職場高血圧は起こります。30~50代の男性で健康診断の正常血圧だった人のうち、仕事場で血圧を計測すると、なんと25~35%もの人が高血圧領域に入っています。仕事場での血圧上昇は、就業時間中に晒される様々なストレスによるものと考えられています。職場高血圧は健康診断で見つからないだけに、何年も見逃される危険性があり、これが続くと数年後には本当の高血圧になります。さらに、職場高血圧の状態が5年以上続けば、突然死のリスクも増します。

▼検診時血圧が130~139/85~89㎜Hg、▼45歳以上、▼喫煙者、▼中間管理職、▼両親や兄弟に高血圧の人がいる‥‥などは要注意です。

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 更年期高血圧対策、そして職場高血圧に最も効果が期待できるのが、血管内皮細胞が作り出す一酸化窒素(NO)です。NOには血管拡張効果があり、血液がスムーズに流れ血圧が下がります。康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」にはNOの産生促進のエビデンスがあります。また、ストレス型の高血圧は、適切なケアを怠ると慢性化し、抹消血管の血流低下から本態性の高血圧に至ります。HM-3000は、微小循環の血流改善および本態性高血圧の予防・改善にも期待が持てます。

 対処が難しいストレス対策・睡眠障害には、「ラフマ葉エキス」がお勧めです。ラフマは神経伝達物質のバランスを整える効果が認められています。ストレス状態が続くと、アドレナリンやノルアドレナリンが過剰に分泌されますが、一方、同じ神経伝達物質の一つ「セロトニン」が過剰分泌の抑制に働きます。ラフマは、セロトニンの分泌を促進させ、セロトニン神経を活性化させます。ストレスが影響する高血圧には最適です。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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