2026年3月25日水曜日

慢性疲労症候群

 日常生活も困難な "慢性疲労症候群"

 ある日突然、座っているのさえつらいほどの疲れに襲われる。微熱や頭痛が続き、朝起きることもできなくなってしまう。これらの症状が伴い、20~40歳代の女性を襲うことが多いのが慢性疲労症候群(CFS:Chronic Fatigue Syndrome)です。

 CFSは、近年ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)という別称でも呼ばれ、長期間続く強い疲労感を主症状とする病態です。通常は6か月以上持続する全身の著しい疲労があり、休んでも回復しない、日常生活や仕事、学業に支障を来す点が特徴です。

 原因は完全には解明されておらず、ウイルスの感染後に発症するケースや、免疫系・自律神経系の異常、代謝や内分泌の乱れ、遺伝的素因、ストレスなどの環境要因などが複合的に関与すると考えられています。

 主な症状としては、次のようなものがあります。

▼生活が著しく損なわれるほどの強い全身倦怠感(安静や睡眠で改善しない) ▼身体的・精神的な活動後に増悪する「労作後悪化(PEM)」 

睡眠障害(熟睡感が得られない、不眠) 

認知機能の低下(思考が鈍る、記憶障害、集中困難) 

筋肉痛・関節痛、頭痛、のどの痛み、リンパ節の腫れ等の身体症状 

▼起立性低血圧や頻脈など自律神経症状を示すこともある

 CFSには特異的な検査や生体マーカーは確立していません。診断は主に症状と経過の評価、他の疾患(甲状腺疾患、うつ病、睡眠時無呼吸症候群、自己免疫疾患など)の除外に基づく臨床的診断です。国やガイドラインにより診断基準が複数あり、代表的なものは米国CDC基準や国際基準などです。

 根本治療は確立していませんが、症状改善を目的として、以下のような多面的なアプローチによる生活管理が行われます。

●エネルギー管理(ペース配分、活動を小分けにして行う)によりPEMを避けることが重要。

●睡眠改善、痛みや起立性不耐症など個別症状に対する薬物療法。

●リハビリテーションは無理のない範囲で段階的に行うが、強引な運動療法はPEMを誘発するリスクがあり注意が必要。

●心理社会的支援(認知行動療法など)が生活の質改善に役立つ場合があるが、万能ではない。

●職場や学校での配慮(短時間勤務、休職、支援制度の活用)が必要になることが多い。

 予後の経過は個人差が大きく、一部は自然軽快しますが、長期にわたり症状が残る人も少なくありません。労作後悪化が強い場合は、重度の活動制限や自宅・ベッド上生活になることもあります。病気の見えにくさから誤解や偏見を受けやすく、社会的支援や医療体制の充実が課題です。

 該当する症状に悩む人は、一般内科を受診して疲労の原因となる他の病気が隠れていないか確認した上でCFSの対策を実践するのが望ましいとのことです。

(出典:http://kenko100.jp/)


■慢性疲労症候群、原因は脳の機能低下

脳内炎症と神経機能障害

 PET検査を用いた研究では、CFS患者の脳内に多々ある炎症がみられることが報告されています。炎症が生じた部位は、認知機能の低下、うつ症状、頭痛や筋肉痛などの神経症状と相関していることがわかっています。特に扁桃体や海馬特定、帯状皮質などの部位の炎症が、慢性的な疲労感や精神症状の原因とされています。

免疫異常とサイトカインの影響

 慢性疲労症候群の多くは、身体的・精神的なストレス、遺伝による問題、ウイルスの再活性化などが複合的に絡み合って発症します。ストレスや免疫力の低下により、潜伏感染していたウイルスが再び注目されることがあります。 体内でサイトカイン(TGF-β、IFN、TNF、IL-1など)の異常が分泌、脳や神経系に悪影響を及ぼします。これらのサイトカインが神経伝達物質の働きを狂わせ、脳の低下を引き起こす可能性が指摘されています。

機能低下が起こる症状

 脳機能が低下すると、認知機能障害(記憶障害、注意力の低下、思考力・判断力の低下)、抑うつや不安、見当識障害、言語異常などが起こりやすくなります。

セロトニン神経の低下

 慢性疲労症候群患者の脳全体を調べたところ、右図の白点線部分のみでセロトニン輸送体の量が減少していました。これは、セロトニン終末(神経線維の末端)の数の減少を表していると解釈されます。

 同時にセロトニンの分泌量が減少していて、この部分でセロトニン神経が機能低下していると考えられています。

現状の課題と今後の展望

 慢性疲労症候群の発症メカニズムはまだ完全には解明されていませんが、脳機能の低下を客観的に診断する技術の進歩や、炎症を中心に治療法の開発が期待されています。

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 慢性疲労症候群のような、日常生活に支障をきたすほどの疲労に対して、康復医学学会では「コエンザイムQ10(Co-Q10)」をお勧めしています。Co-Q10は抗酸化エネルギー産生にその効果が期待されます。

 また、「ラフマ葉エキス」には、セロトニンの分泌を促すことがわかっています。セロトニンは、睡眠ホルモンのメラトニンの原料ですので、CFSの症状の一つである「睡眠障害」の改善にも期待できます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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