2026年9月9日水曜日

霊芝とインフルエンザ

 霊芝の抗インフルエンザ成分

 霊芝(学名:Ganoderma lingzhi)には抗インフルエンザ成分が見つかっており、その科学的根拠と作用機序について具体的な研究も進んでいます。

 2015年、九州大学の研究グループが霊芝から抽出したトリテルペノイドという成分に強い抗インフルエンザ作用があることを発表しています。特に、ガノデリン酸T-Qおよびガノデリン酸TRが、H1N1型やH5N1型インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼ(NA)酵素を強力に阻害することが確認されました。分子ドッキングの解析から、ノイラミニダーゼのアミノ酸残基(特に119位のグルタミン酸と292位のアルギニン)にトリテルペノイドが結合することで酵素活性を抑制すると考えられています。タミフル(一般名:オセルタミビル)に匹敵、または1.5倍以上の阻害活性を示すことが特徴です。

 霊芝の抗インフルエンザ作用は、単一のメカニズムではなく、複数の経路を介していると考えられます。

1. ウイルス吸着・侵入阻害:

 霊芝の成分がウイルスの表面たんぱく質や宿主細胞の受容体に結合し、ウイルスが細胞に吸着・侵入するのを阻害する可能性がある。

2. ウイルス複製阻害:

 ウイルスが細胞内に侵入した後、自身の遺伝子を複製し、新たなウイルス粒子を合成する過程を阻害する可能性がある。特に、上記で述べたノイラミニダーゼ阻害作用がこれに該当する。

3. ウイルス粒子放出阻害:

 新たに合成されたウイルス粒子が感染細胞から放出されるのを阻害することで、さらなる感染拡大を防ぐ。これもノイラミニダーゼ阻害作用が関与。

4. 免疫系調: 

 自然免疫の強化  マクロファージやNK細胞などの自然免疫細胞を活性化し、ウイルスに感染した細胞を認識して排除する能力を高める。 

獲得免疫の誘導   T細胞やB細胞などの獲得免疫細胞の応答を調整し、ウイルス特異的な免疫応答を効率的に誘導する可能性がある。これにより、ウイルスの排除や再感染の防御に貢献する。

 抗炎症作用  インフルエンザ感染による過剰な炎症反応(サイトカインストームなど)を抑制し、肺などの組織損傷を軽減する効果も示唆されている。

 霊芝の抗インフルエンザ作用に関する研究は進展していますが、その多くはin vitroや動物実験の段階であり、ヒトにおける臨床的な有効性や安全性についてはさらなる大規模な研究が必要です。また、霊芝は一般的に安全な食品として認識されていますが、特定の疾患を持つ人や薬剤を服用している人は、摂取前に医師に相談することが重要です。特に、免疫抑制剤や抗凝固剤との相互作用の可能性も指摘されています。

 このように、霊芝は伝統的に健康維持に用いられてきた生薬であり、科学的な研究によって、その潜在的な抗インフルエンザ作用が解明されつつあります。


■霊芝の総合力と抗インフル作用

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」の特長は、その特異成分(その物質だけが持つ成分)にあります。特異成分「ガノデリン酸」はトリテルペノイド系化合物で、苦みが強く、がん細胞の増殖抑制効果など、様々な有効成分としての薬理活性が報告されています。

 なお、厚生労働省の"霊芝の生薬基準(クロマトグラムパターン)"は当学会が研究開発した霊芝による製品で作られています(右グラフ)。つまり、他製品は厚労省の基準には至らず、菌の品種自体が全く違うのです。

霊芝の総合力

 あらゆる病気を治癒に導くのは血液です。症状の改善や治癒に必要な酸素や栄養素を血流によって全身に運び自己治癒力を高めます。血流が悪ければ細胞に必要な酸素や栄養素も届かず、老廃物の回収も滞ります。また、どんなに効果の高い薬成分も患部には届きません。血流改善を促す霊芝は、まさに健康の基盤構築において総合力を発揮する生薬なのです。

※霊芝の効能は当学会HPをご覧ください ⇒ https://www.koufukuigaku.org/kenkyu_reishikounou.html

早くから着目していた"抗ウイルス作用"

 2015年、「霊芝に抗インフル成分発見」がニュースになりましたが、康復医学学会ではそれ以前から"霊芝の抗ウイルス作用"の可能性に着目し、メーカーと協力して2つの商品化を実現しています。すでに数多くの治癒実証例が確認されています。

 霊芝とセンダン葉のダブル効果によるのど飴(2009年発売) :インフルエンザウイルスは、のどの粘膜から感染します。のど粘膜でのウイルス不活化が最大のポイントです。この「のど飴商品」は、霊芝とセンダン葉の抗ウイルス作用により、のど粘膜でのウイルス不活化に成功しています。また、この飴は世界で初めて「インフルエンザ予防・治療用の経口投与組成物」として特許を取得しています(特許第5578646号)。さらに、他のウイルス性疾患(ヘルペス、帯状疱疹)にも有効であることが確認されています。

 ●ウイルス性疾患の予防と治癒効果のサプリメント(2011年発売) :インフルに限定してのど飴を開発した一方で、ウイルス性疾患全般に効果を期待して開発された商品もあります。霊芝エキスに加え、毛細血管や血管壁の調節作用に影響を与えるといわれている「ルチン」を配合し、血管や粘膜の働きを改善してウイルスの不活化を促す商品です。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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