経口感染を防ぐ
放射性物質による食品への影響が心配されています。もっとも影響を受けやすい子供達のために、給食で使われる食材に対して線量計等による測定をはじめているところもあるようです。
農作物の汚染経路に関しては、大気中の放射性物質が葉や茎などに付く表面汚染と、農作物が土から放射性物質を内部に取り込む場合の二通りがあります。作付け前に表面にあった放射性物質は、耕したときに土壌の中に混ざってしまいます。放射性物質の対抗策としては「体内に取り込まないことが基本」(安斎育郎・立命館大学名誉教授)です。それは「少量の放射線を浴び続けた場合の危険性がまだよくわかっていない」からです。食べる前に洗ったり、ゆでたりすることで表面に付着した放射性物質を洗い流すことを薦めており、「少しでも取り込まないことにこしたことはない」と強調しています。
体内に取り込みたくないのは、「腸管出血性大腸菌」も同じです。
大腸菌は菌の表面に“O抗原”という物質があり、病原性のないものから強い病原性を有するものまで約180種類に分けられています。「O」の後に続く数字はO抗原が発見された順番で、このうち、「ベロ毒素」を出すものが「腸管出血性大腸菌」です。腸管出血性大腸菌はいずれも組織が類似しており、腹痛や下痢、血便などの症状が出るのが特徴です。昨年は全国で30種類が検出されています。感染ルートとしては、同大腸菌が付着した生食用食肉や、家畜のふん便を肥料とした野菜を体内に取り入れることなどが挙げられています。しかし、潜伏期間が2~10日間と長いことから、感染者数が少ない場合は感染源の特定が困難なのです。ある自治体では、予防法の3原則として、『細菌を「付けない」「増やさない」「やっつける」』を掲げ、住民に呼び掛けているそうです。しかし、「付けない」「増やさない」は、消費者には難しく、菌をやっつけるというのも安全面で心配が残ります。私たちが確実に出来ることは、“体内に取り込まない”ように注意すること。そのためには、やはり“口にする前の食品の洗浄”を徹底することしかないのです。
■O抗原型細菌
O抗原とは、真正細菌におけるH抗原(べん毛抗原)以外の細胞壁の抗原のことです。構造的には細胞壁のリポ多糖のことを指します。O抗原(細胞壁由来)とH抗原(べん毛)により細かく分類されています。例えば「O‐104」とは、“O抗原 として104番目に発見されたもの”を意味します。
O‐157はベロ毒素産生性大腸菌
赤痢菌が作り出す志賀毒素と類似のベロ毒素。O-157がこのベロ毒素を作り出すと、水様性の下痢に始まり、血便と腹痛を主な症状とする「出血性大腸炎」を引き起こします。このベロ毒素産生性大腸菌は、O-157をはじめとして、O-26、O-104、O-111、O-128などが知られています。
ほかにもあるO抗原型
O抗原型細菌には、そのほかに、●コレラ菌 ●ビブリオ菌 ●サルモレラ菌 ●チフス菌 ●白癬菌‥‥などがあります。
大腸菌の感染経路は経口感染のみ
対策は、口にする前に!
【大腸菌対策】
ベロ毒素産生性大腸菌は、抗生物質を投与すると、腸管内で腸管大腸菌が死滅する際に大量のベロ毒素を放出することが知られています。また、O-157などは、わずか100個の細菌でも感染すると言われ、腸炎ビブリオやサルモネラ菌のような食中毒菌が100万個~1000万個なければ感染しないことと比べると、たいへん強い感染力があると言えます。酸性条件に比較的強く、腸炎ビブリオのように口から入った場合でも、胃酸で殺されるということがありません。
低温状態にも強く、家庭の冷蔵庫の中でも生き残る菌なのです。しかし、感染経路は経口感染に限られているため、感染した食品を口にしなければ感染しません。感染経路を絶つには徹底した「食品の洗浄」です。
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いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ
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