2013年2月13日水曜日

睡眠と血糖値の関係


睡眠障害と血糖値

暴飲暴食による肥満や不規則な生活習慣は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病につながるということは、皆さんご存知だと思います。しかし、多くはその裏側に、睡眠不足や睡眠障害が隠れていることはあまり知られていません。
 関西のある産業医は、担当しているIT系企業の社員のBMI指数(肥満度)が上がっていることを問題視しています。システムエンジニアの場合、プログラミング作業などで仕事が深夜までずれ込むことが多く、睡眠は減っています。一方、食欲は増大し、間食をとる社員が急増しています。こうして肥満が増えた結果、「睡眠障害のひとつである、閉塞吐睡眠時無呼吸症候群が増えている」(大阪回生病院睡眠医療センター・谷口充孝部長)といいます。
 国内外の疫学調査によれば、不眠に悩む中年男性が12年後に糖尿病となるリスクは、不眠でない場合に比べて4.8倍にのぼるそうです。若年健常成人を対象にした実験でも、睡眠不足期はそうでない時期に比べ、朝食後の血糖値が1~2割上昇するという結果が出ています。
眠らない、あるいは眠れない状況が続くと、食欲が増加し、運動不足などでエネルギー消費は低下、糖代謝も変化します。その結果、体重が増加したり、インスリンの抵抗性が強まったりして、糖尿病のリスクが増大すると考えられています。
 また高血圧のリスクについては、1日平均睡眠時間7~8時間の人を1とした場合、同6時間未満で1.66倍。高脂血症についても、平均睡眠時間6時間合の人を1とした場合、同5時間未満では高中性脂肪リスクが1.52倍、低HDL(善玉コレステロール)のリスクは5.85倍までハネ上がります。疾患リスクが最小となる睡眠時間は多少異なるものの、睡眠不足でリスクが増す構図は同じなのです。国立精神・神経センター精神保健研究所の白川修一郎客員研究員は、「夜中にちゃんと睡眠をとれれば、血圧は下がる」といいます。
 昼間の活動を支える交感神経は眠ると休まりますが、睡眠が足りないと興奮状態が続きます。徹夜明けに、いつもより興奮した感じがするのはこのためで、交感神経が高ぶると血管が収縮し高血圧を招きやすく、くも膜下出血などの脳・心疾患リスクも増えてきます
 企業社会には睡眠不足や睡眠障害、そして、生活習慣病のリスクが山積しています。睡眠不足や睡眠障害の対策には積極的に取り組んで欲しいものです。

■睡眠障害が関係する、肥満・高血圧・高血糖

 睡眠の程度が血糖値、中性脂肪などの数値を高め、善玉コレステロールの数値を低下させて肥満や糖尿病に拍車をかけています。右グラフは、睡眠時間と各数値の関係です。睡眠は、短時間と長時間に高い数値を示しています。睡眠不足は当然ですが、長時間の睡眠も良くないのです。このことから、睡眠は時間より「質」の問題なのだということがよくわかります。

睡眠と血糖・中性脂肪等の関係!

睡眠障害は、グラフのように血糖値や中性脂肪の数値を高めて肥満や糖尿病に拍車をかけます。そして、その過程で基礎代謝の低下食欲の亢進などが表れ、肥満や高脂血症などから高血圧なども発症します(右上図)。このプロセスによって睡眠障害は、昼間の眠気に起因する就業などの生産能率低下のみならず、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・うつ病などの誘引となります。睡眠障害の原因のひとつは、睡眠ホルモン・メラトニンの原料であるセロトニンが慢性的に不足しているからです。康復医学学会が研究を続けている「ラフマ」は、セロトニン神経の活性→セロトニン分泌の促進という効果に期待できる安全なハーブです


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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