冬のかゆみやカサカサ、免疫異常が原因かも
冬の寒い時期、肌がカサカサになってかゆくなるという経験をした人も多いことでしょう。肌がかゆみが生じるのは、皮膚が本来持つ保湿機能が失われるためです。皮膚病総合医学研究所の神保孝一所長が院長を務める皮膚科医院には、11月下旬ごろになると、毎年のように肌のかゆみを訴える患者が次々と訪れ、翌年3月過ぎまで続くそうです。患者の多くは60歳以上です。
「人間には体を守る仕組みがあり、皮膚には天然の保湿能力がある」(神保院長)
体の表面は皮脂膜が覆い、その下にはレンガのように層をなす角層、顆粒層などでできた表皮があり、外からの刺激に対してバリアーの役目を果たしています。
しかし、冷気や乾燥した空気に晒されると皮脂の分泌が減って乾きやすくなり、また、寒い時期は発汗量も減ります。角層は水分を保っていればバリアーとしての力を発揮しますが、水分が奪われて機能が低下すると壊れやすくなります。外からの刺激に過敏になって、表皮の下の真皮にあるかゆみ知覚神経を刺激します。
そして、かゆくてこすってしまうと、さらに破壊が進み皮膚炎を起こすという悪循環に陥るのです。こうして起きるのが、手足や膝下などのカサカサ症状で、「乾皮症」と呼ばれる乾燥肌です。高齢になると皮脂の分泌が減り保湿成分自体が減るため症状が出やすくなります。
アトピー性皮膚炎や乾癬は、免疫異常が原因の一つです。皮膚が乾燥し寒さが加わると免疫異常が悪化します。
帯状疱疹などは寒さで全身の免疫が低下するとかかりやすくなり、冬に患者が増えます。特に寒冷地では、雪が多く外出を避けがちになり、運動不足で発汗が減り、ストレスがたまって皮膚細胞の再生周期も乱れ、皮膚のバリアー機能が一層低下します。
体の冷えは、新陳代謝の低下も招きます。簡単にできることをきちんとやるだけで違ってきます。毎日の生活習慣の見直しが、皮膚トラブルの軽減につながるのです。
■アトピー性皮膚炎とその対策
アトピー性皮膚炎は、小児ではその10%程度がかかっているとされますが、成人になるにつれ軽快していく傾向があります。しかし、成人してから再発する人も多く、社会的に大変注目されている病気の一つで、痒みのある湿疹が繰り返し出現します。本人または家族が気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎を持っていることが多く、また、アレルギーに関する抗体(IgE)を持っていることが多く、そのような性質はアトピー素因と呼ばれています。日本皮膚科学会で決めた診断基準は、①痒みがあること ②特徴のある発疹とその分布 ③慢性的に繰り返す経過の3つ。つまり検査によって診断が決まるのではなく、あくまでも症状、経過によって診断されます。
繰り返す期間については、乳児では2ヶ月間、その他では6ヶ月間以上とされています。
アトピー性皮膚炎の原因
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① スキンケア:石鹸を用い手で泡立てるようにして洗い、清潔を保ち、長時間ではなく入浴し、直後にご自分に合った保湿剤を全体に外用します。
② クスリ:湿疹病変など痒いところには体にはステロイド外用薬、顔には軟膏などを主に使用します。抗アレルギー剤の内服も多いかと思います。
③ 悪化因子の対策:血液検査でダニのアレルギーなどが見つかった場合は、ダニ対策(じゅうたんカーペットを減らす、部屋の掃除、空気の入れ替え、布団の乾燥など)が大切です。
アトピー、アレルギー症、自己免疫疾患などの疾病は、正常な組織に対しあたかも非自己物質に対するように攻撃を加える、免疫系の活性亢進からもたらされるものです。
康復医学学会の主要研究素材「HM-3000(特系霊芝)」は、免疫系に対して調整的な双向性があるため、様々な免疫系異常の改善効果に期待できます。
※参考:康復医学学会HP「免疫系と霊芝」
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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