怖い! もう一つの無呼吸症
睡眠中に呼吸が止まってしまう病気といえば「睡眠時無呼吸症」です。有名なのが「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)」で、猛烈ないびきや昼間の異常な眠気がわかりやすいサインとなります。しかし、これらのサインがないまま呼吸が止まり死に至る怖い病気もあるのです。普段、いびきや眠気のなかったAさんは、ある日、医師から無呼吸の疑いがあると告げられました。Aさんの睡眠中の様子を調べると、ひと晩で100回近く何十秒も息が止まるのを繰り返していました。そのため、Aさんの血中の酸素濃度は80%近くまで下がるときもありました。血液の中には大量に酸素が溶けているため、濃度が大幅に低下することは滅多にありません。ところが、Aさんのように頻繁に呼吸が止まってしまうと、血液から酸素が失われ、その結果、意識を失ったり、寝たまま死に至ったりする危険が高まるのです。「閉塞性睡眠時無呼吸」の場合は、舌が気道をふさぐために呼吸が苦しくなりますが、Aさんの場合は、呼吸そのものが止まっていました。
こうして呼吸が止まる状態は、「中枢性睡眠時無呼吸(CSA)」と言われるもので、心不全の40%の人が中枢性睡眠時無呼吸の可能性があると言われています。
呼吸は、大脳の指令によって行われています。しかし、睡眠時は大脳に代わって脳幹が呼吸をコントロールします。Aさんは、脳幹による呼吸のコントロールができなくなり、肺などの呼吸に関する筋肉に脳からの指令が届かなくなって呼吸が止まったと考えられます。
また、赤ちゃんは、脳が未熟なので脳幹がうまく働かず、呼吸が止まってしまう場合があります。この脳幹の働きには二酸化炭素(CO2)が関係しています。CO2の毒性は非常に強く、濃度が高すぎると神経が死んでしまうこともあります。CO2の濃度が高ければ、脳幹は〝毒〟を追い出そうとして必死に呼吸を促します。ところが、CO2の濃度が低いと毒が少ないため、脳幹は呼吸の指令を出さなくなってしまうのです。
実は、脳幹に届くCO2が少なくなるのは、心臓に問題があったのです。心臓の動きが低下すると、血液の循環が悪くなるため、CO2が脳幹に届きにくくなるのです。心不全の人は注意が必要な病気です。
一度この病気にかかると、心不全と睡眠時無呼吸が互いに関連して悪化し、魔のサイクルに陥ってしまうのです。
■中枢性睡眠時無呼吸症とその対策
一般的な無呼吸症(閉塞性睡眠時無呼吸:OSA)は、上気道閉塞により無呼吸となりますが、換気努力(胸腹部の動き)は無呼吸中にも持続しています。いびきで気づかれるほとんどの無呼吸はこのタイプです。一方、中枢性睡眠時無呼吸は、換気努力の喪失による無呼吸です。心不全・腎不全などに合併しやすいタイプです。
発生の原因は心不全など
中枢性睡眠時無呼吸は、呼吸を制御している脳幹の問題で発生します。心不全により、呼吸中枢への血流の低下、二酸化炭素への過剰反応にともなう頻呼吸などが原因とされています。慢性心不全の30~40%の人に見られるとされていて、この異常呼吸のある場合はない場合にくらべて、一見心臓の機能が同じようでも余命に差がでることがわかってきました。中枢性睡眠時無呼吸症の見分け方
●就寝直後30分~1時間で無呼吸が始まり何日も繰り返す●無呼吸のあと、呼吸が小⇒大⇒小と変化する
上記のような症状が現れたら、循環器科や呼吸内科で受診しましょう。
治療法としては、薬物治療のほか、①CPAP(空気で胸に圧力をかけることで心臓の働きを助ける)などのケア装置 ②在宅酸素療法 などがあります。
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血液は血流となって全身を巡り、各組織に酸素と栄養素を送り込み、二酸化炭素や老廃物を回収します。この血流の悪化が中枢性睡眠時無呼吸症の主な原因です。
康復医学学会が長年研究を続けている「HM-3000(特系霊芝)」は、酸素や二酸化炭素の運搬を担う血液循環の改善に影響するさまざまなデータを有しています。
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いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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