乳がん遺伝子持つ喫煙者、肺がんリスクも2倍
乳がんリスクを高めることが知られている遺伝子「BRCA2」の異常が、喫煙者の肺がん発症リスクを2倍近く高めるとした研究論文が、昨年6月の米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」で発表されました。論文を発表した英がん研究所(ICR)などの研究チームは、「われわれの研究は、肺がんに対する遺伝的感受性の継承に関するさらなる証拠を提供する」と述べています。
さらに「喫煙者は皆、保有する遺伝的特性に関係なく、自身の健康に関して相当なリスクを負っているが、この遺伝子異常を持つ人はさらに不利な状況に置かれている」と付け加えました。
4件の研究論文をメタ分析した結果、生涯に肺がんを発症する割合は、喫煙者人口全体では13%であるのに対し、BRCA2という遺伝子に特定の異常が存在する喫煙者では全体の約25%に達することが分かりました。分析では、肺がん患者1万1348人のDNAを、患者でない1万5861人のDNAと比較しています。
「乳がん、卵巣がんなどのがんリスクを高めることが知られているBRCA2の遺伝子異常と肺がんとの関連性は、肺がんの最も多くみられる亜型の扁平上皮がんの患者で特に強い」(ICRの声明)
肺がんリスクについては、別の遺伝子との関連性が以前より指摘されていましたが、BRCA2に関してはこれまで知られていませんでした。全人口の約2%が保有するこの異常変異ですが、「肺がんとの遺伝的な関連性については、これまで報告されている中で最も強い」と論文の執筆者らは指摘しています。
また、米国がん協会(ACS)などの研究チームは今月4日、先進国の女性のがん死因のトップが肺がんになったことを明らかにしました。長年にわたり先進国女性のがん死因トップは乳がんでした。
今回の最新分析は、フランスに本拠を置く世界保健機関(WHO)付属機関の国際がん研究機関(IARC)とACSの共同研究チームが主導して実施したものです。研究チームによると、この順位変動は喫煙の動向を反映したものだといいます。肺がんは数十年間、先進国と発展途上国の両方で、男性のがん死因のトップとなっています。
かつて男性の間で根付いていた喫煙の流行は、最近になって女性の間で広がりをみせています。発展途上国の女性のがん死因では、乳がんが依然として1位でした。
■タバコは酸化ストレスを高めがんを招く
ご存知のようにAGEはがんをはじめ、心筋梗塞、脳梗塞、骨粗しょう症、アルツハイマー病、白内障、肌のシミ・シワなど、さまざまな病気の原因になります。タバコ=肺がんと考えがちですが、前項の乳がんのように他の臓器のがんの元凶にもなるのです。
もちろん、他人が吸ったタバコの煙を吸い込んだ場合でも同じです。日本学術会議でも「受動喫煙は科学的根拠をもって健康障害を引き起こす」との評価をしています。
タバコの副流煙は「PM2.5」のかたまり!
中国のPM2.5の越境汚染が話題ですが、PM2.5の濃度が高い場所が身近にあることはあまり報道されていません。たとえば禁煙していない居酒屋は、北京市の最悪時の濃度と変わりません。米環境保護局の資料によると「緊急事態」レベルです。
PM2.5はタバコの副流煙の中に多く含まれます。医師らで作る「日本禁煙学会」では「中国から飛来する物質よりも受動喫煙の影響のほうがはるかに大きい」と主張しています。また日本癌学会が公表した調査でも同様な結果でした。
このショッキングな事実は、他人の煙害で直接的に脳卒中やがんのリスクを高めることを意味します。
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康復医学における4つのがん予防対策
がん予防の一つの対策として、タバコを遠ざけるだけでなく、身体の機能改善が大切です。康復医学学会では、①ストレス耐性を高める ②体内の抗酸化を心がける ③免疫機能を高めるために体力を強化する ④細胞への酸素供給量を増やして体内環境を整える、の4つを実践するよう提案しています。
「HM-3000(特系霊芝)」の抗酸化作用・血流改善による細胞への酸素供給促進・免疫の調整作用、「コエンザイムQ10」のエネルギー産生促進作用(体力強化)及び抗酸化作用、「ラフマ」によるストレス耐性の強化 の三本柱で、身体の内側からのがん対策を心がけましょう。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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