世界の感染症 その現状と脅威
感染症には大きく分けて2種類あります。一つは結核、コレラ、ペスト、赤痢、破傷風など細菌が原因の感染症で、細胞の10分の1の大きさの細菌が体内に入り、自分で分裂して増殖します。もう一つはウイルスが原因の感染症で、インフルエンザ、肝炎、AIDS、エボラ出血熱、黄熱病、狂犬病、SARS、帯状疱疹、デング熱、天然痘などです。ウイルスは大きさが細胞の100~1000分の1。他の生物を利用して複製し増殖します。
これらの中で3大感染症と言われるのがAIDS、結核、マラリアです。
AIDS(後天性免疫不全症候群)に感染すると免疫機能が破壊され、他の病気を併発しやすくなります。現在、世界で3500万人が感染。原因であるHIVウイルスは非常に変異しやすいため、ワクチンは作れません。潜伏期間は10年。発症前の投薬で発症を抑えられるので、検査に行くことが重要になります。
結核は年間870万人が感染し、100~140万人が死亡しています。結核菌が咳などで空気中に飛散し、それを吸い込んだ人が感染します(飛沫感染、空気感染)。
マラリアは、マラリア原虫を蚊が媒介して感染し、40℃近い高熱が続きます。世界で年間約2億2000万人が感染し、200万人が死亡しています。そして、アフリカやアジアの熱帯地域などではエボラ出血熱など先進国ではほとんど発症例のない感染症の流行が止まりません。
新しい感染症の元になっているウイルスや細菌類の多くは、人とは隔離された森林や奥地などで宿主となる生物と共存していました。しかし、森林伐採や開発によって人と接触したり、地球温暖化などで媒介する蚊や他の生物の生息域が拡散したりすることで、人への感染が広まってきました。経済発展に伴って、食料や資源を大量に輸送したり、航空機による短時間での移動など、輸送機関が発達したことで、爆発的に感染が広がる「パンデミック」が起こりやすい状況になっています。
感染症は、我々先進国の現代の生活が招いた結果であるとも言われています。自然を破壊し変えてきた我々の行動が、しっぺ返しとなって戻ってきているのです。
感染症にかからないためには、
①感染症がある地域、流行っている地域には行かないこと
②感染症の正しい知識を身につけ十分に注意し予防対策を行うこと
の2つのことを心がけることが大切です。
■感染症とその予防対策
エボラ出血熱などの感染症は、患者や死者が多くても製薬会社にとっては採算が合わないため、治療薬やワクチンへ投資されず、まったく製品化が進みません。特に熱帯地方の途上国、貧困層を中心に流行している17種類(下表)の感染症が世界保健機関(WHO)により「顧みられない熱帯病(NTD)」と呼ばれています。
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除菌・抗ウイルス商品が市場に数多く出回っています。予防対策商品を選ぶ際に気をつけたいのは、
(1) エビデンスのある有効性
(2) 効果の安定性・持続性
(3) 安全性
の3点です。次亜塩素系やアルコール系の製品は効果が限定的で安全面も気になります。
当学会では「ホタテ貝殻焼成カルシウム」をおすすめしています。大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌などの細菌類や、ノロ、鳥インフル、パルボ(GPV)などのウイルスに対してのデータがあります。また、効果の持続性もあり、なにより安全です。さらに大学の研究によってエボラに関してもその効果が期待されています。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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