血糖値を自力でコントロールする
糖尿病は、食事によって血液中に増加したブドウ糖(血糖)を体に取り込むインスリンの働きが悪くなり、高血糖が続く病気です。その結果、血管や神経に障害が生じ、様々な症状が出ます。現在、糖尿病の患者は約740万人、その予備軍は約880万人。まさに日本の国民病といえるのです。
定期的な健康診断では、ほとんどが空腹時に採血をし、血糖値を測ることで糖尿病を診断します。しかし、軽症の場合は食後2~3時間程度血糖値が上昇することが多く、糖尿病の診断からもれてしまう場合があるのです。この状態が「隠れ糖尿病」と呼ばれる状態です。日本人は食後に血糖値が上がるタイプが多いため、隠れ糖尿病には特に注意が必要です。気づかないうちに、いつのまにか重度の糖尿病に進行してしまう危険もあります。自力でできる3つの血糖値を下げる方法
①食事は「野菜ファースト」で
野菜に含まれる食物繊維が胃や粘膜に貼り付いて糖の吸収を抑えてくれます。さらに先に野菜を食べることで、糖質量の多い主食(ごはんやパン、麺類)を食べるころから満腹ホルモン(レプチン*)が分泌され始めるため、量を減らすことができます。ただし、野菜の中には糖質の高いものがあるので注意が必要です(いも類、とうもろこし、根菜類など)。また、ドレッシングも要注意です。
*レプチンは、食事を始めてから20~30分後に分泌され始めます。
②体重を2~3%落とす
脂肪細胞には、インスリンの働きを悪くしてしまうレジスチンやTNFαなどといったいわゆる悪玉ホルモンがあります。これらは皮下脂肪ではなく内臓脂肪の方から分泌されます。私たちがやせようとして努力すると、まず内臓脂肪から先に減っていきます。体重を2~3%落とすということは、ほぼ内臓脂肪が落ちるということで、インスリンの効果が高まるのです。
③善玉ホルモン「アディポネクチン」を増やす
脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンは、増えることでインスリンの効果を高めてくれます。やせている人は極端に分泌が少ないですが、脂肪が多すぎてもまた、分泌量は減ってしまいます。アディポネクチンを活性化させるためにも内臓脂肪は減らす必要があります。このアディポネクチン、実は「やせホルモン」とも言われていて、脂肪を燃焼させる働きも持っています。アディポネクチンを増やすということは、つまり血糖値を下げるとともに体重を減らすことにもなるのです。
食品でアディポネクチンを増やすには、大豆たんぱくに含まれるβコングリシニンや、青背魚のEPAがよいと言われています。また筋肉を鍛えることも効果的です。インナーマッスルは脂肪を、そしてアウターマッスルは糖をそれぞれエネルギー源として働きます。
(参考:https://www.terumo.co.jp/、https://www.youtube.com/watch?v=YIJyWrAyaFM、他)
■脂肪細胞とアディポネクチン
脂肪細胞は、文字通り細胞内に脂肪を蓄える細胞です。体の脂肪のかたまりは、脂肪細胞の集合したものです。少し前まで脂肪細胞は、体のエネルギー源として脂肪を蓄えるだけの細胞と考えられていましたが、内臓の周囲にある脂肪細胞(内臓脂肪細胞)は、さまざまな物質を細胞外に分泌していることがわかっています。脂肪・糖の燃焼を促進するアディポネクチン
脂肪細胞から分泌される善玉ホルモンの一種「アディポネクチン」は、筋肉細胞に働きかけ、それが、エネルギーの代謝を担っているミトコンドリアを活性化し、糖や脂肪の燃焼を促進します。 脂肪細胞が肥大するとひとつひとつの脂肪細胞が必要以上に脂肪を吸収して巨大化した「内臓脂肪型肥満」では、肥満細胞から分泌される物質の量が変化(物質により増えるものもある)します。中でもアディポネクチンは、減少すると高血圧、高血糖、高脂血症などを引き起こします(右図)。高血圧や糖尿病、脂質異常症といった病気は「生活習慣病」と呼ばれる病気です。アディポネクチンが正常に分泌されていれば、これらの生活習慣病を防いでくれる可能性があります。そのためアディポネクチンは「長寿ホルモン」とも呼ばれているのです。
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メタボに関係なくとも、内臓脂肪の増加によるアディポネクチンの減少は、循環器疾患の原因になることは事実です。当学会の主要研究素材である「HM-3000(特系霊芝)」や「コエンザイムQ10」は、ミトコンドリアの働きを活性化し代謝のアップに影響するため、肥満細胞の肥大化の抑制が期待できます。
また、内臓脂肪は、脂肪や糖の代謝をさらに悪くするという悪循環に陥り、微小循環や動脈硬化に影響します。ダメージを受けた微小循環の改善にも、「HM-3000(特系霊芝)」の働きが期待できます。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン
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