食生活と大腸がん
大腸がんの発生には、食生活や飲酒習慣が深く関わっていると考えられています。近年、日本を含む先進国で大腸がんが増加傾向にある背景には、食生活の欧米化が大きく影響していると指摘されています。
1. 肉類の摂取
特に赤肉(牛肉、豚肉、羊肉など)や加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)の過剰摂取は、大腸がんのリスクを高めることが多くの研究で示されています。世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、加工肉を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、赤肉を「おそらくヒトに対して発がん性がある(グループ2A)」と分類しています。
赤肉 高温で調理された赤肉は、ヘテロサイクリックアミン(HCAs)や多環芳香族炭化水素(PAHs)といった発がん性物質を生成する可能性がある。これらの物質はDNAに損傷を与え、がんの発生を促進すると考えられている。また、赤肉に含まれるヘム鉄が腸内で活性酸素を発生させ、腸粘膜を傷つける可能性もある。
加工肉 加工肉には、発色剤として添加される亜硝酸ナトリウムが腸内でニトロソ化合物という発がん性物質を生成する。
2. 食物繊維の不足
食物繊維は、便通を良くし、腸内環境を整える重要な役割を担っています。食物繊維が不足すると、便が大腸に留まる時間が長くなり、便中の有害物質が腸粘膜に接触する機会が増加します。また、食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、酪酸などの短鎖脂肪酸を生成します。これらの短鎖脂肪酸は、腸粘膜の細胞の健康を維持し、がん細胞の増殖を抑制する効果があると考えられています。
3. 野菜・果物の不足
野菜や果物には、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質が豊富に含まれています。これらの成分は、体内の酸化ストレスを軽減し、細胞の損傷を防ぐことで、がんの予防に役立つと考えられています。特に、ポリフェノールやカロテノイドなどの抗酸化物質は、発がん性物質の作用を抑制する効果が期待されています。
4. 脂肪の過剰摂取
動物性脂肪の過剰摂取は、胆汁酸の分泌を増やし、それが腸内細菌によって二次胆汁酸に変換されることで、大腸がんのリスクを高める可能性が指摘されています。
【飲酒と大腸がん】
アルコールの摂取もまた、大腸がんのリスク要因の一つです。アルコールは体内でアセトアルデヒドという物質に分解されます。アセトアルデヒドは発がん性物質であり、DNAに損傷を与え、細胞の異常な増殖を促すと考えられています。
葉酸の欠乏 アルコールは葉酸の吸収を妨げ、体内での葉酸の働きを低下させる。DNAの合成や修復に重要な役割を果たすため、その欠乏はがんのリスクを高める。
酸化ストレス アルコールの代謝過程で発生する活性酸素は、細胞に酸化ストレスを与え、DNA損傷を引き起こす。
大腸がんの予防のためには、●赤肉・加工肉の摂取を控える(特に加工肉は避け、赤肉も週500g程度に抑える) ●食物繊維を豊富に摂る(全粒穀物、豆類、野菜、果物、きのこ、海藻など) ●野菜・果物を十分に摂る ●アルコール摂取を控える(可能であれば休肝日を設ける)――をバランス良く行うことが大切です。
■大腸がんと霊芝の効果
大腸は、食物の消化吸収を行う消化管の最後の部位です。大腸は右下腹部にある盲腸から始まり、次が腹部右上に向かう部分である上行結腸、その次が腹部右上から左上に向かう横行結腸、その次が左上から左下に向かう下行結腸、さらに左下からSの字の形を描くS状結腸、S状結腸と直腸の間の直腸S状部、大腸の最後の部分である直腸という順に食物は大腸を通過していき、最後に肛門から便となって排泄されます。大腸は軟らかい管状の臓器で、内視鏡検査の時に折りたたんでいくと肛門から盲腸まで約70cmで到達しますが、空気を入れて引き伸ばすと2mにもなります。大腸がんの発生場所
大腸がんが最も多く発生するのは直腸とS状結腸で、次いで上行結腸です。2005年3月から2009年12月までの約5年間にがん研有明病院で外科手術を受けた初発大腸がんの患者2822名をみると、盲腸がん7%、上行結腸がん14%、横行結腸がん8%、下行結腸がん4%、S状結腸がん26%、直腸S状部がん12%、直腸がん29%となっています。
ポリープがん化説の崩壊
大腸にはポリープ(良性の隆起性病変)が頻繁に見られます。このポリープががん化して早期がん(粘膜内がん)になり、さらに周囲組織に浸潤し、やがて進行がんに‥‥とこれまで考えられてきました。このポリープがん化説はいまだに欧米を中心に根強い支持があり、早期手術によって削除する方法が多いようです。しかし2006年、日本の研究者が、一見正常に見える平坦な大腸粘膜の中に、やはり平坦で正常粘膜と区別しがたい早期がんが生じ、それが急に進行がんになることを報じ、状況は一変。現在日本では、進行大腸がんのほとんどがこのルートを通ると考える説が有力になり、ポリープ段階での手術は減少しています。
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霊芝の大腸がん予防効果
「霊芝」の菌糸から抽出したエキスに大腸がんの予防効果があることが広島大大学院医歯薬学総合研究科のグループによる試験で確認されています(2010年)。これは、2004年から広島大病院で、内視鏡検査で大腸がんに進む恐れがある腫瘍があった40歳以上の患者に、抽出物0.75gを1日2回飲んでもらい行った試験です。1年間抽出物を飲んだ96人の平均腫瘍数は2.29個から1.87個に減少し、腫瘍の大きさも縮小しました。一方、服用しなかった102人の平均腫瘍数は1.52個から2.18個に増加しました。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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