海外から薬剤耐性菌が流入、深刻な事態に!?
ヨーロッパ人が新大陸にやってきたとき、そこにはすでに先住民(インディアン)が大勢住んでいました。ヨーロッパ人とインディアンの壮絶な戦いにヨーロッパ人が勝利し、現在のような形になった、というのは真実ではありません。インディアンは戦争に負けたのではなく、病原菌に敗れたのです。インディアンに免疫がなかった天然痘、腸チフス、コレラなどの感染症がヨーロッパ人によって新大陸に持ち込まれ、インディアンが激減したと言われています。
これは昔話で、科学の発達した現代ではあり得ない、と言い切ることはできません。
1928年、イギリスのフレミングが偶然世界初の抗生物質ペニシリンを発見。この発見により、結核、腸チフス、パラチフス、赤痢などの感染症対応ができるようになりました。もしインディアンが抗生物質を持っていたら、現在のアメリカはなかったかもしれません。
しかし、抗生物質を使い続けるとそれに耐性をもつ耐性菌が登場します。米・疾病予防管理センター(CDC)によると、世界では毎年少なくとも200万人が耐性菌の感染症に苦しみ、2万3000人以上が死亡しているといいます。これは発展途上国だけの問題ではなく、米国内でもペンシルバニ
ア、マサチューセッツ、ニューヨークで耐性を持つ赤痢発症が大きな問題になっています。CDCによると、14年5月から15年2月の間に、強い抗菌力をもつ殺菌性で一般的によく使われるシプロフロキサシンに耐性のある赤痢のケースが157件ありました。
カナダでは2009年には耐性のある赤痢のケースは5%程度でしたが、5年後の2014年には14%に増加していました。
世界では毎年1億人ほどの人が赤痢にかかり、60万人ほどが死亡しており、現在でも恐ろしい疾病のひとつです。最近の米国内の赤痢の場合、その約半分のケースは海外旅行者由来でした。つまり、外から米国内に耐性菌が持ち込まれたのです。
グローバル化が進むことにより、人の往来が大変スムーズになりました。日本も毎年多くの人が海外旅行をし、外国人が日本に来ます。2013年の訪日外国人旅行者は1,036.4万人、日本人海外旅行者数は1,747万人(観光庁)です。
日本感染症学界では、早くも2020年の東京オリンピックに向けて、東京都のみならずオールジャパン体制での感染症対策の重要性を指摘しています。
■「赤痢」の特徴とその対策
赤痢(細菌性赤痢)は、経口感染する急性腸炎です。赤痢菌が初めて発見されたのは日本(1898年:東京)で、以降日本の赤痢患者数は、戦後しばらくは10万人を超え、2万人近くもの死者を出していました。その後日本の赤痢患者数は、戦後しばらくは10万人を超え、2万人近くもの死者を出していましたが、1965 年頃から激減し、1974 年には2,000人を割り、以降1,000人前後で推移しています。しかし赤痢は世界的にまん延しており、米国では「薬剤耐性赤痢菌」も確認されています。海外との接触が増えてきた昨今、日本でも発展途上国への渡航者に対して感染の注意が必要です。
赤痢の感染経路
感染する動物は、主にヒトや一部の霊長類です。それらに汚染された手指、食品、水、ハエ、器物を介して直接、あるいは間接的に人から人へ感染をするので、国内で発生することも少なくありません。保育園や学校、福祉施設、宿泊施設などでは、人と人の接触が多いため集団発生になることがあります。感染力が極めて強く、少量の菌でも感染するこの菌は、便とともに排出されるので、感染者の手指や食品がほんの少し汚染されていても、口から体の中に入って感染します(経口感染)。また、小児では接触感染があります。
感染経路のひとつに食品がありますが、直接手指が触れる食品群(にぎり寿司等)からの感染率が高く、さらに、生水による感染や、乳幼児がおもちゃ等を口に含んだりすることによる物品からの感染(二次感染)も報告されています。
赤痢の症状
潜伏時間は1~5日(多くは3日以内)で、全身の倦怠感、悪寒を伴う急激な発熱、水様性下痢を呈します。発熱は1~2日続き、腹痛、しぶり腹(テネスムス)、膿粘血便などの症状を見ます。
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【予防と対策】
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海外から入ってくることが大半を占めますから、汚染地域と考えられる国では生もの、生水、氷などは飲食しない事が重要です。特に海外では薬剤に耐性のある細菌性赤痢が増えていますので、海外に出かける人は現地での感染を防ぐことが大切です。
康復医学学会が研究している「ホタテ貝殻焼成カルシウム」は、優れた除菌・抗菌作用があります。薄めた水溶液での日常の手洗いやうがいはもちろんですが、海外旅行へ行くときには粉末の
分包を持っていくことをおすすめしています。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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