〝心の病〟労災自殺、最多の99人!
同省は「精神疾患での労災に対する社会的関心が高まり、認定基準も明確化されたことが影響したのでは」と分析しています。
自殺・自殺未遂者の内訳は、男性97人、女性2人。認定されたケースの原因としては「嫌がらせ、いじめまたは暴行」の69件、「月80時間以上の残業」の55件が目立ちます。女性で「セクハラを受けた」も27件ありました。
職種別では一般事務の56件が最も多く、管理職員39件、商品販売34件が続いています。業種別にみると、トラック運転手などの「道路貨物運送業」が最多の41人で、「社会保険・社会福祉・介護事業」が32人、「医療業」が27人と続いています。
一方、過重労働が原因で脳や心臓の病気にかかり、労災認定された人は277人。このうち過労死は121人で、13年連続で100人を超えました。
死亡者は40歳代が最も多く42人。次いで50歳代も40人で、中高年が目立っています。昨年11月施行の過労死等防止対策推進法では、過労死と過労自殺の定義を「業務における過重な負荷による脳・心臓疾患を原因とする死亡」「業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺」としています。
政府は7月中にも、過労死の防止策をまとめた大綱を閣議決定します。
■精神疾患、治療法とその課題
労働安全衛生法では、50名以上の人が働く事業所では産業医を配置しなくてはならない、と定めています。過労死や精神疾患が労災に認定され始め、普段の健康管理こそが労務リスクマネジメントの要である、という考え方が広く浸透してきたために、きちんと仕事をしてくれる産業医が求められています。
しかし、うつや発達障害など治療内容は意外と偏り、セラピストの性別や医療機関の組織風土も関係治療する個人、組織の特徴に左右されているという問題も表面化しています(今年2月ペンシルベニア大学等の研究グループによる報告)。
精神疾患と診断された場合の治療薬
比較的よくみられる精神疾患としては、「うつ病」「社交不安障害(SAD)」「パニック障害」「双極性感情障害」等があり、ほとんどの病院では薬物療法と心理療法が併用されます。治療薬としては、SSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬)を中心に、補助的に抗不安薬や震え止めの薬、気分調節薬などが使われます。しかし、SSRIが発売された1999年から、その売上と共にうつ病患者が急増していることが様々な憶測を呼び、その副作用とともに世界各国で多くの物議を呼んでいます(下表参照)。
精神疾患と神経伝達物質
精神疾患は脳内の神経伝達物質のバランスが崩れている状態といえます。特にアセチルコリン、ドーパミン、アドレナリン、セロトニンが減少すると、認知症を発症する恐れがあります。また、普段から喫煙や飲酒の量が多い人は、快楽ホルモンのドーパミンを増やそうと喫煙や飲酒を繰り返し、結果的に依存症に陥ります。
うつ病は、脳内ホルモンの調整作用を持つセロトニンが減少して情報伝達がスムーズに行えない状態になります。セロトニンは意欲や活力を伝える働きをしているため、意欲の低下や抑うつ症状が表れるようになるのです。
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【SSRIの弱点とラフマのメリット】
SSRIはシナプス間隔にあるセロトニンの再取り込みを防ぎ、セロトニン濃度を仮想的に高め不足を補うとされるのですが、これは特定の神経伝達物質にしか効果がありません。神経伝達物質の数は多く、全体のバランスが大切です。そのバランスを調整しているのがセロトニンなのです。
当学会の研究素材「ラフマ」には、脳内セロトニンの産生促進とセロトニン神経通過性の安定に関するデータがあります。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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