糖尿病あると全死亡リスクが大幅にアップ!
日本の中年糖尿病患者では非糖尿病患者に比べて全死亡リスクが男性で60%、女性で98%高いことが、多目的コホート研究であるJPHC研究(厚労省がん研究班による指定研究班)の参加者約10万例の解析から明らかになりました。死因別の検討では、特に女性で虚血性心疾患や脳血管疾患などの循環器疾患による死亡リスクが非糖尿病患者に比べ約2.5倍に達することも分かりました。
これまでにも糖尿病が死亡リスクやさまざまな疾患のリスクに関連することは多くの研究で確認されていましたが、そのほとんどが欧米で実施されたものでした。研究の詳細はフィオーレ健診クリニック・国立国際医療研究センター糖尿病研究センターの加藤昌之氏らが「BMJ Open」(2015年5月)で報告しました。
糖尿病の有病率は世界的に上昇傾向にありますが、日本でも問題は深刻化しており、2型糖尿病の推定患者数は2002年の740万人から2012年には950万人に増加しました。
一方、糖尿病は早期死亡リスクに関連するとの報告が複数ありますが、そのほとんどが欧米からのもので、日本人を対象にこの関連を検討した研究は少ないものでした。しかし、日本人と欧米人には遺伝的・環境的な違いがあり、主な死因も異なることから、加藤氏らは今回、日本の一般住民が参加する大規模な研究で、糖尿病と早期死亡リスクの関連について検討しました。
対象は、ベースライン調査時に40~69歳の9万9584例(男性4万6017例、女性5万3567例)。主要評価項目は全死亡リスクおよび死因別の死亡リスクとし、2010年12月31日まで追跡しました。
追跡期間(中央値17.8年)に男性8223例、女性4640例が死亡しました。ベースライン調査時に男性の6%、女性の2.8%が糖尿病と診断されていました。解析の結果、糖尿病患者では非糖尿病患者に比べ全死亡リスクが高く、男性では60%、女性では98%のリスク上昇が認められました。
死因別に検討したところ、糖尿病患者では非糖尿病患者に比べ、特に循環器疾患による死亡リスクが高く、男性では76%上昇。また女性では同リスクは非糖尿病患者の約2.5倍に達しました。
一方、がんによる死亡リスクの上昇はより緩やかでした。なお,循環器疾患やがん以外の原因による死亡リスクは男女ともに高いという結果でした。
■糖尿病からくる合併症と対策
日本で糖尿病の可能性が否定できない人は、約2,300万人います。しかも、糖尿病が疑われる人の約4割はほとんど治療を受けたことがありません。糖尿病ははじめのうち、痛みなどの自覚症状がないため、検査で血糖値が高かったり、治療が必要といわれたことがあっても、そのまま治療を受けない人が多いようです。
私たち現代人は基礎代謝の低下と同時に、ジャンクフードやインスタント食品の普及によって、知らず知らずのうちに糖質過剰の食生活を送っています。
タンパク質・糖質・脂質の3大栄養素の正しい知識を身につけて、糖尿病対策をすることが重要な時代になってきています。
糖尿病を放っておくと‥‥
糖尿病で抗血糖状態が続くと、血流や血管(特に微小循環)への負担が高まり、さまざまな合併症が出てしまいます。中でも「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」を3大合併症と呼びます。これらは糖尿病に特有の合併症で、血糖コントロールをしないでいると、糖尿病発症時から10~15年で症状が表れてきます。
糖尿病対策
糖尿病治療の本来の目的は、合併症への対処です。それにはやはり、"微小循環の改善"が基本となります。末端までしっかりと酸素を送り届けることが大切です。康復医学学会の最重点研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、全身の細胞への酸素供給量を促進させる2,3-DPG(グリセリン2,3-リン酸)の産生に影響を与えます。また、2,3-DPGには、HbA1c生成阻害作用も確認されています。
さらに糖化タンパク質で等の影響で障害された血管内皮細胞は、血管の柔軟性・拡張性を保持するNO(一酸化窒素)の産生が低下し炎症を起こしやすく血栓が形成されやすくなりますが、HM-3000のNO産生促進作用により、改善が期待できます。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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