2011年11月14日月曜日

サルコペニア⑧ BCAAと廃用症候群


「BCAA」って何?

血中の必須アミノ酸濃度は、筋肉中のたんぱく質合成能を制御しています。そして、必須アミノ酸を豊富に含むたんぱく源による食事療法は、筋肉のたんぱく合成能を活性化させると考えられています。

 BCAA(Branched Chain Amino Acid)とは、分岐鎖アミノ酸と訳され、ロイシン、イソロイシン、バリンの3種類のアミノ酸のことです。
BCAAは、血漿中の遊離必須アミノ酸の約4割を占めていて、肝臓ではほとんど代謝されず、主として骨格筋と脳で代謝されます。そして、骨格筋のたんぱく質合成を促進し、たんぱく質の分解を抑制します。運動時の骨格筋の維持や増量に、重要な役割をすると言われています。また、運動後の筋肉の疲労を、早く回復させます(運動3日後、4日後の筋肉痛や疲労感が、早く軽減する)。

運動時に、筋肉にグリコーゲンが不足すると、筋肉のたんぱく質のアミノ酸が分解されエネルギー源となります。そのときBCAAは、筋肉のたんぱく質のアミノ酸の分解を抑制し(疲労の軽減)筋肉の合成を促進させる(疲労回復の促進)のです。BCAAを含む必須アミノ酸は、カラダで作り出すことができないので、食事やサプリメントなどからとる必要があります。
そして、BCAAはサルコペニアを防ぐ上で有用であることが明らかになってきています。


BCAAの中でもロイシン高配合必須アミノ酸を継続的に摂取すると、筋肉量と筋力が向上し、歩行するスピードが速くなるなど、運動能力の改善が確認されています。また、ロイシンは、特に筋たんぱく質を作りやすくする機能が強く、加齢に伴ってその必要量がしだいに高まることも指摘されている重要なアミノ酸です。
BCAAの3種のアミノ酸を多く含む食品では、豚や鳥肉を押さえて「まぐろ」がダントツに多く含有されています。
(「五訂食品成分表_2005」(女子栄養大学出版部)より)


■ 廃用症候群

「廃用症候群(はいようしょうこうぐん)」とは、疾患などのために活動性や運動量の低下した安静状態が続くことで全身の臓器に生じる二次的障害の総称です。しかし、安静臥床のみの廃用症候群は少なく、低栄養を合併することが多く、程度が重いほど疾患や低栄養に関したサルコペニアの合併が多いそうです。

疾患・障害の概要
廃用症候群でよく認められるのは、骨粗しょう症、筋萎縮、関節拘縮、など筋骨格系。また、心機能低下、起立性低血圧、摂食・嚥下障害、褥瘡(床擦れ)、抑うつ状態、高次脳機能障害などがあります。安静臥床のみの廃用症候群は少なく、疾患による侵襲、悪液質などの原因は筋萎縮だけではないこともあります。

サルコペニアと廃用症候群の関係
【加齢】 廃用症候群は高齢者に多い。
【活動】 活動の低下は必ず現れる。
【疾患】 廃用症候群の引金となったサルコペニア疾患、手術、感染症などを認めることが多      く、疾患が重症なほど、重度となりやすい。
【栄養】 廃用症候群の91%にサルコペニア状態を認めたという報告がある。

必須アミノ酸BCAAを効率よく補給しましょう!
廃用症候群は、その大半が低栄養などのために活動性や運動量の低下が原因と言われています。アミノ酸の中でも分岐鎖アミノ酸(BCAA)は筋肉に多く含まれている成分であり、筋たんぱく質を作り出しやすく壊れにくくする働きがあることが知られています。そして、BCAAは鮪の赤身に多く含まれています。その鮪の赤身に、昆布・椎茸をプラス。三大素材を用いた混合だし『薬膳の素』は、アミノ酸スコア100で、その上大量のコラーゲンペプチドを含み吸収力が抜群! まさに理想的なBCAA補給源です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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