2011年12月20日火曜日

前回に続き「うつ」について


意外なうつの原因

うつの原因は、社会や家庭環境? 精神的なストレス? 実はうつの原因には知らないうちに身近に迫っているものもあるのです。冬の寒いこの時期のうつといえば、季節性情動障害(SAD)の冬季性うつがあります。

そして、意外なのが「タバコとうつの関係」です。これは“にわとりが先かタマゴが先か”と同じ類の話ですが、うつになりやすい人は、喫煙習慣を持ちやすい傾向があるということだそうです。タバコに含まれるニコチンは、脳内の神経伝達物質に働きかけて、ドーパミンとセロトニンを、より高いレベルで分泌させる働きがあります。
「それって、いいことじゃない?」と思った方、残念です! この働き、薬物に依存したり離脱時に気分が落ち着かなくなったりすることと関連があります。ニコチンはドーパミンとセロトニンを分泌させるのですが、ニコチンが切れると、このふたつも急激に低下し「禁煙すると、気分が落ちこんだ」「イライラする」ということになります。

もうひとつは、甲状腺ホルモンが充分に分泌されない状態を「甲状腺機能低下」といいますが、この病気の症状のひとつが“うつ”なのです。甲状腺ホルモンは多機能ですが、機能のひとつにセロトニンの分泌を制御する働きがあります。もし、急にうつの症状が出たとしたら、そして寒冷不耐性(寒さに弱い、冷え性など)や、便秘、疲労を伴っているとしたら、甲状腺機能検査をしてみる価ことをおすすめします。

食に関するものとしては、魚などに含まれるDHAなどのオメガ3脂肪酸が不足することが、うつのリスク増と関係すると考えられています。オメガ3脂肪酸は、セロトニン等の脳の伝達物質を制御しています。04年に行われたフィンランドの研究によると、うつと魚不足との関係が、女性には見られたのですが、男性には見られなかったそうです。

睡眠不足がイライラの原因になるのは周知の事実ですが、健康な被験者が睡眠不足に陥ると、落ち着いた映像よりも、イライラするような映像を見たときに脳が活性化することが判明しました。そしてこの反応は、うつ病患者に見られるものだとのことです。「もし睡眠をとらなければ、脳細胞を補充する時間を持てません。脳は正常に機能することができなくなり、数あるうつの原因のひとつとなってしまいます」とフロリダ州概日医学センター理事長のマシュー・エドランド医師は説明しています。


依存症はドーパミンの異常分泌

脳の中には快楽を感じさせる神経伝達物質のドーパミンという物質を作り出す仕組みがあり、より強い快楽を求めるようにできています。タバコのニコチンやアルコール・ギャンブルなどもすべて、突き詰めていくとこのドーパミンの分泌を増やす方向に働くことが知られています。


脳の抑制は戻りにくい!
ニコチンやアルコールに限らず、一度依存してしまうと脳の抑制の仕組みが壊れてしまい元通りになりにくく、悪化を抑えることはできても強まった快楽への衝動を小さくすることはできません。

ドーパミンは少なすぎても×
ドーパミンはバランスが大切です。トーパミン過剰は依存症の原因のひとつですが、分泌の低下は、筋固縮、無動などの運動障害が起こってしまう場合があります。パーキンソン病などはドーパミン分泌の低下が原因のひとつとして知られています。

■ラフマ錠剤のノルアドレナリン・ドーパミン神経伝達物質への影響
★ラフマ錠剤(15、60mg/kg)及びイミプラミン(15mg/kg経口投与)を、恐怖条件付けストレス試験(Conditioned fear test)をかけられているラットに8週間連続経口投与して、脳内の神経伝達物質であるモノアミンの変化をコントロール組と比較した。    *p<0.05、**p<0.01vs対照組



依存症に関与するドーパミン、そして、緊張やイライラしたときなどに分泌されるノルアドレナリンは、血管の収縮に関与し血圧上昇や様々な自覚症状を引起します。これら脳内神経伝達物質の情報をコントロールし、精神を安定させる作用があるのがセロトニンです。

神経伝達物質は、多すぎても少なすぎても、精神的・肉体的両方によくありません。伝達物質のバランスを整えるのがセロトニン神経です。そしてセロトニン神経活性に期待ができるのが和漢研『アンチストレス』(写真)の主原料「ラフマ」(紅麻=キョウチクトウ科)なのです。



いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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