2011年12月1日木曜日

サルコペニア⑬ 動物性たんぱく質


草食系と肉食系、そして・・・

植物を主な食物とする(草食性)動物のことを草食動物といいます。そして現在、人間のタイプを表して“草食系”と言われています。一般的な草食動物としてイメージされている事柄が、性格や行動様式に当てはまっているような人々を指して用いられている言葉です。対義語は“肉食系”です。

牛肉や豚肉をたくさん食べる肉食系女子は、あまり食べない女性より、大腸がんの一種、結腸がんのリスクが4割以上高くなるとの研究結果を、国立がん研究センター予防研究部が公表しました。90年代後半に45~74歳だった男女約80,000人を2006年まで追跡。食習慣の調査から1日の肉類摂取量を算出し、量に応じて5グループに分け、がんとの関係を調べました。期間中に788人が結腸がんになったそうです。その結果、女性で牛肉や豚肉を最も多く食べるグループ(1日約80グラム以上)は、最も少ないグループ(25グラム未満)より、結腸がんの発生リスクが48%高かったそうです。

欧米より肉を食べる量が少ない日本では、これまで結腸がんと肉食の因果関係が不明でした。しかし、動物性たんぱくは手軽に補給できるたんぱく源です。問題は摂取過剰による“たんぱく源以外”の弊害です。「肉」を摂りすぎることでコレステロールや脂肪分の過剰摂取となり、動脈硬化心臓病・痛風を招いたり今回のような結果にもなります。

そこで推奨されるのが、同じ動物性たんぱく質の「魚」です。「魚介類は健康的な食事の重要な一部をなすものである。魚介類は、高質なたんぱく質及びその他の必須栄養素を含んでおり、飽和脂肪酸が少なく、オメガ3脂肪酸を含んでいる。色々な種類の魚介類を含んだバランスの良い食事は、心臓の健康、子供の良好な成長及び発育に貢献する。特に、女性や小児は、多くの栄養上の利益から食事には魚介類を含めるべきである」。(農水省のホームページ「魚介をたべることの利益」より)

草食系は、最近の男性によく見られるタイプのようですが、健康に関しては「魚食系」がよさそうです。


サルコペニア⑬
■ 気がつくと摂りすぎている「肉食」

肉や魚にはアミノ酸スコアが100のものが数多くあります。たんぱく源としてはどちらも良質なのですが、「肉」の食べすぎによるコレステロールや脂肪分の過剰摂取が心配です。また、肉は、料理の主材料として使われる事が多いため摂取量が多くなりがちです。

「魚介系」、三種混合だし『薬膳の素』は
       理想的なたんぱく質補給源です!
【鮪】アミノ酸スコア100のたんぱく質が豊富で、栄養素が集中している。
魚類の中でも良質なたんぱく質が豊富なのが“まぐろ”です。中でも必須アミノ酸のBCAA(参照:11/14サルコペニア⑧)動物性たんぱく源の中ではダントツです。また、必須脂肪酸の不飽和脂肪酸を多く含みます。


【椎茸】低カロリーで食物繊維が豊富
椎茸は低カロリーで、たんぱく質、ビタミンBやD、ミネラル、食物繊維を豊富に含み、椎茸特有の成分(エリタデニン)が血中コレステロールを排泄する役目をしますので、生活習慣病の予防に期待がもてます。


【昆布】トップクラスのアルカリ性食品
現代の食生活では肉や加工食品を多く摂るようになって、身体が酸性に傾きがちです。昆布はアルカリ性食品で、低カロリーミネラルが豊富なうえ、アルギン酸、フコイダンという食物繊維も豊富です。さらに昆布に最も多く含まれる「ヨウ素」甲状腺ホルモンを作る材料になっているほか、子どものカラダや知能の発育を促進させる働きがあります。

“だし”で摂るうま味成分の健康効果
たんぱく質を日常的に補うには、三種混合だし、和漢研の『薬膳の素』が効率的です。『薬膳の素』をだしとしてうまく取り入れれば、料理で使う油や砂糖、塩分などを減らすこともできます。そして、必要な栄養素も摂取できます。また、「うま味成分」のグルタミン酸は“昆布”イノシン酸は“鮪の赤身”グアニル酸は“椎茸”に多く含まれています。これらの「うま味」が凝縮していて満足感を得られます。そして、吸収力が高いペプチドタイプでアミノ酸スコア100の状態で吸収できます。(参照:11/22サルコペニア⑪)


和漢研の『薬膳の素』は理想的な“健康うま味だし”です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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