女性は注意!「微小血管狭心症」
女性の場合、心筋梗塞の死亡率が男性の2倍にのぼることが東北大の調査でわかりました。発症率は男性の方が3倍弱高いのですが、女性は一般的に痛みに強いのが要因とみられています。「女性の死亡率が高いのは、発症年齢が男性より高いのに加え、女性のほうが痛みを我慢して救急車をなかなか呼ばない傾向があるのではないか」(東北大循環器内科・伊藤健太准教授)と分析しています。
しかし、女性の場合こんな背景も考えられます。従来、心臓の血管が狭くなって胸の痛みが生じる狭心症や心筋梗塞は男性に多い病気とされてきましが、更年期の女性の約1割がかかる狭心症があることは意外に知られていません。胸などの痛みが長時間続くのが特徴で、治療法も通常とは異なります。命に直接関わることは少ないものの、生活の質の低下を招く原因になります。そして、診断は難しいのです。
ある患者さんは、胸の痛みが取れないため、血管を広げる作用のあるニトログリセリンを処方されましたが効きませんでした。「痛みがひどくて眠れず、耳鳴りや頭痛にも悩んだ」との訴えに、医師は一度精神科を受診するよう勧めました。結局、「微小血管狭心症」と診断されたのは2年後でした。心臓の筋肉にある細い血管が収縮しやすくなり、胸やあご、背中の痛みなどを引き起こす病気にかかっていたのでした。一般の狭心症は男性に多く、冠動脈が硬化して狭くなったり、けいれんしたりして血流が悪くなり胸に痛みが出ます。これに対し、微小血管狭心症は女性の中でも特に更年期に多い病気です。「血管を広げる女性ホルモンであるエストロゲンの量が閉経で減り、心臓の細い血管が収縮しやすくなるのが原因と考えられている。また、この病気が米国で報告されてから20年以上経つが、循環器専門の医師でも詳しい人は多くない」(埼玉県新座市 静風荘病院・天野恵子医師)。その理由の一つが診断の難しさで、カテーテルを使った血管造影検査では細い血管は映りにくく、心電図に異常が出るケースも少なくありません。また胸の痛みを感じても、逆流性食道炎だったり、更年期障害だったりするケースもあります。治療も一般の狭心症とは異なるのです。(ニトログリセリンは細い血管を広げる作用が弱いため)微小血管狭心症は予防するのは難しいですが、痛みを引き起こしかねないストレスや疲労などのケアをすることが得策だそうです。
■微小血管狭心症の対策
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の数は男性の方が多いのが現状です。しかし、閉経後の女性は、ストレスや生活習慣を原因として虚血性心疾患のリスクが急激に高まり、高齢での死因ではむしろ男性を上回るのです。女性に特徴的な症状と傾向
米国の研究では、虚血性心疾患の場合、男性の多くが前駆症状として経験する「胸部の不快感」が、女性では3割にしか起こっていなかったことがわかっています。女性の場合、「疲労感」と「睡眠障害」が二大前駆症状だったのです。また、女性に狭心症の発作が起こる際の特徴として、動いたときよりも、むしろ普通に行動しているときや精神的ストレスを感じたときに、胸痛を感じることが多いというデータがあります。また同じ研究の心理テストで、女性で虚血性心疾患になっている人は、男性よりも、うつ、不安状態などが高く、心理的状態と大きく関係しているようです。ストレスから血流に伴うリスク!
●毛細血管の収縮右図は、強いストレスがかかると交感神経が活発に働き、副腎髄質から大量のアドレナリンとノルアドレナリンが分泌されて血管が収縮します。心臓がドキドキして(血管が細くなるため)血圧が上がってカッカしてくるわけです。
●血液粘度の上昇
アドレナリンとノルアドレナリンは血小板を凝集させ、結果的に血液をドロドロにさせます(左図)。本来、ストレスに「立ち向かう」か「避けようとするか」の態勢を整えるために、体中の血液を筋肉に集中させる機能として備わった仕組みが、現代のストレス社会では、微小血管狭心症などの原因の1つとなったと考えられます。
収縮や粘度で末端の血流が悪くなると、酸素の供給量が低下して自覚症状が表れます。血流改善~酸素供給アップに期待できるのが「霊芝」です。また、ストレスにより影響するアドレナリン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質のバランスを整える“脳内の総合指揮者”としての作用があるセロトニンの活性に期待ができるのは「ラフマ」です。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ
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