2013年3月16日土曜日

最悪の老化物質「AGE」⑥


グルコーススパイク !?

糖質を摂ると、血液中のブドウ糖が増えて高血糖状態になります。その血糖値を下げるためにすい臓がインスリンを出します。糖質を摂取するたびに長年に渡りインスリンを頻回に大量に分泌し続けていると、すい臓のベータ細胞が疲弊して次第に働きが弱くなり、高血糖状態が続くようになってしまいます。これが糖尿病です。
 血糖値は糖質をとったあと約1時間が非常に高く、その後下がりますが、下がったところで糖質を摂るとまた急激に上がってしまいます。この空腹時と食後の血糖値の差が激しい時の高血糖状態を、「グルコーススパイク」と呼びます。グルコースとはブドウ糖のことです。このグルコーススパイクは、慢性的な高血糖状態以上に血管を傷つけることがわかっています。糖尿病にかかっていない人も、糖質をとれば一時的に血糖値ははね上がります。小さなグルコーススパイクは、糖質を含んだ食事のあとには必ず起こっています。1日3回の食事なら1年で1000回以上、血管はくり返しくり返しダメージを与えられていることになります。しかも高血糖状態ということは、血液粘度も高くなり血流の低下も考えられます
 高血糖が一番怖いのが、血管を傷つけて動脈硬化を進行させる事です。高血糖により血管の内皮に炎症が起こり傷が生じます。そして、この傷にコレステロールが張り付きます。これをくり返すと分厚く盛り上がり、狭くなったり硬くなったりします。その結果として動脈硬化が生じるのです。
 コレステロールがたまっていくと、血流が滞ってしまいます。血流の悪化がもたらす動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす要因です。すぐに動脈硬化になるわけではありませんが、グルコーススパイクにより代謝が乱れるため、アレルギー疾患や肥満などを招いてしまうことにもなります。
 糖質オフ・・・・血流低下の原因となる糖質を遠ざけることによって、血流は本来の動きをとり戻します。血流がよくなると、毛細血管を通ってからだのすみずみまで栄養や酸素が運ばれ、老廃物の回収もされて代謝も戻るようになります。



最悪の老化物質「AGE」⑥

AGEと血管!

血管は主にコラーゲンでできています。コラーゲンが血管の強度や弾力性に大きな役割を担っているのです。また、血管に傷ができても、コラーゲンによって修復されています。しかし、たんぱく質であるコラーゲンが糖化されAGEが生じると、動脈硬化などの重大な事態を引き起こします

血管本来の機能を低下させる!

血管の中膜はそのほとんどがコラーゲンで構成されていて、血管のしなやかさを保っています。そして、血管の内膜である血管内皮細胞が、血流や血栓、血管の修復などを担っています。AGEはこの機能を阻害し、血管本来の機能を低下させてしまいます。

AGEの血管に対する影響

○AGE化したコラーゲンは、中膜だけではなく血管の外側を覆う平滑筋細胞の異常増殖を促進して、動脈硬化をもたらします。
○AGEの生成により、血管の内側の血管内皮細胞に、血中を流れるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)がしみ込みやすくなり、動脈硬化を進行する。
○AGEによる糖化ストレスにより、内皮細胞の機能のひとつである一酸化窒素(NO)産生機能を不活性化させ、血管伸縮、炎症反応、血栓傾向をさらに悪化させて動脈硬化症の進行に影響をあたえます。
 動脈硬化の本質は、この「一酸化窒素(NO)の欠乏」とも言われ、動脈硬化を原因とする脳梗塞・脳出血・心筋梗塞・狭心症などの原因となります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ



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