AGE生成は、ブドウ糖の10倍、フルクトース!
たんぱく質と糖による糖化反応が作る老化物質、それがAGEです。その場合の「糖」とは、ほとんどがブドウ糖で、過去には「糖」の種類はあまり問題にしてきませんでした。体内で起こるAGE化は、ほとんどがブドウ糖とたんぱく質との糖化反応だったからです。しかし、糖はブドウ糖だけではありません。いろいろな種類があって、たんぱく質を糖化するスピードにもそれぞれ差があることがわかっています。ブドウ糖と同じ単糖類の一つに「フルクトース」(果糖)があります。フルクトースはブドウ糖(グルコース)よりAGE化を生成しやすい糖です。日常生活の中で食べる程度の果物に含まれるグルコースなら問題ありません。1日1000kcal以上も果物でフルクトースを摂取する人はいないと思います。せいぜい100kcalくらいです。リンゴであれば1個、バナナであれば1本。みかんなら3~4個くらいです。みかんを手のひらが黄色くなるまで毎日食べ続けてしまうような極端な食べ方をしなければ、もちろん大丈夫です。しかも果物はビタミン豊富です。
しかし、現代社会はフルクトースを極端にとる状況下にあります。フルーツジュース、清涼飲料水、炭酸飲料、お菓子、缶詰、各種加工食品など、飲み物や食料の甘味づけに「フルクトースコーンシロップ」が使われています。納豆の「たれ」にまで使われているとのことです。コーンシロップとは、トウモロコシ由来の甘味料のことです。甘味は砂糖の1.7倍で、熱に強く変性しにくいので保存も可能という特徴があります。
フルクトースが人の身体に与える影響として、ブドウ糖より依存性が強く、どんどん欲しくなるという研究結果があります。そして、AGEを生じやすく、ブドウ糖の10倍の速さでAGEを作ります。また、フルクトースの代謝産物は、中性脂肪の合成に作用するので、取り過ぎは、高脂血症のリスクも高まります。
最悪の老化物質AGE④
■年齢より老けて見える肌の糖化!
加齢とともにシワやクスミ、シミなど、肌にも年齢の変化が見られます。しかし、肌にハリがなくなってきた、年齢より老けて見られる、などの個人差があります。これは、「肌の糖化」が原因のひとつになっています。AGEでコラーゲンが硬くなる
肌を構成しているたんぱく質は、糖分と結びついてAGEが生成し、硬くなり、塊になっていきます。肌のたんぱく質とは、コラーゲンやエラスチンなどです。肌の内部で糖化したたんぱく質は弾力を失って褐色化し、そのせいで肌表面がくすんで、黄色や褐色に見えるようになります。これが「肌の糖化」という老化現象です。糖化による肌の糖化
肌の透明感の低下真皮が硬く、薄くなる事で、お肌の透明感を失う
肌のハリの低下
コラーゲン繊維の伸縮性が失われる
肌の弾力の低下
エラスチンの弾力性が失われる
高血糖で進行する肌のくすみ
上記のように、肌のくすみは皮膚のたんぱく質が糖化した症状です。糖尿病の人が茶色がかった肌の色をしているのは、高血糖のために肌の糖化が進んでいる証拠と考えられています。また、皮膚の真皮は約70%をコラーゲンの線維が占め、互いに橋をかけあうように生理的結合(架橋結合)することで、肌のハリが保たれていますが、AGEは余分な架橋結合(悪玉架橋)を増加させ、その結果肌は弾力を失い、硬くなるのです。いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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