2013年3月28日木曜日

最悪の老化物質「AGE」⑨


死亡リスクが高まる「AGE」!

過去、糖尿病は、インスリン分泌異常をコントロールできなかったために、身体の飢餓状態が「糖尿病昏睡」を起こし亡くなる人が少なくありませんでした。高血糖による脱水や栄養失調から、意識を失い昏睡状態に陥って命を落とす急性の合併症です。

行し、
 しかし、現在ではインスリンや血糖値を下げる薬があります。脱水に対しては速やかに点滴で補充することもできます。したがって、糖尿病と気づかず、仮に血糖値が一時的に上がってしまっても、急性の糖尿病昏睡によって亡くなる人は少なくなりました。

 糖尿病で問題なのは、慢性的に進む合併症です。糖尿病の人の場合、さまざまな病気にかかって亡くなるリスクが普通の人の1.8倍も高くなっています。また、男性女性、年齢に関わらず、肥満でなくとも、死亡に影響する他の因子を補正しても、糖尿病があると死亡リスクが高くなるという研究の報告があります。原因疾患別に、死亡率が高いのは心筋梗塞や脳梗塞など血管系の病気で、普通の人の2.3倍。血管系の病気以外で亡くなる危険性も1.7倍。さらに、がんによる死亡1.2倍高くなります。糖尿病になると、肝がん、すい臓がん、子宮体部がん、腎臓がん、結腸・直腸がん、膀胱がん、乳がんなどのリスクが高くなるとのことです。

 また、糖尿病の人は、健康寿命が、約15年短いというデータもあります。糖尿病患者の場合、注意しなければいけないのが「AGE」です。AGEがさまざまな病気の発症やその死亡リスクを上げている可能性が考えられています。糖尿病の治療は、できるだけ高血糖をコントロールして、AGEをためないようにすることですが、糖尿病でない人にも同じことが言えます。あらゆる病気の危険性を引き上げるのがAGEだとしたら、そのAGEをためないようにすることが健康で長生きする秘訣。それが老化を防ぐことになるわけです。


最悪の老化物質「AGE」⑨

■こんな人がAGEを増やしている!

AGEが生成されやすいのは、血液中に糖質が多いときです。日頃から糖質の摂り方次第で、老化のスピードや病気にかかる確率が変化してきます。
 以下の項目に当てはまる人は、AGEを蓄積して老化に邁進している人です。ご注意を!

●肌のハリ・ツヤがなくトラブルが多くなった

⇒糖質の摂りすぎをチェック。肌組織のコラーゲンが糖質ダメージを受けている可能性が大きい。

●「年のせいだから」と無気力になりがち

⇒生活習慣の見直しが必要。体のだるさや疲れやすさも、糖質の摂り過ぎが影響している場合が多く、食生活の見直しが必要です。

●糖分を摂らないと脳が働かないと思う

⇒脳のエネルギーは糖質だけではない。糖質を摂らなくても、中性脂肪を分解したケトン体などがエネルギー源となるので心配ありません。

●「果糖」はくだものの糖だから健康的だと思う

⇒甘味料の果糖はAGEを作るスピードが10倍速い。果物にも果糖が含まれるので取りすぎには注意が必要です。

●疲れたときには、甘いものがほしくなる

⇒血糖値を上げても疲労は回復しません。疲労回復には質の良い睡眠が理想的です。疲労のため睡眠の質も低下し血糖値に影響を及ぼします。

●「糖類ゼロ」や「微糖」につい手がのびる

⇒成分表示に惑わされない。成分表示はしっかりチェックして、「糖質ゼロ」や「甘さ控えめ」などの表示でも、糖質がまったく入ってないとは限りません。

●お腹いっぱい食べてしまう

⇒「これ以上食べられない」というぐらいに食べてしまうと、血糖値が急上昇してしまい、すい臓にも負担がかかってしまいます。

●ファストフードやコンビニ商品をよく食べる

⇒家庭ではできない高温調理はAGEをグンと増やします。フライドチキンやフライドポテトは最悪です。また、ジャンクフードと呼ばれるいわゆる“スナック”類もAGEを多量に含んでいます。

●焼き鳥は、こんがり焼けたタレが好き

 ⇒「焦げた食品」を摂り過ぎない。焦げた部分は老化物質のAGEが多く含まれていため、摂りすぎには要注意。

●食後は眠くなる

⇒食後1時間は、血糖値が最も高くなります。この時間になるべく体を動かすようにする。

●タバコをやめられない

⇒タバコは肌の糖質ダメージを加速させます。酸化ストレスも起こします。また、タバコの煙はAGE
そのものなので、周囲の人にも影響を及ぼします。百害あって一利なし。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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