体重減は危機的な状態
食欲の秋といわれる中、つい食べ過ぎてしまうことはありがち。健診で「血糖が高いですね」と医師から指摘されても、無症状だけにピンとこない人は多いのではないでしょうか。生活習慣の改善は後回しにして、秋の味覚に舌鼓。ところが、その間に体内ではリスクの高い状態が着々と進行しているのです。糖尿病の合併症は、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害に加えて、心筋梗塞や脳梗塞などの大血管障害があります。脂質異常症や高血圧が合併すると、大血管障害のリスクが一気に上がることはよく知られています。では、高血糖だけの状態のときに、身体では何が起こっているのでしょうか。
東京医科大学病院糖尿病 代謝・内分泌内科の小田原雅人主任教授は話します。
「高血糖の状態が続くと、たんぱく質に糖がくっついて『糖化たんぱく』を作り、時間が経つと『AGE(終末糖化産物)』に変性し、臓器にたまっていくのです。AGEによって、臓器はさまざまな障害を受けることになります。結果として、国内死因2位の心疾患(心筋梗塞)、4位の脳卒中のリスクを2~4倍に高めてしまうのです」
死因第1位のがんリスクも約20%アップ。免疫力も低下するため、死因第3位の肺炎にもなりやすくなります。しかも、感染症に対して、抗生物質も効きにくくなってしまいます。
「糖尿病は、合併症だけでなく他の病気、認知症、老化も後押しします。高血糖を放置しておいて、良いことはひとつもありません」(小田原教授)
【急な激やせもサイン】
無症状なので高血糖を放置している人は少なくありません。厚労省の「平成24年国民健康・栄養調査報告」によれば、糖尿病とその予備軍と推測される人のうち、薬の治療を受けている人は、30代で23.7%、40代で33.3%、50代でも43.6%にとどまっています。長年の食生活を改善することが難しいだけでなく、医療機関を受診することも避ける傾向にあるのです。「高血糖状態の人の中には、食生活の見直しを全く行っていないのに、ある時期から急に痩せ始める人がいます。1カ月で10キロも落ちるのは危険。高血糖の状態では、膵臓(すいぞう)から出されるインスリンが十分に効かなくなり、エネルギーとしてカロリーを使用できず、どんどん糖が尿と一緒に出るのです。膵臓の機能が疲弊した証しでもあります」(同教授)
食生活を見直さずに痩せ始めるのは、体質が変わったのではなく、高血糖で危機的な状態に陥っているサインです。そうなる前に、医療機関で適切な指導や治療を受けることが重要です。
「糖尿病には、新たな薬も登場していますが、基本は生活習慣の見直しです。間食を止めて、1日トータルで30分以上、歩くなど身体を動かすことを心掛けていただきたいと思います」と小田原教授は言います。
(出典:夕刊フジ)
高血糖からAGEその弊害
最悪の老化物質AGE (康復医学学会刊) |
AGEの身体への影響
AGEに対して、気をつけたいのは、糖尿病でなくても、食後に高血糖になるだけでリスクが増すことです。そして、AGEの影響を特に受けやすいのがコラーゲンです。肌は老化物質が蓄積しやすい組織なので、AGEを防ぐことが、美肌対策になります。また、“骨=カルシウム”のイメージがありますが、実は骨の体積の半分はコラーゲンなのです。骨の中には無数のコラーゲン繊維があり、その繊維同士を「梁(はり)」のようなもので結んでいます。この梁が弾力性のある強い骨を作っていますが、AGEが「悪質な梁」を作って骨に影響を与えるのです。
AGEは血管に影響大
● AGE化したコラーゲンは、血管の中膜だけではなく外側を覆う平滑筋細胞の異常増殖を促進して、動脈硬化をもたらします。● AGEにより血管の内側である血管内皮細胞に、血中を流れるLDLコレステロールがしみ込みやすくなり、動脈硬化を進行します。
● AGEによる糖化ストレスにより、内皮細胞の機能のひとつである一酸化窒素(NO)産生機能を不活性化させ、血管伸縮、炎症反応、血栓傾向をさらに増悪させて動脈硬化症の進行に影響をあたえます。
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AGE対策には安全で無理なくできる糖質制限が必要です。
康復医学学会の研究から生まれた甘味調味料『甘みストレスフリー』は、主原料がアミノ酸の一種「グリシン」です。グリシンは、甘みがショ糖(砂糖)の約70%と十分甘いのに、気になる糖質はゼロです。糖分の甘みを制限しなければならないというストレスの軽減に期待できます。グリシンは食品添加物として認可されており、その安全性に関しても問題ありません。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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