秋本番、夏場より警戒心薄れる食中毒
厚労省によると「食中毒事件」は昨年、全国で931件発生しました。月別では、3月と10月が93件で最も多いことがわかりました。ちなみに7月は58件、8月は72件です。一昨年も10月は112件で、12月の151件に次ぎ2番目でした。10月は食中毒の当たり月だったのです。「食中毒」といっても、原因はいろいろあります。細菌やウイルス性のものもあれば、寄生虫、自然毒にやられるケースもあります。しかし、ちょっとした油断が、この時期に食中毒の発生を増やしていたのです。昨年10月に発生した93件中46件は、「涼しくなってきたから細菌やウイルスは心配ない」という考え方が原因だったのです。
食中毒予防にも詳しい横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)は言います。「自然毒を除けば、食中毒はしっかり加熱することで大抵は防げます。ところが、涼しくなってきた今の時季は〔生焼けでも大丈夫〕とか〔冷蔵庫に入れなくてもいいだろう〕などと、夏場より警戒心が薄れがちです」
また、食品だけではなく普段何げなく行っていることが食中毒リスクを高めていることもあります。衛生微生物研究センターの李憲俊所長らが行った実験で、食卓を拭く台布巾をよく水洗いした後、どれくらいの雑菌が付着しているか調べたところ、その数、180個! それを台所のシンク脇などで干すと、6時間後には61倍の1万1000個にまで増殖しました。
「シンク脇は、菌が好む高温多湿の環境です。時間の経過とともに菌は急速に増殖していき、8時間後では333倍、12時間後では722倍になり、13万個の菌が台布巾1枚に付着するようになっていたのです」(李所長)。
手洗いにも注意が必要です。主婦224人対象のアンケート調査(薬用せっけん「ミューズ」実施)では、8割以上の主婦が台所での手洗いをハンドソープを使わずに、10秒以内で済ませていました。その手で作ったおにぎりの菌の数を調べると、握った直後はおにぎり1個当たり500個の菌が、常温25度で3時間放置後には110万個に増殖していました。
これからの時期、食中毒が多いと認識し、安全で安心な食中毒対策が必要なのです。
(参照:日刊ゲンダイ)
■ノロウイルス、感染や重症化の原因
全国でトラブルを起こす食中毒の中で、患者数はノロウイルスが最も多いといわれています。ノロウイルスの病院での簡易検査の的中率は8割ほどです。結果が「陰性」でもうのみにできませんが、もしノロウイルスが原因とすれば見逃せないことがあります。ノロウイルスの症状がリスク高める
ひとつは、ノロウイルスで亡くなるのは、嘔吐したものを喉に詰まらせる窒息や、嘔吐したものが気管に入る誤嚥性肺炎が死因になることがあるということです。「ノロウイルスの症状は通常2日ほどで治まりますが、中には1~2週間続くことがある。その間、つらい症状を嫌って飲まず食わずでいると、脱水し、栄養状態が悪くなります。35歳のある患者さんは、それで重度の肝機能低下を起こし、命を落とす寸前で、2週間の入院を余儀なくされました。元気バリバリの30代でこれですから、対応を誤ると年齢に関係なく危ない。飲まず食わずの方は病院で点滴を受けることです」(米山医院・米山公啓院長)。
感染源は食品とは限らない
もうひとつは感染源が生モノに限らないこと。これまでの集団感染事件では、生もの食品以外にもパンや菓子が原因になったことがあります。そして、家族を看病したときなどにノロウイルスが手などにつくと、ドアノブや蛇口、受話器、テレビやエアコンなどのリモコン、パソコンのキーボード、机、筆記具など、ありとあらゆるところに付着して感染を広げます。家族や同僚を看病したときは、面倒でもノロウイルス対策が欠かせません。
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食中毒の感染経路は主に経口感染です。感染しているものを口にしなければ感染しません。感染経路を絶つには徹底した洗浄です。家庭内の感染対策として期待できるのが「焼成カルシウム」の商品(粉末・水溶液・スプレータイプ)です。
帰宅時の手洗い、キッチン、ドアノブ、トイレ、浴室、ペット、子供のおもちゃ、ぬいぐるみなどには二次感染の予防対策としてスプレータイプを、台布巾や雑巾の洗浄、嘔吐物の処理などは水溶液タイプを使います。野菜など食品の洗浄には粉末タイプの使用がお勧めです。
ノロウイルスをはじめとするウイルスや菌の感染対策は、家庭内や学校、職場、各種施設などで十分に行う必要があります。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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